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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 1月28日 高校球児の朝は早い(10)

2018-01-28 19:09:37 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 1月28日 高校球児の朝は早い(10)




 俺が考え込んでいると、父は言った。

「 な、言っただろ。
あの老婆は生きているんだよ。
おまえが見たり聞いたりしてるのは、幽霊じゃないんだよ。
幻覚なんだよ。
おまえがそれを認めないと、いつまでも幻覚を見聞きすることになるんだ。
きちんと自分と向い合ってみよう、なっ!」

 それから三日間、同じように老婆を見に行った。

“ 老婆は生きてる。
それは間違いない。
と言うことは、幽霊は出ない。
あれは幻覚、なのか・・・・・。”

 病院にもきちんと通うようになり、薬もきちんと飲んだ。
そして、老婆の声は次第に聞こえなくなり、いつしか聞こえなくなった。
俺が聞いてた声、見た姿は幻覚だった。
 まさか、あれほどはっきりと聞こえるものとは思わなかった。
思い出すと、当時の自分は明らかにおかしかった。
でも、自分で自分のことをおかしい、とは思えないんだ。

“ 自分は正しい。
まわりがおかしい。”

 これくらいのことで、そこまでおかしくなるか、と思う人もいるかもしれないけれど、神経の細い人は案外簡単におかしくなってしまう。
俺はあれ以来、幻覚は見ないし、聞こえない。
 その後、俺は野球部に復帰した。
当然、高校球児の朝は早い。
ただ、老婆の出没する辺りは避けることにした。













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日々の出来事 1月28日 スーパーマン

2018-01-28 11:00:00 | A,日々の出来事_




  日々の出来事 1月28日 スーパーマン




 今日は、ジェリー・シーゲルが亡くなった日です。(1996年1月28日)
ジェリー・シーゲルは、スーパーマンの原作を作った人です。
スーパーマンは、ジェリー・シーゲル(脚本)とジョー・シャスター(作画)のコンビが創り出し、1938年、DCコミックス社のアクション・コミックス創刊号で初めて出版されました。
 このスーパーマンがアメリカン・コミックス界に与えた衝撃は強烈で、その後2年間で、ほとんどのアメリカン・コミック出版社がスーパーヒーロー物のシリーズを発表することとなります。
そして、スーパーマンは世界中で熱狂的に支持され、世界で最も有名なキャラクターとなりました。
普段は冴えない主人公が、スーパーヒーローに変身して活躍するパターンは多くのストーリーで使われています。












☆今日の壺々話








スーパーマンの呪い





・ジョージ・リーヴスは1951年の映画『スーパーマンと地底人間』と、続いて連続テレビドラマ『スーパーマンの冒険』でスーパーマン役を演じた。1959年6月16日、結婚を数日後に控えた日のこと、リーヴスは自宅でショットガンによる射殺死体となっているところを発見された。

・1978年の映画『スーパーマン』でスーパーマンの赤ん坊時代を演じたリー・クイグリーは、1991年3月に、有機溶媒の吸入により14歳で亡くなった。

・1980年代の映画『スーパーマン』四部作でスーパーマン役を演じたクリストファー・リーヴは、クロスカントリー競技中に落馬して首を骨折し、半身不随となった。2004年10月10日に、リーヴは彼の健康状態に起因する心臓発作により亡くなった。

・スーパーマンの恋人ロイス・レーンとしてリーヴの相手役を務めたマーゴット・キダーは、激しい双極性障害に陥り、1996年4月に数日間失踪した後に、偏執症の発作を起こしている状態で警察に保護された。

・1993年のテレビシリーズ『新スーパーマン』でクラーク・ケントとロイス・レーンの上司ペリー・ホワイトを演じたレーン・スミスは、2005年4月に筋萎縮性側索硬化症であるとの診断を受け、2005年6月13日に病死した。

ただし、悪役は、みんな元気です。











スーパーマン






 昔、高度な文明を持つクリプトン星は崩壊の危機に瀕していました。
この星のジョー・エルは、息子であるカル・エルをカプセルに乗せ地球へ脱出させます。
そして、カル・エルが脱出直後、クリプトン星は宇宙から消え去ります。
 このカプセルは、アメリカ合衆国カンザス州スモールヴィルに到着し、子供のいないケント夫妻に拾われ、カル・エルはクラーク・ケントと名付けられ育てられます。
成長したクラーク・ケントは、自分の能力を世の中のために役立てることを誓い、スモールヴィルから大都会メトロポリスへ上京します。
そして、クラーク・ケントは、大学卒業後、デイリー・プラネット新聞社に入社し、新聞記者に身を隠しながら世の中の悪と今日も戦っているのです。


(大都会メトロポリスの街角にて)

“ タタタタタタタタタ!”

「 あらっ、人が走って来るぞ。
 どうしたんだろう?
 あの~、どうしたんですかァ~?」
「 ハア、ハア、ハア、・・・・・。」
「 何か、お探しですか?」
「 そうだ!
 もう、三日も探しているんだ、ハアハア。
 何処を探しても見当たらない!」
「 何をですかァ~?」
「 電話ボックスだ!」
「 あ~、今、みんな携帯を持ってますからねェ・・。
 田舎の方に行けば、あるんじゃないですかァ。」
「 そうか、田舎か・・・。
 よし、分かった、急げっ!」

“ タタタタタタタタタ!”

一年後

「 最近、スーパーマン、見ないよなァ?」
「 何処に行ったのかなァ・・・・?」













新聞記者






 ある新聞記者がカンサスのド田舎の農夫を取材した。
どうにもネタが無く、その老いた農夫なら何かおもしろい経験をしているのではないかと思ったからである。
まず、記者はこう尋ねた。

「 あなたはこちらに長いこと住んでいますが、何かとてもハッピーになった出来事があれば教えて下さい。」

農夫は少し考えて答えた。

「 ああ、いつだったか近所の羊が道に迷ってな、わしらで捜索隊つくって羊を捜しだしたことがあった。
見つけた羊はみんなで盛大にファックしてから連れて帰ったなあ。」
「 そんなの記事にしたらクビにされます。
じゃあ他にもっと、こう、みんながハッピーになった出来事はありませんか?」

農夫はまた少し考えて答えた。

「 そうそう、いつだったか近所のべっぴんな娘が道に迷ってな、わしらで捜索隊作った。
羊よりでかい代物だから、捜索隊の人数もずっと多かった。
もちろん、見つけた娘はみんなで盛大にファックしてから連れて帰ったとも。」
「 そんなの新聞にのせたら編集長のクビが飛びます。
じゃあ、ハッピーな話はもう結構ですから、何かとても悲しかった出来事はありませんか?」

農夫は途端にうなだれ、黙ってしまった。
少しして、絞り出すような声で言った。

「 いつだったか、わしは道に迷ってしまってなあ。」












ヒーロー





 アメリカのある地方に、野球観戦の大好きな目の見えない少年がいました。
少年は大リーグ屈指のスラッガーである、○○○選手にあこがれていました。
 ある日、少年はその選手へファンレターを送ろうと思い、母親に自分の言いたいことを伝えて手紙を書いてもらいました。

「 ぼくは、めがみえません。
でも、まいにちまいにち、あなたのホームランをたのしみにしています。
しゅじゅつをすれば、めがみえるようになるのですが、こわくてたまりません。
あなたのようなつよいこころがほしいです。
ぼくのヒーローへ。」

 少年のことがマスコミの目にとまり、二人の対面が実現することになりました。
カメラのフラッシュの中、ヒーローと少年はこう約束します。

“ ヒーローは、今度の試合でホームランを必ず打つ。
そして、その次の日、少年は手術を受けることを。”

 しかし、運命の試合の日ヒーローは1打席目も、2、3打席目もホームランを打つことが出来ませんでした。
迎える最後の打席。
2ストライク3ボールと、追い込まれたヒーロー。
二人のことを、ラジオや新聞で見た多くのファンが、スタジアムで固唾をのんで見守り、また少年自身もラジオの中継を祈る思いで聞いています。
 しかし、ピッチャーが投げた最後のボールは、大きな空振りとともに、キャッチャーミットに突き刺さりました。
全米から大きなためいきが漏れようとしたその時、スタジアムの実況がこう伝えました。

「 ホームラン!月にまで届きそうな、大きな大きなホームランです!」












ヒーロー





 小学生の頃、無茶をする奴がヒーローだった。
給食でスイカが出ると、限界まで食う挑戦が始まり白い部分まで食ってた。
最後は皮まで食った奴がヒーローになった。
 後日、給食に「ゆで卵」が出た。
僕は今日こそヒーローになろうと思い、「俺は噛まないで飲み込むぜ!」と言って丸ごと飲み込んだ。
しかし、そんなことは他のクラスメートも楽々クリアーして次のステップに進んだ。
 「俺は殻ごと食うぜ!」と言った奴が殻ごとバリバリ食い始めた。
クラスの視線はそいつに集中し、今日のヒーローそいつに決まりかけた。
だが、僕もこのまま引き下がれない。
何かないか考えた。
 ゆで卵に付ける塩としてアジシオの瓶が数本用意されていたので、「俺なんて、このアジシオを一気しちゃうもんね!」と言って、内蓋を外しアジシオを一気に飲み込んだ。
焼けるように喉が熱かったが、涙目になりながら牛乳で流し込んだ。
苦しそうな僕の姿を見て、クラスメートは賛辞を送った。
そして、僕は今日のヒーローになれた。
 しかし、5時間目の授業中に急に具合が悪くなってきた。
ヒーローが保健室に行くのはまずいと思い、必死に耐えたが限界だった。
僕は机の上に吐いてしまった。
そしたら、先程食べたゆで卵が丸ごとゴロンと出てきた。
その日から、僕のあだ名は「ピッコロ」になった。

 中学校に入学した頃、スラムダンクが大流行していた。
もちろん僕も学年の半数以上の生徒と共に入部届けを出した。
顧問もあまりの入部希望者の多さに困っていたが、「先生、バスケがしたいです」と三井バリに泣き出す奴が居たので、渋々ながらも全員の入部が認められた。
 しかし地元では一応、強豪校だったので練習も厳しく、次々と部員数は減っていった。
だけど僕は根性でバスケを続けた。
身体も大きくなり、地元じゃちょっとは名の知れた名センターとなった。
 そして3年になった時、キャプテンに指名された。
僕は、これを機に髪型を角刈りにし、ダンクを決める時は必ず「ウホッ!」って叫んだ。
そんな努力の甲斐もむなしく、僕のあだ名は「ピッコロ」のまま。











ヒーローインタビュー





―今日もまた一機撃墜でしたね。
電柱:「そうですね。自分の仕事をこなしたまでですよ。」


―けれど今回はなぜ怪我で留めたのでしょうか?

電柱:「彼はまだ若いので立ち直って欲しかったんですよ。それに怪我と言ってもアゴ骨折ですからね。恐怖心は植えつけられたと思います。」


―詰めが甘いという批判もでていますが?

電柱:「我々の仕事は電力供給の補助とDQNの討伐です。しかし、ただ裁きを下すだけではなく、生き残った者の口から語られる体験によって周りの人々に注意と警告が周知されればと思っています。彼もまた悲惨な体験を語り継ぐ一人となるでしょう。」


―最後になにか一言お願いします。

電柱:「我々の仲間はどこにでもいる。君たちがルールに従うかぎり我々は無害な置物にすぎない。しかし、ルールを踏み外したとき我々は君らにとって冷酷な裁きを下す存在になることを忘れないで欲しい。そう、我々は決して見逃さないのだ。」












タイムレンジャー





 数年前の話。
俺、キャラクターショーやってた。
デパートや遊園地で仮面ライダーとか戦隊モノとかのショー。
で、その日はN○Tの社員慰労会イベントで「未来戦隊タイムレンジャー」ショーをやりにいったのよ。
 俺は悪ボス(マイク持ってショーを進行する悪役。子供と遊んで「お前の母ちゃんきれいか?」とかのたまう人)で出演だったから、ショー終了後の握手会はスタッフとして動き回ってた。
 ほんで握手会も無事終わり、タイムレンジャー五人を控え室に誘導して、後片付けをしてた。
そしたら、俺の所にショーの担当者とは別の担当者が来て、

「 あの~、すみませんが、どうしてもタイムレンジャーに会いたい子供がいるので、写真撮らせてもらえませんか?」

 まぁ、ショー終了後にクライアントや関係者から写真撮影をお願いされるっていうのは日常茶飯事なので、

「 あぁ、いいっすよ。
んじゃあ、タイムレンジャー呼んでくるんで、その子をここに連れて来て下さい。」

と言い残して控え室に戻った。(一般の客には知られない様に)
 で、タイムレンジャー連れて指定した場所に戻ってみるとその子が来てた。
年は3歳~5歳位の男の子。
でも、その子普通とはちょっと違う子で、歩行器に乗って歩いてる。
まぁ、歩いてるっつっても歩けてないらしく、お父さんが手を繋いで支えてあげてる。
で、俺もタイムレンジャーも動揺しちゃって。
 そしたら、その子お父さんの手を離して、自分で歩いて来たんだ。
右手をタイムレッドに伸ばしながら。
必死になって、タイムレッドに向かって歩いてくるんですよ、ゆっくりと。
 タイムレッドのとこ来たら、レッドに抱き締められて、その子すっごい嬉しそうな顔してんの。
表情もあんまり作れないらしく、喜んでるのかよくわかんない顔だったけど、あれは絶対に喜んでる顔だった。
 で、ふと横見たらお母さんが静かに号泣してる。
お父さんも目に涙溜めながら「○○くん、よかったね」って。
それ見たら俺の目も真っ赤になっちゃって。
 で、タイムレンジャーと握手して、写真撮って。
その子、帰る時ずーっと後ろ振り返りながらバイバイしてるんだよね、必死に。
その家族が帰った後、担当者にも「本当にありがとうございました」って頭下げられた。
 この現場の帰り道、タイムレッドやってた親友と、「あぁいうの弱いんだよね」としんみりしちゃって。
ぶっちゃけこの時、この仕事に限界を感じてたんだけど、この事があったので身体が続く限り子供達の為に夢を!って決意して今にいたるんだけど。
最近、特撮ヒーローがイケメンだとかで盛り上がってるけど、やっぱりヒーローってかっこいいなって思った。
 あの時のボク、タイムレッドに会えて嬉しかったですか?
元気分けて上げられましたか?














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1月27日(土)のつぶやき

2018-01-28 03:03:33 | _HOMEページ_
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