日々の出来事 1月12日 アガサ・クリスティ
今日は、アガサ・クリスティが亡くなった日です。(1976年1月12日)
アガサ・クリスティは、名探偵エルキュール・ポアロやミス・マープルで有名なイギリスの推理作家です。
執筆したミステリー作品数は膨大で、全世界で10億部以上出版されており、聖書とシェークスピアの次によく読まれている作家と言われています。
そして、ギネスブックは“史上最高のベストセラー作家”として認定しています。
アガサ・クリスティ自身も、ミステリーです。
1926年12月3日、アガサ・クリスティは自宅から失踪し、乗っていた車が沼の辺で発見されると言う事件を起こします。
このアガサ・クリスティ失踪事件は、世間で大騒ぎとなり、夫のアーチボルド大尉は妻殺しの容疑を掛けられます。
しかし、アガサ・クリスティは11日後、保養地のハロゲイトのホテルに夫の愛人の名前で宿泊しているところを発見されます。
このことに関して、アーチボルド大尉はアガサ・クリスティが記憶喪失でこの期間のことは何も覚えていないと発表します。
アガサ・クリスティ自身はコメントをしなかったので、アーチボルド大尉の浮気に対する当て付けと推測されていましたが、後年、記憶喪失であった可能性が高いと診察されました。
アガサ・クリスティは極度の人見知りと取材嫌いで、このことの真実については語ることも無く、1976年1月12日 風邪をこじらせイギリスのウォリングフォードの自宅で亡くなりました。
☆今日の壺々話
推理小説
それは今まで普通に推理もの書いてきた作家の小説で、以前の作品が面白かったから知り合いに借りてみた。
前回と同じ探偵が登場して謎を解くって話だから、まあその探偵にも多少愛着が湧いてた訳だ。
お約束の殺人事件が起きて、探偵と相棒の青年はなんとか犯人の目星を付ける。
しかし犯人にはどうしても崩せないアリバイがある。
うわこれどういうトリックでくんの?ダメだ全然分かんねー!ってwktkして読み進めた結末が↓
・なんと犯人は妖怪だったのだ!
・だからタイムスリップして殺人を犯す事が出来たのだ!
・その謎を解く事が出来たのは、探偵の相棒も妖怪だったからなのだ!
ちなみに相棒が妖怪だって事は探偵すら知らなかった。
なのでクライマックスでこの相棒は、探偵に自分の正体がバレないように不思議な力で時間を止めて、その間に犯人である妖怪と決着を。
もう絶対この作家の本は読まないと心に決めた瞬間だった。
借り物じゃなかったら絶対破り捨てていただろう。
“そしてだれもいなくなった”
不幸なことに、地球で核戦争が起こりました。
地球は、あなた以外のすべての生命が死滅し、荒涼とした世界が広がっています。
あなたは一人核シェルターに逃れ、静寂の中で暮らしています。
誰と話すことも無く、孤独の中での生活が続きます。
ある夜のことです。
あなたは孤独の中で次第に追い詰められ気が狂いそうになります。
そのとき、核シェルターの扉を叩く音が聞こえました。
“ コンコン、コンコン・・・。”
あなたは、扉を開きますか?
地図
自分は本屋の店員なんだが、土地柄外国の方がよくいらっしゃる。
だいたいは洋書か地図の場所を聞いてくるので、英語が出来ない自分でもよく聞けば案内ができるので困ってなかった。
こないだすっごくかわいい感じの白人老夫婦がやってきた。
だんなさんが奥さんになにか話したあと、私に、
「 チズー?トーキョー?ドコ?」
と聞いてきたので、にこにこしながら手でオーケーして案内した。
案内してる間にも、なんかキャッキャとイチャイチャしてて、仲のいい老夫婦ってすごくなごむなあと思いながら場所に到着。
私がカタコトの英語で「こちらです」、てなことを告げて立ち去ろうとしたら、二人ともなんかびっくりしつつ、なんか恐縮しながらサンキューとお礼。
“ あれ?なんかしたかな・・・・?”
と思いつつ戻ろうとしたら、なにかあったらヘルプにはいろうとしてたらしい先輩がにやにやしながら待ってた。
私にはわからなかったんだが、どうやら流れとしてはこうだったらしい。
だんなさん「まあ任せておけ、俺が勉強した日本語なら通じる。」
おくさん「がんばってあなた!」
~地図を聞いて私にオッケーをもらう~
だんなさん「な!?な?!通じただろう!?」
おくさん「素敵!!すごく勉強したのね?」
だんなさん「それほどでもないさ、お前の料理には負ける。」
おくさん「ウフフ。」
だんなさん「それにしても、日本は物を買わなくても店員が優しいってのは本当なんだね。」
おくさん「まあ、あなた、買わないなんて言ったら、店員さんが気を悪くしますよ。」
だんなさん「大丈夫、わからないさ。」
~私が英語を話してにこやかに去る~
おくさん「ホラッ、あなたったら…。」
だんなさん「おお、しまった…。」
てなかんじだったらしい。
で、英語で書かれた東京地図を買っていってくれたよ。
2回読むミステリー
「 ねえ、お母さん、結婚したら一緒に住むって話、考えてくれた?」
「 ダメよ、何を言ってるのよ。せっかくの新婚生活なのに。慎一さんにだって迷惑がかかるじゃない。」
「 大丈夫だって。慎一さんちは資産家で家だって大きいんだから。べつに気にする必要ないって。」
「 そういう問題じゃないわよ。『嫁入り道具に余計なモノまで付いてるわね』なんて笑われたら、お母さん、恥ずかしくって相手のご家族に顔向けできないわよ。」
「 あははは、出来ちゃった結婚で嫁入りしようっていうのに、今更恥ずかしいことなんて何もないってば。」
「 あら・・・大きなお腹抱えて大笑いして・・・いい大人が子供みたいに。あなた、もう三十歳でしょう? すこしは大人らしくしなさいな。」
「 まだ二十九ですよーだ。とにかくさ、結婚したら一緒に住も。今日はこれから慎一さんとデートなんだから、きちんと話をすれば大丈夫だって。」
「 いやよ、お母さん、同居なんて。慎一さんだって嫌がるに決まってるわ。」
「 だってこのままこの家で一人で暮らすってわけにもいかないでしょう。二十年前にお父さんが死んで、もう貯金だってほとんどないのにどうやって生活していくの?」
「 パートでもなんでも働けば一人分の食い扶持くらい稼いでいけるわよ。」
「 いままで働いたことだってないんだから、いい年して今更働きに出るなんてムリに決まってるじゃない。」
「 まったくこの子は減らず口ばかりで・・・。ほら、そろそろ慎一さんが迎えに来る時間よ。準備しないと。」
「 あら、ホントだ。じゃあ、お母さん、お小遣いちょうだい。」
「 もう、この子ったらもうすぐ三十になるっていうのに・・・。ほら、これで美味しいものでも食べてきなさいな。」
「 ありがとう、お母さん。じゃあ、お寿司でも食べようかな。」
「 お腹がすくからって食べ過ぎちゃだめよ。お腹が大き過ぎると体だって危ないんだからね。」
「 はーい。いってきまーす。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「 おまたせ、慎一さん。」
「 どうしたの? ずいぶん時間かかってたようだけど。」
「 ごめんなさい。息子の相手してたら時間がかかっちゃって。」
「 ああ、ニートの敏明くんか。さっき元気に寿司屋に入っていったが・・・。ありゃ太り過ぎなんじゃないか?」
「 ええ。今度生まれてくるお腹のこの子には、あんな風になってほしくないわ、まったく。」
広島新交通システム橋桁落下事故
1991年(平成3年)3月14日午後2時5分頃、広島県広島市安佐南区上安2丁目で、 前日仮設置していた長さ65m、重さ43tの鋼鉄製の橋桁が、10m下の道路に落下する事故が発生した。
この事故で、橋桁は並行する県道下り線を赤信号で停車していた乗用車など11台を直撃し、 橋桁の上で作業していて、投げ出された作業員5人と乗用車を運転していた市民10人が死亡、8人が負傷するという大惨事になった。
乗用車の中には高さ50cmまで圧縮されたうえに、火災が発生したものもあり、原形を留めない状態になった。
運転席が押しつぶされ、100Gを超える衝撃を受け全身挫滅で即死した者もいた。
中国新聞1991年3月27日付けの紙面によれば、事故に巻き込まれた乗用車のすぐ後ろに、卒園遠足から帰る途中の市内の幼稚園児97名と保護者らを乗せたバス3台があったという。
本来なら事故に巻き込まれかねない時間に事故現場に差し掛かるはずだったが、一人の幼稚園児が「トイレに行きたい」と切望したので近くのパチンコ屋のトイレを借り用を済ませることになった。
結果、事故には遭遇せずに済んだ。
しかし、事故が起こってから一年後、テレビ番組が取材した際、トイレに行った幼児は誰か聞いたところ、誰もなかなか思い出せなかった。
最終的に2人が候補に浮かび上がったが、1人は遠足を欠席しており、もう1人はすでに事故の時点で転園していた。
でんしゃがきたよー
女の子の声がした。
「 でんしゃがきたよー。」
いつの間にか眠ってしまっていて、外はもう真っ暗だった。
眠い目を擦りながらタバコを吸う。
「 でんしゃがきたよー。」
外からの声のはずなのに、とても近くで聞こえる女の子の声。
当時、私は線路沿いにある、電車が通る度にアパートが揺れてしまうようなボロアパートに住んでいた。
「 でんしゃがきたよー。」
とても楽しそうな女の子のはしゃぐ声を聞き、何故だか分からないが急に不安になった。
どうして親の声が聞こえないんだ?
それに「電車が来る」と女の子は言っているが電車が通っている形跡がない。
電車が通ればアパートが揺れるし、また通過の際は電車の窓から漏れる光ですぐに分かるはずなのだ。
おかしいな、とは思ったが寝起きの状態だし、単純に電車が通過しているのも、親の声にも気付かなかったのかも知れない。
「 でんしゃがきたよー。」
また聞こえた。
さっきより声が近い気がする。
タバコを吸いながら、ふと時計を見る。
時間は夜中の2時を過ぎたところだった。
「 でんしゃがきたよー。」
窓の外に誰か立っている。
オカマの話“中古の本”
中古で買った推理小説の本で、真ん中あたりまで読んだら、登場人物の名前に丸印、矢印が引っ張ってあって、“こいつ犯人”って書いてあった事があったわ。
あれ、ショックだったわよ。
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