木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

NO 711 急性外傷

2007-10-24 | カイロプラクティック
昨日の新患。全身の痛みで動けない。特に腰痛、骨盤、尾骶骨あたりの痛みが酷い。原因は?

あるお店の天井の引くいトイレで立ち上がる際に天井に頭をぶつけ、そのまま仰向けに転倒すし、腰、背部を強打する。夜中の出来事である。そのまま緊急病院(整形外科)に運び込まれる。

レントゲン検査で異常(骨折)がないので、身体は痛くて動けないが帰される。シップ薬と痛み止めの飲み薬だけである。動けないほど痛いのに何も手が打てない。それでも帰される。骨の異常がないと治療ができない。それが整形外科である。

翌日、両脇を支えられてCCRKに来院した。座るのも辛いらしく問診も満足にできない。とりあえず痛みをとることにした。転倒ししりもちをついて注意しなければならない部位に「尾骨」がある。

レントゲンでも見逃すところである。再検査をする。軽い捻挫をしている。座って尾骨が椅子の座面に当ると、飛び上がるほど痛い。圧痛もかなりある。立位動作ではかなり力が加わり痛みが増す。(これはあきらかに力学的な影響がある。笑)

さて、問題は「尾骨」の捻挫であるがどうして動けないほど全身の痛みが出るのか? 転倒の際のショックで筋肉痛も考えられる。それよりも尾骨の痛烈な痛みで
神経の緊張が強くなっている考えた方がいい。

防衛反応により神経機能の過緊張が起き、筋肉も緊張している。要するに筋肉のスパズムによって全身の痛みが出ていると考えた方が治療は成立する。よって、この治療は筋肉をほぐすような治療は必要ない。

筋肉を支配している神経機能の改善を行えばOKである。治療ごは嘘のように自力で立って歩いて帰れた。おまけに体前屈もできるようになった。何十年も前から体前屈が満足にできなかったのが床に指先がつくようになった。最後の仕上げは尻に張ってあったシップ剤を剥がすことを忘れずに。(25日記)

拳骨