安保法案説明不足/深まらぬ理解、無理筋を暗示
審議を重ねても国民の理解が深まらない。法案のつぎはぎが浮き彫りとなり、遠ざけつつあるようにさえ映る。
共同通信社が5月末に実施した世論調査で、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法案への安倍政権の姿勢に関し「十分に説明していると思わない」との回答が81.4%に上った。
もともと、安保法制は専門用語が飛び交い身近でもないため、理解し難い。それでも説明不足の回答の異様な高さは、内容が分からないとの国民の率直な「意思表示」とみていいだろう。
主権者への説得を放棄して、成立を急ぐようなことがあってはならない。
安保法案を審議している衆院平和安全法制特別委員会で、安倍晋三首相が「早く質問しろよ」とやじを飛ばす場面があった。品位のなさにあぜんとする。誠心誠意、国会審議に臨む基本姿勢の欠如を指摘せざるを得ない。
民主政治は手間を掛けて根気強く国民の納得を得る手続きだ。そうした常識を欠けば、はなから十分な説明など期待できようはずはない。
数の力を背景に最後は強行採決で押し切ればいいといった、おごりも見て取れるが、ことはそう単純ではない。より根本には法案の「建て付け」の悪さが明快な説明を妨げている側面があるからだ。
法案の要点は、日本が直接攻撃されていないにもかかわらず、新3要件を満たせば、武力を行使し米軍などを支援する、日本の安全確保と国際平和への貢献に向けて後方支援の形で自衛隊の派遣を地球規模に広げる-ことだ。
その前段で、憲法解釈の見直しを行い、違憲批判の消えない集団的自衛権の行使を容認した。殊更「限定行使」「歯止め」を強調し、憲法の導く専守防衛との整合性を繕い、その実、柔軟な対応を可能とする余地を残しておきたい。最大限、自衛隊派遣の自由を確保しつつ憲法順守の体裁を整える、本音を建前で包み込んだような法体系。だから、法案は曖昧になる。
世論を反対に向かわせないため、戦闘現場に近づき派遣機会も増えるのに、政府はリスク増大を認めない。与党合意で国民の理解や隊員の安全確保を派遣要件として重視してもいる。だから、説明も歯切れが悪く、曖昧になる。
もくろみ通りに抑止力が高まり、テロなどの危険性が増すこともないのか。世論調査で、自衛隊が戦争に巻き込まれるリスクが「高まる」とみる国民は7割近い。
双方「明白な危険」を要件に示しながら、個別的自衛権に関わる武力攻撃切迫事態では武力行使できず、集団的自衛権に関わる存立危機事態では参戦できる。解釈、対応が入り組み、説明の不足以前にその困難性がみえてくる。
強引に突破したものの憲法規定を無視できず、一方で切れ目のない派遣に向け法案は「事態」を乱発。複雑な細工は国民に理解断念を強いる。法案と運用を切り分ける説明も逆効果でしかあるまい。
法案は明示性に乏しく、あらが目立つ。根本から組み立て直すのが筋ではないか。ただす野党の責任は重い。
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HK & Les Saltimbanks "On l�・che rien" (Japanese subtitles)あきらめないぞ! (いつの世もあきらめたらおしまい。自民党安倍政権が政治の私物化をもくろみ、国民だれでも逮捕自由自在の「なんでも秘密」法(特定秘密保護法は自由民主党が自由と民主の真逆であるのと一緒で、特定ではなく官僚が秘密と言ったら秘密になる)に反対し続けます。この歌に勇気をもらって頑張ります。)
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審議を重ねても国民の理解が深まらない。法案のつぎはぎが浮き彫りとなり、遠ざけつつあるようにさえ映る。
共同通信社が5月末に実施した世論調査で、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法案への安倍政権の姿勢に関し「十分に説明していると思わない」との回答が81.4%に上った。
もともと、安保法制は専門用語が飛び交い身近でもないため、理解し難い。それでも説明不足の回答の異様な高さは、内容が分からないとの国民の率直な「意思表示」とみていいだろう。
主権者への説得を放棄して、成立を急ぐようなことがあってはならない。
安保法案を審議している衆院平和安全法制特別委員会で、安倍晋三首相が「早く質問しろよ」とやじを飛ばす場面があった。品位のなさにあぜんとする。誠心誠意、国会審議に臨む基本姿勢の欠如を指摘せざるを得ない。
民主政治は手間を掛けて根気強く国民の納得を得る手続きだ。そうした常識を欠けば、はなから十分な説明など期待できようはずはない。
数の力を背景に最後は強行採決で押し切ればいいといった、おごりも見て取れるが、ことはそう単純ではない。より根本には法案の「建て付け」の悪さが明快な説明を妨げている側面があるからだ。
法案の要点は、日本が直接攻撃されていないにもかかわらず、新3要件を満たせば、武力を行使し米軍などを支援する、日本の安全確保と国際平和への貢献に向けて後方支援の形で自衛隊の派遣を地球規模に広げる-ことだ。
その前段で、憲法解釈の見直しを行い、違憲批判の消えない集団的自衛権の行使を容認した。殊更「限定行使」「歯止め」を強調し、憲法の導く専守防衛との整合性を繕い、その実、柔軟な対応を可能とする余地を残しておきたい。最大限、自衛隊派遣の自由を確保しつつ憲法順守の体裁を整える、本音を建前で包み込んだような法体系。だから、法案は曖昧になる。
世論を反対に向かわせないため、戦闘現場に近づき派遣機会も増えるのに、政府はリスク増大を認めない。与党合意で国民の理解や隊員の安全確保を派遣要件として重視してもいる。だから、説明も歯切れが悪く、曖昧になる。
もくろみ通りに抑止力が高まり、テロなどの危険性が増すこともないのか。世論調査で、自衛隊が戦争に巻き込まれるリスクが「高まる」とみる国民は7割近い。
双方「明白な危険」を要件に示しながら、個別的自衛権に関わる武力攻撃切迫事態では武力行使できず、集団的自衛権に関わる存立危機事態では参戦できる。解釈、対応が入り組み、説明の不足以前にその困難性がみえてくる。
強引に突破したものの憲法規定を無視できず、一方で切れ目のない派遣に向け法案は「事態」を乱発。複雑な細工は国民に理解断念を強いる。法案と運用を切り分ける説明も逆効果でしかあるまい。
法案は明示性に乏しく、あらが目立つ。根本から組み立て直すのが筋ではないか。ただす野党の責任は重い。
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HK & Les Saltimbanks "On l�・che rien" (Japanese subtitles)あきらめないぞ! (いつの世もあきらめたらおしまい。自民党安倍政権が政治の私物化をもくろみ、国民だれでも逮捕自由自在の「なんでも秘密」法(特定秘密保護法は自由民主党が自由と民主の真逆であるのと一緒で、特定ではなく官僚が秘密と言ったら秘密になる)に反対し続けます。この歌に勇気をもらって頑張ります。)
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