平和とくらし  #茨木市議会議員 #山下けいきの日々是好日

平和憲法が私の原点。鹿児島の吹上浜、桜島が原風景。毎週阪急3駅、JR2駅の5駅をのぼりを背負ってアピールランしています。

池野高理さんの書評から

2007年12月16日 | 日々雑感 #茨木市議会議員
写真はふるさと南薩摩の風景

 私の信頼している大阪経大教員の池野高理さんの書評「内橋克人著 共生の大地」の中に「ものを考える真面目な学生が友人をつくれない」「正義とか公平、反差別といった話には学生が乗ってこない。そんな夢みたいなこと言ってもショーガナイやん!という」とあって、こう続けている。

北野武とか松本なんとかとかが、テレビや本で若者に人気がある。しかし私(池野高理)は彼らの話術に感じる最大の不信感は、彼らのそれはちょっとだけ正論みたいなものーたとえば「人の命をたいせつにしよう!」といった抽象的な命題ーには反発するけれども決して力の強い具体的な権力には一切の文句を言わない、という点です。それは中途半端な「正論」を撃破しつつ、それでいて自分は全く傷つかないで力の弱い相手を傷つけることができる快感を得られるからです。

そんな若者には、自分は賢く、だからちょっとした評論ができるという自負がありますから、いくらさまざまな運動体が一所懸命に頑張っても、彼らは動じません。ー「反対論ばっかり言ってても建設的ではない」とか「組織は個を殺すからアカン」と気の利いた台詞を吐いて、現実に体を動かしている人たちの全てを否定します。その方が時流に乗っている(=権力のある側に身を置いている)から、自分は傷つかないのです。何とも都合のいい論理です(「理屈は後から貨車一杯ついてくる」)。引用ここまで

保守化の中でこんな手合いの若者が政治の世界にもあふれている。自民から民主、そして自称市民派にいたるまでだ。自分の考えはないが、時流に乗ることだけは長けている。汗を流すことが嫌いで愚直に活動している人は利用するが使えなくなった途端に批判することに寸分のためらいもない。

社会党健在の頃はこんなはしたないことはしたくてもできなかった。ところが小選挙区導入以降「沈没する船に乗っている訳にはいかない」と自ら社会党の沈没を企て、もしくはその側にいたことは棚に上げて保守政党に擦り寄っていく。

「俺は今、どこの党かと秘書に聞き」の川柳があったが、国会から地方議会、自民から民主にいたるまで、政治屋・議員の信念は羽毛のごとき軽さだった。中でもかつて社会党の衆議院議員だった井上一成は共産党以外の政党を全て渡り歩き、最後は自民党の衆院候補になった。世間の嘲笑を浴びたのは当然だったが、わが事のように選挙した郵政労働者も烈火のごとく怒っていた。

何気なく手にした池野さんの論文集から触発されて書いてしまったが、愚直に生きている人の営みに学びながら日々をおくりたいものである。

池野さんの著作物から教えられることは多い。コンピュータを否定しては生きられないと強迫観念に陥り、いやいやキーボードに触れている人はぜひ『電脳拒否宣言』(技術と人間、2300円) を時間を作って読んでほしい。コンピュータにひざまずくことは何もない。自分の生き方は自分次第だという確信が沸いてくるかもしれない。

ミントの朝練習に遅れながら参加する。すぐにビラ配りと考えていたが、本会議の討論が気になり、しばしネットで学校給食に関連する記事を探す。今日は議事課職員も明日配布する委員会会議録の精査もあって日曜出勤していた。ビラは庄一丁目の残りをまく。

 山下けいきHP「お元気ですか」はここです。新鮮さに加え、写真の多さ、1000を越えるリンクなど、ボリューム充実です。

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