平和とくらし  #茨木市議会議員 #山下けいきの日々是好日

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学校給食の調理業務民間委託は限りなく偽装請負だ

2007年12月11日 |  #玉島 #平田 #阪急東 #茨木市議会議員
写真は京都・木津川

 文教委員会で準備した資料をもとに質問。学校給食の調理業務の民間委託については実質「偽装請負」と思われる事例が多い。都道府県の労働局が立入調査した結果、兵庫県の篠山市、滋賀県湖南市では民営化を中止する動きも出ている。現在の直営の水準を維持するためには学校現場で関係者相互の連携が欠かせない。しかしそうなれば請負の独立性を侵し、単なる労働の提供であるとみなされ労働者派遣と解釈される。偽装請負の疑いだけではない。民間委託の流れが安心、安全でおいしい学校給食の水準を低下させることは間違いないだろう。

 本市がこの問題を意識した経過はなく、安上がり民間委託だけが念頭にあり、あとは帳じりあわせの善後策で乗り切りたいという思惑が見える。この件については今後も継続して追求したい。

 朝食をとらない、ファーストフードの氾濫など中学生を取り巻く貧困な食事情を考えれば完全給食はあるべき姿である。茨木市よりはるかに財政が厳しい自治体が大半だと思うが全国全市町村における中学校の完全給食実施率は7割を越えている。
 請願審査の中で完全給食実施は新たな設備投資を伴うので必要ないと主張する議員がいた。確かに限られた財政の中で何を優先するかが問われている。何でも賛成はできないだろう。しかし次代を担う子どもの健康を考えれば完全給食実施は十分検討課題にはあたると思うが、検討そのものすら拒絶する姿はいただけない。

 教育委員長の地方教育行政法違反に対する無反省、法そのものに対する浅薄な理解の追求から、請願審査終了にいたるまで暗澹たる思いに駆られている自分があった。このようにして庶民は切り捨てられ、理不尽なものが大手を振ってまかり通るのだろう。

 一部の支配層と、それに媚を売り保身や欲望に沈殿する権力の末端層、日々の生活に終われ何も考えられなくさせられている疲れきった多くの庶民。なくなった小田実さんが、ナチスが権力を掌握していく過程は乱暴で猛々しいものではなく、日常生活の中で少しずつファシズムが進んでいったと幾度も警鐘を鳴らしていた。私は今の状況はまさにそれだと思っている。

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