農僕日記 JAPAN

農薬を使わない農業を紀州和歌山でゼロからスタート。
農業は僕たちの平和活動♪ライフワークいざゆかん(^g^)(^y^)

有機神話

2009-11-20 | 農僕日記志
2009年に出された本、
『 本当は危ない有機野菜 』を読んで~の巻

有機的農業を目指す僕は、
このタイトルの本を発見して、
どんな内容の本なのか、すんごく気になってました。
やたらめったら,悪い事を書いてるのか??
有機野菜を否定する側のことも,知っておきたいな、
と思って読みました。。

日本に毎年5800万トンの食糧が輸入されている。
また、日本で流通する食品全体の約2割に当たる、
2100万トン以上の食品が、毎年破棄されている。
↑この数字は、日本全国,年間のお米の生産量の2倍。
そして、この2100万トンの食糧は、
世界5000万人以上の人々が、1年間食べられる量であるそうです。
世界には、8億~12億の人々が、
慢性的な栄養不足という現実。
日本の人々の間で栄養過剰が問題になっている現状。
「日本はまるで食品を捨てるために、
世界中から手間とエネルギーを費やして食料を輸入している」
(この本の中では、もっと馬鹿げた日本の、
無駄にされていく食べ物たちのありさまを書いている。)

そして、毎年破棄されてしまう、
膨大な量の食料の行き先である。

その一番、簡単で経費のかからない方法が、
有機物という名の田畑への投入。
日本の大地は、肥えすぎ、そこから起こりうる、
さまざまな病害の危険性を指摘し、また、
「 有機 」で育ったものなら全部大丈夫だと、
ウのみにしてしまう生産者・消費者に対して、
追求と発展を提案している
(全部大丈夫=神話だぞっ!とネ)

地球全体の食のバランス不均衡の問題は、
対岸の火事などではない。
襲いかかる災厄の原因がなんであるかを証明し、
その危険性を警告し、緊急にとるべき対策を、
間に合ううちに示唆する必要がある。

この本の出版理由はただそこにしかない。

真剣に、これからの日本の農業のコト、
世界と日本の食のあり方を考えてるんだと思いやした。
この本のタイトルの指摘する部分は、
「チープじゃなく、志をもつ有機農家になれ!」
ってところかなっ?と僕は解釈します。

i got it !!