ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

紀伊山中の旅①

2018年11月22日 | 旅行
今日から、2泊3日で紀伊山中を旅することにして、自家用車で出発したが、天気は曇っているもののまずまずだった。東名阪自動車道から西名阪道に入ったところで、この先で事故渋滞があるとの表示が出ていたのが、気になってくる。仕方がないので、伊賀インターで一端下に降りて、その区間を回避することにした。
 渋滞区間を通り過ぎて、友生インターから、再び西名阪道に復し、その後は順調に走って、針インターで下り、国道369号線を南下した。途中で国道370号線へと乗り換え、さらに南下して、大宇陀の町並みへと入ってきた。
 そこの道の駅に車を駐車して、徒歩で散策してみることにしたが、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されているだけあって、レトロな建物が並んでいる。最初に、まちづくりセンター「千軒舎」を見学したが、この街並みが戦国時代から江戸時代前期に城下町として形成されたことが知れた。その後は、街道沿いの商人の町として栄え、薬草や葛、和紙などの商いでにぎわったとのこと。
 町並みには、立派なうだつの上がった商家もあって、なかなか見ごたえがある。そんな中の一軒森野旧薬草園を見学していくことにした。ここは、吉野葛の生産と薬草の販売で繁盛したとのことで、今でも吉野葛を商っている。広い邸内には、斜面状の薬草園があり、今でも約250種の薬草が植わっているそうだ。じっくりと園内を散策したが、斜面の上り下りで疲れたものの、紅葉がきれいだった。
 見学後は、ちょうど昼時になっていたので、近くにある「宇陀牛の丼・件(くだん)」という店に入って、牛丼を食べたが、独特の味付けで、美味しかった。食後は、「薬の館」という建物も見学したが、「藤沢薬品(現:アステラス製薬)」の創業者の家とのことで、薬に関する展示に見ごたえがあった。この地を拠点として発展していった製薬会社がいくつもあったとのことで、興味が沸く。
 それからは、道の駅に戻って、車で国道370号を南下し、下市町から国道309号に乗り換えて、どんどん紀伊山中へと入っていった。新川合トンネルをくぐって、天川村へと至ったが、道路も随分改良されているようだ。
 村役場の近くから県道21号線へと入り、虻峠を越えて、洞川温泉街へたどり着いたが、標高も800mを超え、肌寒さを感じるようになる。最初に、面不動鍾乳洞へ行ってみようと車を駐車してから、モメレール「どろっこ」に乗り込んだが、大木を輪切りにしたような面白い形をしていた。これは、とにかくゆっくりと急斜面を登って行って、鍾乳洞の前へと運んでくれる。洞内は30分ほどで一周出来たが、細やかな鍾乳石が随所にあって、印象に残った。
 その後、再びモノレールで下ってきてからは、龍泉寺と村立資料館を見学したが、意外なことに雨が降り出してきた。それでも、まだ宿に入るには少し早かったので、車で峠下って、天河大弁財天社を参拝してくることにする。ここは、芸能の神様として有名で、浅見光彦探偵が登場する「天河殺人事件」(内田康夫著)の舞台ともなっていて、興味深かった。
 再び洞川温泉街へと戻って、今日の宿「紀の国屋甚八」へと入ったが、創業300余年とのことで、レトロな建物で、気に入る。まず、温泉へ入ったが、ちょうど良い湯温で、長途のドライブの疲れを癒してくれた。その後、別室での夕食となったが、川魚や山菜など地のものばかりが並び、お酒も頼んで、美味しく飲みかつ食べる。食後は、明日のコースを考えながら寝てしまった。
続く


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