ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

旅の豆知識「参観灯台」

2017年06月10日 | 旅の豆知識
 「岬めぐりのバスは走る。窓に広がる‥‥」という歌を聞いたことがありますか?40年以上前に山本コータローが歌ってヒットしたものですが、今でも、岬の観光地を回っているとみやげ物屋の店先で聞くことがあります。そんなときに何とも言えない旅情を感じるものです。
 誰でも、岬や半島をテーマとした歌や小説の一つや二つは、思い浮かべることができるのではないでしょうか?海に突き出した灯台の下で、水平線を眺めていると地の果てに来たような気分となり、いやがおうにも旅情がかき立てられるものです。それが思い出となり、歌や小説ともなるのでしょう。私も、岬と灯台めぐりが大好きで、日本中を回って、いろいろな岬で、景色を堪能したり、写真に撮ったりしています。
 「岬」は、辞書的に言うと「海・湖に突き出た、陸地の先端」ということになりますが、旅の感覚でとらえると、他の要素が加わってきます。
・第1に、交通の不便なところが多いということです。鉄道で直接行けるところはほとんどありません。バスや自家用車で行きますが、車を下りてからけっこう歩かなければならないところが、少なくありません。徒歩1時間以上なんてところもあります。それだけさいはて感が強いということになります。
・第2に、絵になるということです。海に望んで岩礁があり、灯台があって見晴らしがよく、解放感があります。
・第3に、エキゾチックな感じがするということです。岬に近くなると、海流の関係で、植生が変わるところが多く、急に異国に迷い込んだ感じのするところがあります。
 以上の要素を備えた岬は旅行地として最も旅情を味わえるところと言えるのではないでしょうか。
 そんな岬巡りの旅をするときに、灯台の上に登れたら、と思うことがよくあります。そんな旅人の期待に応えてくれる「参観灯台」というのがあって、有料で上まで登ることができるのです。灯台の上から見る海の景色はすばらしく、ぜひ登ってみることをお勧めしますし、灯台資料館が併設されていて、見学できるところもあります。

〇参観灯台とは?
 常時一般公開されている灯台を参観灯台と呼んでいます。現在は、以下の15灯台で、近年増えてきていますが、社団法人燈光会が委託を受けて、参観事業を行っています。入場料は、通常大人200円、子供無料で、灯台の上まで上ることが出来ます。しかし、季節によっては上れないところや天候の悪いときには、臨時閉鎖されることもあるので、注意が必要です。尚、常時一般公開されていない灯台でも、海の日(7月の第3月曜日)や灯台記念日(11月1日)の前後に、特別公開される場合があります。

☆参観灯台一覧
 入道埼灯台(秋田県男鹿市) 初点灯1898年(明治31)11月8日
 塩谷埼灯台(福島県いわき市) 初点灯1899年(明治32)12月15日
 犬吠埼灯台(千葉県銚子市) 初点灯1874年(明治7)11月15日
 野島埼灯台(千葉県南房総市) 初点灯1870年(明治3)1月22日
 観音埼灯台(神奈川県横須賀市) 初点灯1869年(明治2)2月11日
 初島灯台(静岡県熱海市) 初点灯1959年(昭和34)3月25日
 御前埼灯台(静岡県御前崎市) 初点灯1874年(明治7)5月1日
 安乗埼灯台(三重県志摩市) 初点灯1873年(明治6)4月1日
 大王埼灯台(三重県志摩市) 初点灯1927年(昭和2)10月5日
 潮岬灯台(和歌山県串本町) 初点灯1873年(明治6)9月15日
 出雲日御碕灯台(島根県出雲市) 初点灯1903年(明治36)4月1日
 角島灯台(山口県下関市) 初点灯1876年(明治9)3月1日
 都井岬灯台(宮崎県串間市) 初点灯1929年(昭和4)12月22日
 残波岬灯台(沖縄県読谷村) 初点灯1974年(昭和49)3月30日
 平安名埼灯台(沖縄県宮古島市) 初点灯1967年(昭和42)3月27日
 尚、上記以外にも門脇埼灯台(静岡県伊東市)、樫野埼灯台(和歌山県串本町)など展望台を兼ねていて、上まで登れるところもあります。

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