ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

旅の豆知識「ヘリテージング100選」

2017年10月09日 | 旅の豆知識
 旅行先で、近代的な建造物や建造物群を見て、「なつかしい」「めずらしい」「うつくしい」などと感じたことは、結構あるのではないでしょうか。そんなに古いものではないけれど、祖父から聞いたような感じだったり、昔の映画に出てきたような風景だったり、日本人の心に迫ってくるようなものが.....。
 その中で、「ヘリテージング」という言葉を聞いたことはないでしょうか。「遺産」を意味するヘリテージ(heritage)に(ing)を組み合わせた造語で、日本の近代遺産を楽しむというような意味で、ヘリテージング研究所を主宰する阿曽村孝雄が提唱したものです。
 近年、明治・大正・昭和前期(戦前)の日本の近代遺産を巡ってみる人が増えてきていて、そんな観光コースも各地で用意されるようになってきて、「ヘリテージング」という言葉も徐々に浸透してきました。
 そこで、2006年(平成18)に毎日新聞社が創刊135年を記念して、「ヘリテージング100選」というのを選定しています。いろいろな角度から、国内の近代遺産が100ヶ所選ばれていますので、旅先で立ち寄ってみるのも面白いかと思います。

〇「ヘリテージ100選」とは?
 毎日新聞社が創刊135年を記念して選んだ、100件の近代遺産のことです。日本全国から公募を行い、応募データに基づいて2006年(平成18)10月29日に選考委員会が開かれました。
 選考委員は、伊東孝(日本大学理工学部教授)、岸本葉子(エッセイスト)、増田彰久(写真家)、朝比奈豊(毎日新聞社常務取締役主筆)の4氏で、「懐かしさ」、「美しさ」、「珍しさ」という感動要素が味わえるかどうかが選考基準とされています。
 その後、毎日新聞紙上で、2006年(平成18)11月16日、12月26日、翌年1月24日の3回に分けて発表されました。後援は、国土交通省、文化庁、社団法人日本観光協会、財団法人日本ナショナルトラストで、企画にあたっては、株式会社博報堂とヘリテージング研究所が協力を行っています。

☆「ヘリテージ100選」のお勧め

(1)野外博物館北海道開拓の村(北海道札幌市厚別区)
 北海道開拓の村は、北海道百年を記念して、1983年(昭和58)野幌公園内に開村した北海道開拓時代の野外博物館で、54haの広大な敷地に、52棟の明治から昭和初期にかけての歴史的建造物が移築又は再現されています。また、夏季は馬車鉄道、冬季の土日祝日は馬そりを運行しているのです。村内を市街地・農村・山村・漁村の4エリアに分け、当時の情景も再現しているので、巡ってみると100年以上前の北海道にいる感じがしました。特に、明治時代後期に建てられた建造物が多く、旧札幌停車場、旧小樽新聞社、旧北海中学校、旧浦河公会会堂、旧島歌郵便局などを回ってみると明治時代の息吹が感じられます。近くに、「北海道博物館」もあり、併せて見学して、北海道開拓の歴史を学ぶことができました。

(2)小岩井農場(岩手県岩手郡雫石町)
 小岩井農場は、1891年(明治24)に創業され、創業者である小野義真(日本鉄道会社副社長)、岩崎彌之助(三菱社社長)、井上勝(鉄道庁長官)、三氏の頭文字からとって名付けられたものです。岩手山南麓に広がる火山灰土の原野を開墾して、現在では日本屈指の約3,000haの面積をもつ民間総合農場となりました。その規模を確認するためにわざわざ北方から進入してみましたが、その広大さは日本のものとは思われないくらいです。だんだん観光化されてきて、今日では入園料をとるようになりました。中に入って最初に、羊の囲いの中に入って、羊の頭をなでてみましたが、何種類かいるようです。とてものどかな牧場風景が好きで、しばらく羊と戯れていたら、そのうちに、シープアンドドックショウというのが始まりました。牧場犬のメリーが出てきて、ばらばらになっている羊をまとめ囲いに追い込むのです。なかなかみごとなもので、うまく羊を追い回して、みるみるうちに柵の中に入れてしまい、拍手喝采が起こりました。次に、羊に餌をやってみたが、何頭も先を争ってやって来て、ぺろりと平らげられてしまったのです。農場内にレストランもあり、昼食にバイキング定食を食べてから、牛舎、サイロ、展示資料館、乳業工場と見学しましたが、結構見ごたえがありました。尚、2017年(平成29)に、小岩井農場施設の建造物21棟(本部事務所、倉庫、乗馬厩、倶楽部、牛舎、サイロ、秤量場、冷蔵庫など)は重要文化財に指定されています。

(3)碓氷第三橋梁[通称:めがね橋](群馬県安中市)
 碓氷峠は、1893年(明治26)の開通以来、鉄道越えの難所で、急勾配を上るために、日本初のアプト式鉄道の導入や、日本初の幹線電化など、日本の鉄道史にとっても、とても重要なところでした。しかし、1997年(平成9)の北陸新幹線の長野までの開通によって横川~軽井沢が廃線となってしまいました。その当時の鉄道遺産と資料の保存と公開のためのテーマパークとしてつくられたのが、「碓氷峠鉄道文化むら」で鉄道資料館もあります。また、日本最大のレンガアーチ橋である「碓氷第3橋梁(めがね橋)」やトンネル、日本最初の変電機関車による列車運行を支えた「旧丸山変電所」などの碓氷峠鉄道施設を巡る遊歩道もあって、散策しながら見学できます。

(4)旧新潟税関庁舎(新潟県新潟市中央区)
 1858年(安政5)の日米修好通商条約の締結により、神奈川、函館、長崎、兵庫と並んで開港場の一つに選ばれた新潟は、1868年(明治元)に開港しました。翌年の1869年(明治2)に、関税業務を行う役所として、後に新潟税関となる新潟運上所がつくられたのです。旧新潟税関庁舎は、港町新潟を象徴する建物であり、開港当時の姿を今に伝えている貴重な建物なので、国の重要文化財に指定され、見学することができます。現在は、「新潟市歴史博物館」(みなとピア)の敷地内にあり、博物館本館の中では、新潟港開港に関する展示や税関に関する資料を見ることができます。

(5)大井川鐵道(静岡県島田市)
 1922年(昭和2)開業の大井川鉄道は1949年(昭和24)に本線が全線電化されるまで、蒸気機関車(SL)が活躍していました。電化されて一度は姿を消したSLですが、1976年(昭和51)に国鉄最後のSL、C11-227を「SL川根路号」として再び運転して復活したのです。現在ではSLの運転日、運転本数ともに国内ではもっとも多くなっりました。金谷駅から出発すると、幅広い大井川のゆったりとした流れに沿って、曲がりながらいくつもの鉄橋やトンネルをくぐりながら上流に向かって走ります。ここから、千頭駅までの本線区間39.5㎞がSL運行区間となり現在では毎日運行されているのです。千頭駅から先が井川線でミニ列車に乗り、深い渓谷を臨みながら、井川駅までの25.5㎞を走ります。途中、旧国鉄(現JR)をのぞく民鉄の中で日本一のノッポ橋(100m)といわれる関ノ沢鉄橋がありました。現在では長島ダム建設に伴う線路の付け替え工事によって、アプトいちしろ、長島ダム間1.5㎞に日本唯一のアプト式鉄道が敷かれさらに見所が増えています。終点の井川駅の先には、井川ダムが湖水に水をたたえ、眺望がすばらしく感動しました。

(6)琵琶湖疏水施設群(京都府京都市左京区、山科区、東山区)
 琵琶湖疏水は、琵琶湖の南岸(現在の滋賀県大津市三保ヶ崎)から取水し、長等山などをトンネルで抜け、京都市内へ通じる水路で、舟運、発電、上水道、灌漑を目的としてつくられました。田辺朔郎の設計、施工により、1885年(明治18)に工事が始まり、1890年(明治23)に大津から鴨川までの第一疏水(全長17.7km、幅6.4~11.5m、水深1.7m)が完成します。続いて、鴨川から宇治川までの鴨川運河は、1892年(明治25)に工事が始まり、1895年(明治28)に完成しました。さらに、第一疏水の北側に並行し、全水路がトンネル内を走る第二疏水(全長7.4km,幅4m,水深3.1m)が、1908年(明治41)に着工し、1912年(明治45)に完成し、蹴上で第1疏水と合流するようになります。これらの開削工事は、西欧の近代的土木技術を取得した日本人技師による大規模な土木工事であり、明治時代における日本の土木技術水準の高さを示すものでした。そこで、1996年(平成8)に第一疎水の第一・第二・第三隧道の出入り口、第一竪坑、第二竪坑、日本初の鉄筋コンクリート橋、インクライン、疎水分線の水路閣などが国の史跡に指定されたのです。

(7)倉敷市・美観地区(岡山県倉敷市)
 岡山県倉敷市の倉敷川沿いにある美観地区と呼ばれているところです。江戸時代前期の1642年(嘉永19)に、江戸幕府の天領と定められ、ここに代官所が設置されたことから、蔵屋敷や商家も集中し、備中国の政治・経済の中心地となりました。現在でも、河畔に白壁造りの屋敷や蔵が並び、天領時代の町並みをよく残していてとても貴重なので、1969年(昭和44)に倉敷市の条例に基づき美観地区に定められ、1979年(昭和54)には、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたのです。中でも倉敷川沿いに、旧大原家住宅(国の重要文化財)、井上家住宅(国の重要文化財)、楠戸家住宅(登録有形文化財)、倉敷館(登録有形文化財)、有隣荘(大原家別邸)、倉敷考古館、 日本郷土玩具館、倉敷民芸館、倉敷物語館などを巡ってみるととてもレトロで情緒ある雰囲気が感じられます。また、隣接する「大原美術館」、「倉敷アイビースクエアー」(倉敷紡績旧工場・近代化産業遺産)などにも行ってみることをお勧めします。

(8)端島[軍艦島](長崎県長崎市)
 端島は、南北に約480m、東西に約160mで、面積は約6.3haの小さな島ですが、明治時代から昭和時代にかけては海底炭鉱によって栄え、最盛期の1960年(昭和35)には5千人以上の人口があり、東京以上の人口密度を有していました。炭鉱施設・住宅のほか、小中学校・店舗・病院・寺院・映画館・理髪店・美容院・パチンコ屋・雀荘・社交場などがあり、島内においてほぼ完結した都市機能を有していました。しかし、1974年(昭和49)の閉山にともなって島民が島を離れてからは、無人島となっています。遠景が軍艦に似ていることから、“軍艦島”とも呼ばれています。また、2007年(平成19)、経済産業省により、近代化産業遺産に認定され、さらに、2015年(平成27)、端島を構成遺産に含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界遺産(文化遺産)に登録されています。長崎港から数社によるクルーズ船が就航していて、上陸して見学することも可能です。

☆「ヘリテージ100選」一覧

<北海道>
・旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋りょう群[タウシュベツ川橋梁、第三音更川橋梁、第五音更川橋梁など](北海道上士幌町)
・函館市内[旧函館区公会堂、函館ハリストス正教会復活聖堂、元町・末広町周辺の和洋折衷住宅など](北海道函館市)
・小樽市内[日本銀行旧小樽支店金融資料館と北のウォール街、旧日本郵船小樽支店、小樽市鰊御殿など](北海道小樽市)
・野外博物館北海道開拓の村[旧浦河支庁庁舎、旧開拓使工業局庁舎、旧北海中学校など](北海道札幌市厚別区)

<東北>
・弘前市内[旧第五十九銀行本店本館、弘前学院外人宣教師館、旧弘前偕行社、旧弘前市立図書館など](青森県弘前市)
・小岩井農場(岩手県岩手郡雫石町)
・盛岡市内[旧盛岡銀行、旧第九十国立銀行、岩手県公会堂、紺屋町番屋など] (岩手県盛岡市)
・旧登米高等尋常小学校校舎(宮城県登米市)
・野蒜築港事業関連遺構[石井閘門、東突堤・西突堤、北上運河など](宮城県石巻市、東松島市)
・小坂鉱山事務所・康楽館(秋田県小坂町)
・藤倉水源地水道施設(秋田県秋田市)
・十和田ホテル本館(秋田県小坂町)
・山形市郷土館[旧済生館本館](山形県山形市)
・山居倉庫(山形県酒田市)
・天鏡閣(福島県猪苗代町)
・蔵の町・喜多方[甲斐本家、井上合名会社・金忠、安勝寺本堂など](福島県喜多方市)
・安積疏水関連施設[十六橋水門、十六橋、麓山の滝など](福島県猪苗代町、会津若松市、郡山市)

<関東>
・ 水戸市水道低区配水塔(茨城県水戸市)
・シャトーカミヤ (茨城県牛久市)
・イタリア大使館別荘記念公園本邸(栃木県日光市)
・日光金谷ホテル(栃木県日光市)
・旧下野煉化製造会社煉瓦窯(栃木県野木町)
・碓氷第三橋梁[通称:めがね橋](群馬県安中市)
・富岡製糸場(群馬県富岡市)
・日本煉瓦製造旧煉瓦製造施設ホフマン輪窯6号窯(埼玉県深谷市)
・蔵の町・川越[陶舗やまわ、埼玉りそな銀行川越支店など](埼玉県川越市)
・犬吠埼灯台(千葉県銚子市)
・富津元洲堡塁砲台(千葉県富津市)
・隅田川近代10橋[勝鬨橋、清洲橋、永代橋など](東京都中央区・江東区)
・丸の内かいわい[明治生命館、東京駅など](東京都千代田区)
・銀座・日本橋かいわい[日本銀行本店、三井本館、築地本願寺など](東京都中央区)
・上野の杜かいわい[旧岩崎久弥邸、台東区立旧東京音楽学校奏楽堂、東京国立博物館表慶館など](東京都台東区)
・富士屋ホテル(神奈川県箱根町)
・横浜・関内地区[横浜市開港記念会館、神奈川県立歴史博物館、横浜赤レンガ倉庫など](神奈川県横浜市中区)
・横浜・山手地区[外交官の家、ベーリック・ホール、横浜市イギリス館など](神奈川県横浜市中区)
・多摩川下流の河川施設[川崎河港水門、六郷水門など](川崎市川崎区、東京都大田区)

<中部>
・甲府市藤村記念館[旧睦沢学校校舎](山梨県甲府市)
・旧開智学校(長野県松本市)
・読書発電所施設1構[読書発電所、桃介橋、柿其水路橋](長野県木曽郡南木曽町)
・軽井沢万平ホテル(長野県軽井沢町)
・旧新潟税関庁舎(新潟県新潟市)
・大河津分水路(新潟県燕市)
・佐渡金山産業近代遺跡[大間港、佐渡金山、大竪坑など](新潟県佐渡市)
・入善町下山芸術の森発電所美術館(富山県入善町)
・禄剛埼灯台(石川県珠洲市)
・金沢市内[石川県立歴史博物館、石川近代文学館、尾山神社神門など](石川県金沢市)
・敦賀港かいわいレトロ建築群[敦賀市立博物館、赤煉瓦倉庫など](福井県敦賀市)
・関西電力大井ダム(岐阜県恵那市)
・大井川鐵道(静岡県島田市)
・旧マッケンジー住宅(静岡県静岡市)
・名古屋市・産業観光関連[松重閘門、トヨタ産業技術記念館、ノリタケの森など](愛知県名古屋市中川区・西区)
・名古屋市・東山地区[東山給水塔、鍋屋上野浄水場旧第1ポンプ所、東山植物園温室など](愛知県名古屋市千種区)
・博物館明治村[旧品川燈台等の館内の10件11棟の建築物が国の重要文化財](愛知県犬山市)

<近畿>
・伊勢大橋(三重県桑名市)
・六華苑[旧諸戸清六邸](三重県桑名市)
・近江鉄道電気機関車群と鳥居本駅(滋賀県彦根市)
・舞鶴・赤れんが倉庫群(京都府舞鶴市)
・琵琶湖疏水施設群[水路閣、蹴上インクライン、旧九条山浄水場ポンプ室など](京都府京都市左京区・山科区・東山区)
・南海本線浜寺公園駅(大阪府堺市西区)
・大阪市・中之島界隈[大阪市中央公会堂、大阪府立中之島図書館、綿業会館本館など](大阪府大阪市北区・西区・中央区)
・泉布観(大阪府大阪市北区)
・余部鉄橋[架替られました] (兵庫県香美町)
・神戸旧居留地[旧居留地十五番館、旧居留地38番館、神戸市立博物館、商船三井ビル、神港ビルなど](兵庫県神戸市中央区)
・日本聖公会奈良基督教会礼拝堂(奈良県奈良市)
・JR旧奈良駅舎(奈良県奈良市)
・奈良ホテル(奈良県奈良市)
・奈良国立博物館(奈良県奈良市)
・旧和歌山県会議事堂[一乗閣](和歌山県岩出市)

<中国>
・仁風閣(鳥取県鳥取市)
・旧大社駅(島根県出雲市)
・興雲閣(島根県松江市)
・倉敷市・美観地区[倉敷アイビースクエア、大原美術館など](岡山県倉敷市)
・津山洋学資料館(岡山県津山市)
・旧海軍施設群[幹部候補生学校庁舎、海上自衛隊呉地方総監部庁舎、旧呉鎮守府司令長官官舎など](広島県江田島市、呉市)
・山口県政資料館(山口県山口市)
・旧秋田商会ビル(山口県下関市)

<四国地方>
・脇町劇場・オデオン座(徳島県美馬市)
・徳島市水道局佐古配水場ポンプ場(徳島県徳島市)
・豊稔池(香川県観音寺市)
・別子銅山跡およびその関連施設[旧水力発電所、芦谷川鉄橋、第四通洞など](愛媛県新居浜市)
・松山市内[道後温泉本館、萬翠荘(愛媛県立美術館分館郷土美術館)、ロシア人墓地など](愛媛県松山市)
・長浜大橋(愛媛県大洲市)
・一斗俵沈下橋(高知県幡多郡四万十町)

<九州・沖縄>
・河内貯水池堰堤(福岡県北九州市八幡東区)
・柳川市内[西洋館(立花家迎賓館)、並倉など](福岡県柳川市)
・旧三池炭鉱関連施設群[旧三井港倶楽部、旧三池炭鉱宮浦坑煙突、三井港閘門など](福岡県大牟田市)
・門司港レトロ地区[門司港駅、北九州市旧門司三井倶楽部、北九州市旧大阪商船など](福岡県北九州市門司区)
・武雄温泉新館および楼門(佐賀県武雄市)
・旧筑後川橋りょう(筑後川昇開橋)および筑後川導流堤(佐賀県佐賀市、福岡県大川市、柳川市)
・端島[軍艦島](長崎県長崎市)
・長崎市東・南山手地区[グラバー園、大浦天主堂、東山手洋風住宅群など](長崎県長崎市)
・五島列島・平戸の天主堂群[青砂ヶ浦天主堂、田平天主堂、紐差天主堂など](長崎県新上五島町、平戸市)
・旧国鉄宮原線コンクリートアーチ橋りょう群[廣平橋りょう、菅迫橋りょう、幸野川橋りょうなど](熊本県小国町)
・三角西港(熊本県宇城市)
・八代郡築の干拓施設[旧郡築新地甲号樋門(郡築三番町樋門)、郡築二番町樋門](熊本県八代市)
・竹田市・農業水利施設群[白水溜池堰堤水利施設、明正井路一号幹線一号橋、若宮井路笹無田石拱橋など](大分県竹田市)
・綱ノ瀬橋橋(宮崎県延岡市)
・曽木発電所遺構(鹿児島県伊佐市)
・集成館事業施設群[旧集成館機械工場、旧鹿児島紡績所技師館、旧吉野植林所事務所など](鹿児島県鹿児島市)
・樋川(ヒージャー)群[仲村渠樋川、垣花樋川、宝口樋川など](沖縄県南城市、那覇市)