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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

169冊目:「漫画 君たちはどう生きるか」

2019-08-18 20:20:08 | 
総評:★★★☆☆ 自分は思ったよりそこまでだった。。
面白い度:★★★☆☆ ふーんという感じの方が強い。
読みやすい度:★★★★★ 読みやすい。
ためになる度:★★☆☆☆ ナポレオン。
また読みたい度:★★☆☆☆ もっかいはそこまでいいかも。


色々近況が落ち着いたので、めっちゃ久しぶりに読んだ本の感想を書く。

これはもう皆さんが読んでいるかな?くらいのベストセラーとなっている本。
普通に読んでみたかったのでメルカリで購入して読んでみた。

感想としては、池上さんが推薦するくらいの気づきや感動等は得られなかった。
「何を得るか?」は人それぞれだと思うが、自分は読解力が甘いのか、それ程深く読めなかったからか、あまり心には残らなかった。


内容としては「コペル君」という主人公が、叔父さんと関わっていく中で、普段の出来事や、友人との出来事を通じて自分の気づきや見識を深めていくという内容。
まあざっと書くとこんな感じ。

コペル君が作中で言っていた、「人間分子の関係、網目の法則」とかは、考えるとなるほどそうだとは思うが、コペル君が感じた内容と、この本を見てなるほどそうだと気付いた自分の感じた内容は結構天と地の差があるなあと思った。
コペル君の発見を叔父さんもなかなかいいところに気が付いたと言っているが。自分は中学生に入るあたりの年齢でそれに気が付くのはすごいが、
自分がそれをふと知った上で、「なるほど、それで何?」といった感想になってしまうのであった。

コペル君の気づきが自分にとっては、それからさらに何を考えればいいんだろう?となり、ちょっと置いてけぼりになってしまった。
もちろんこの内容が知った人にとっては大きな気づきになる人もいるのかも知れないが、自分はそこまでであった。
頭のいい人が、その気づきからさらに何かを気づくのかもしれない。

そんなんで、自分はめちゃくちゃ売れた本にしては、この本から何を気づいたり思うのが正解なのか?とちょっと腑に落ちない点があり、
この本のどこがそんなに売れた要因なんだろうとちょっと不思議に思ってしまった。


でも一つ大きく知れたのがナポレオンってすごい!ということだった。
何がすごいかというと、当時ナポレオンが作った「ナポレオン法典」が、現在世界の国々で作られている法律の大きな基礎となっている所であった。
物の所有権とか、現在普通に当たり前と感じている考え方が、この法典から発生していることが、とてもすごいと思った。
よくこの法律をナポレオンはしっかり考え出し、制度化できたなあと思う。

戦争をすれば負けなしの希代の戦略家でもあり、さらに法律を作る法律家(専門家に作らせたとは思うが)であり、さらにその法律をしっかり制度化し、実行する実行力を持った人でもあったということであるから、本当にこの人の才能というか人としての魅力?カリスマ性?や能力はとんでもなかったんだなと思う。
何らか神がこの世に遣わせた人ならざるものなのではないかと思う。

今になって知ったが、法律って本当にすごいものだなと思う。人を人たらしめるもので、その法律は基本的に弱い者を守る形で作られている。
法律は目に見えないが、人間が生きていく上での非常に重要なルールであり、人をここまで高度な生き物とさせているのも根底はこの法律というものがあるからだと思う。
まずは法律がなければ人に秩序はないし、人を人たらしめるためにまず初めに必要なものである。法治国家であること。これは技術よりも、宗教よりも、資本主義や共産主義とかなんかよりも何よりも一番になければいけないことだと思う。

キングダムで有名な秦の国もまず一番に目指したのは「法」であった。この「法」のルールを統一し秦を国家としたことにより、春秋戦国時代の「中華」の枠組みが決定し、それ以降の中国の大きさが決定したのだと思う。
その後の「漢」や三国志も、この秦の時代に決まった「中華」の領土を統一するかどうかの話なのであって、「法」でまず国家を作ろうと思った秦がなければ今の中国もいくつかの小国に分かれていたんじゃないかと思う。

そんな絶大な影響力のある「法」の重要性を知り、それを整備したナポレオンは本当にすごいなと思う。秦や秦の始皇帝もすごいなとも思うが。
そんなんで、ナポレオンについてとても興味を持つことができた本であったので、折を見てナポレオンをもうちょっと調べてみたいと思う。


そんなんで久しぶりの本の感想は以上☆
コメント
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