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道新ビル8階の道新ホールにて開催の「柳亭市馬独演会」に行ってきました。柳亭市馬さんを知ったのは朝早い時間帯に徳光さんとのトーク番組に登場されたのを見てからで、その話しぶりの滑らかさと的確さにすぐさまファンになりました。そのような矢先、北海道新聞の広告欄でこの独演会を知り、さっそくチケットを取り寄せたのでした。
今回は札幌出身のお弟子さんが二つ目に昇進したことのお祝いとお披露目を兼ねた寄席だったようで、師匠の愛弟子に対する細やかな心遣いが感じられました。
道新ホールはほぼ満席で、13時から10分の休憩をはさんで15時30分過ぎまで、みなさん熱心に聴き入っていたように思います。
特に最後の演目「七段目」には柳亭市馬さんの話芸の巧みさが余すことなく披露され、時に真剣に、時にお腹を抱えて涙がでそうなくらい笑えました。
落語の面白さに気付いたのは昨年頃からで、NHK教育で放映されているのを録画して見始めたのは今年に入ってからです。もし、暗記力が最大の頃に落語の面白さが分かっていたら、何か一つでも口ずさむことができたかもしれません。
落語の魅力を一口では言えませんが、落語を聴き終えると暖かな気分になれるのは確かです。
理由を挙げるとすれば、例えば長屋に住む御隠居さんは偉そうではなく、長屋の住人も失敗を繰り返しながら、回り道をしても誰かのために動いているというような心根のいい人が多いからかもしれません。父親像もしかりで、どこか抜けていて、逆に子どもの方が賢かったりという風で、説教も説教じみていないところが、聴いていて楽になれるからかもしれません。
さらに、こういう話を落語家の方々が最高の芸で伝えてくれるのですから、それは面白くないはずはないということになるでしょう。
《本日の演目》