ハヤカワ・ポケットミステリで思い出したのだが、
その中でコーネル・ウールリッチ名義の「悪夢」も
よかった。
それもそのはず、その本には“ウールリッチ傑作集”と
銘打っている。
その最初の短編が『悪夢』だが、善良な一市民に
とっては全くおぞましい悪夢が展開されている。
推理小説は通常謎解きが大きなテーマになるが、
アイリッシュことウールリッチの書く小説は何とも
言えないどうしようもないほどの心理描写を主と
した全く新しいタイプの推理小説なのだ。
人を殺した夢を見るだけならまだしも目が覚めてから
現実にその夢で使った凶器を自分が持っていたら、
気が狂ってしまうほどの恐怖と絶望だろう。
刑事である、姉の旦那に助けを求めるが信じてもらえず、
自殺するまでに追い込まれる。
ウールリッチの作品はほとんどどの作品でもそうだが、
絶望のどん底からほんの少しでも誰か1人でも自分の
言っていることを信じてくれる瞬間ができたとき、
ピンピンに張り詰めた緊張が緩むせいか涙が出る。
読んでいるときは入り込んでしまうが、読み終わった
後はいつも物語でよかったと思うし、読書するだけで
こんなに心情を揺さぶられるなんて素晴らしい小説だと
思う。
アイリッシュが好きな人にはヤミツキだ。
その中でコーネル・ウールリッチ名義の「悪夢」も
よかった。
それもそのはず、その本には“ウールリッチ傑作集”と
銘打っている。
その最初の短編が『悪夢』だが、善良な一市民に
とっては全くおぞましい悪夢が展開されている。
推理小説は通常謎解きが大きなテーマになるが、
アイリッシュことウールリッチの書く小説は何とも
言えないどうしようもないほどの心理描写を主と
した全く新しいタイプの推理小説なのだ。
人を殺した夢を見るだけならまだしも目が覚めてから
現実にその夢で使った凶器を自分が持っていたら、
気が狂ってしまうほどの恐怖と絶望だろう。
刑事である、姉の旦那に助けを求めるが信じてもらえず、
自殺するまでに追い込まれる。
ウールリッチの作品はほとんどどの作品でもそうだが、
絶望のどん底からほんの少しでも誰か1人でも自分の
言っていることを信じてくれる瞬間ができたとき、
ピンピンに張り詰めた緊張が緩むせいか涙が出る。
読んでいるときは入り込んでしまうが、読み終わった
後はいつも物語でよかったと思うし、読書するだけで
こんなに心情を揺さぶられるなんて素晴らしい小説だと
思う。
アイリッシュが好きな人にはヤミツキだ。
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