♪シンガーソングライター★近井智沙子のブログ☆彡

シンガーソングライターは趣味と言い切る近井智沙子のちょっとした日常を書き留めます。

『緋色の研究』熟読中・・・

2012-11-13 | Tue:推理小説と私
『緋色の研究』の翻訳本はとっくに読み終えて、
現在その原文を読んでいっているが、やはり
原文だけでは心許ないので、翻訳を少しずつ
並行して読むことにしている。

これでは途方もなく時間がかかるので、今度
『四つの署名』を読むときは、訳本を一気に読まずに
いきなり並行で読もうかなとも思う。

そんなわけで、まだ『緋色の研究』の第1章の
話なのだが、翻訳で“?”と思うところがあって、
原文でそこへ差し掛かったとき、本当にこれは
翻訳のように訳すべきなのか?もしかして誤訳?と
思って、自分なりに辞書を引いて、原文と翻訳を
照らし合わせてみた。

一旦は誤訳だ!と思ったものの、よく見るとやはり
正確に訳されている。そもそも私が手にしている
翻訳本は新訳なのでおそらく誤訳など考えられない。

そして、はたと気がついた。翻訳と原文とを両方見て
初めてわかったのだが、結局私は日本語の翻訳だけでは
理解していなかったのだ。

国語力の問題!?・・・いや、まさにそうである。
きっと読解力に長けている人ならその翻訳だけで十分
理解できていたのだろうけど、私は勘違いをしてしまって
いた。その問題の箇所はワトスンの台詞にあり、隠喩が
使われていたのだが、私はそれを隠喩と思わなかったのだ。
どうにも他にそのような節が見当たらないし、おかしいなと
思っていたのだが、ホームズの受け答えなどからもそれは
隠喩と知るべしである。

もちろん、原文にも隠喩で表現はされていたのだが、日本語に
訳すときにだいたい主語は省略される・・・主語がなくとも
成立する言語だしいちいち主語を立てていたら不自然な
日本語になるからだ。けれども、私はその後の原文にある
主語を見て、その前の台詞は比喩なのだと悟ったわけである。

きっと他の物語もこんな調子で勘違いしながら
読んでしまっている本もあるのだろうな。

けれども、原文を読むことで理解が深まったし、もちろん
原文だけでは何のこっちゃさっぱり分からなかっただろうから
やはり翻訳と原文を読んでホームズシリーズをじっくり
味わいたいと思うのだ。

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