♪シンガーソングライター★近井智沙子のブログ☆彡

シンガーソングライターは趣味と言い切る近井智沙子のちょっとした日常を書き留めます。

葉桜の季節に君を想うということ

2009-02-24 | Tue:推理小説と私
歌野晶午さんの作品。長いがセンスのよいタイトルに
惹かれて読んでみた。もっとも恋愛小説なら読まないが、
このタイトルにして歴とした推理小説だからだ。

元来ハードボイルドはどちらかというと好きではないのだが、
この小説はいくつかの話のストーリーのシーンが切り出されて
いて、逆にそれが小説全体に小気味よいテンポが与えられている
ような気がする。

そのためクライマックスに差し掛かると一気に読んでしまった。
最後にはバラバラに切り出されたシーンが見事に、タイトルまでも
1本に繋がり、些細な謎から大きな謎まで数珠繋ぎのごとく解き
明かされていくのですっきりした気持ちになった。

いや、もちろん私も騙された類なのだが・・・。

つまり、前に書いた『イニシエーション・ラブ』同様、叙述
トリックが使われているのだ。やはりそうとは知らずに読むほうが
面白い。私はこちらのほうが気に入った。今後もっと歌野さんの
作品を読んでみたい。

しかし、この小説の冒頭は・・・強烈だったけどね。私は推理小説を
読もうとしてるんだよな?と確認したくなるような。18禁みたいな(笑)

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