もう10年以上前になるのかなぁ~
仕事で立ち寄った写真スタジオ
マンションの1Fにありました
その主の
本職というか職業は
ある結婚式場専属のカメラマン(写真)
仕事に関してはそれ以上の事は知りません
1Fに構えている写真スタジオはその事務所兼工房
まぁスタジオと書いたんだから工房ですけど・・・
私のような創作の”気”を持っている人間
お互いにすぐに”意気投合”
長い時間話しました
その人の若い頃撮った写真集を見せて貰いました
結論を言えば全ての写真一枚一枚が
「作品として存在していた」
素晴らしかった
若い頃に開いた写真展に
アラーキーも来て
「なかなかいい写真やね」と褒めてくれた時
「そうでしょう」と若くて自信満々の返事を返したとか
長い時間邪魔をして話も一段落した頃、
ふっと小さな額に入ってる写真に目がいき
「オ~ッ、この写真はエエで~!どないしましたん?」と
その写真のいわく因縁を聞くと
ある写真展で見て
ぜひ手に入れたいと思い売って貰えるか尋ねた
(尋ねた、とキーボードで打ち込むのには
TAZUNTAが正解でTADUNETAではありません、なんじぁそりゃあ)
売り物ではないけれど、ユニセフに気持ちの分寄付してください
と言ういきさつの末、
手に入れて額に飾られてあるのだそうでした
(任意の寄付の額は片手とか)
値打ちはあると私は思います
あれから10年以上の月日が経ちました
今ではあのマンション1Fにあって
「若い時は収入がなく手に入れることが出来なかった」という
アンティークな時計を一杯いっぱい飾ってあった
大人の御伽噺のようなスタジオも無く
もう六月前になるというには似合わない冷たい風が
吹いているだけでした