この年になると先輩だけでなく、同僚や後輩の訃報に接する機会も増えている。谷村新司さんや八代亜紀さん等著名人の訃報もショックだが、親戚だけでなく、身の回りの友人や知人の訃報もショックである。現役時代の会社のOB会から月に1回、会報がメールで送られてくるが、OBメンバーの訃報も掲載されていて、それで知ることも多い。80代、90代の先輩なら仕方ない感もあるが、60代、70代のメンバーも少なくない。訃報を知るのは、ほとんど事後で家族葬も多いので、何もできないのが実態であるが、特にお世話になったり、親しくしていた人の場合は、事後に、贈答用お線香を贈ることにしている。
つい先日も、1985~1990年頃ヨーロッパに勤務していた仲間で構成する欧友会の幹事メンバーで後輩の一人の訃報に接した。葬儀は行われたが、所用で参列できなかったので、お線香を贈ろうと思ったが、案内を見たら、教会での葬儀であることがわかり、お線香は不適切であることが判明した。ネットで調べていたら、「お悔やみカード」なるものがあることがわかり、近所の文房具ショップで探してみたが、どこにも置いてなかった。「お悔みカード」を販売していたのは、京都にあるジェイハンズという和雑貨のお店のようで、ネットショップの便利さを痛感した次第である。購入したカード上には、ユリの花の絵とともに、「With Sympathy お悔やみ申し上げます」と厳かに文字が印刷されており、探しているピタリのものであった。奥様宛にお悔やみの文章を添え、40年前の懐かしい思い出の写真をプリントして同封することにした。 自分で撮った昔の写真はすべてデジタル化しているので、画質はあまりよくないが、すべていつでもプリントできるようになっている。
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