
1995年5月8日は42歳の若さで亡くなったテレサ・テンの命日であるが、今年は没後30年という節目を迎える。タイ、チェンマイのインペリアル・メーピンホテルで亡くなり、スイートが記念館として維持公開されていたが、ホテル自体が買収され、残念ながら消滅してしまったようである。生きていれば、72歳になっているが、その姿は想像できず、可愛らしい永遠の歌姫として自分の中で生き続けている。彼女の声は癒し効果があるので、ウォーキングや何となく音楽を聴く時は、必ず彼女の歌声を耳にしている。
没後30年ということで、何か特別イベントでもないか調べていたら、5月6日に東京の赤羽で、「没後30年メモリアル・チャリティコンサート」なるものが開催されることを知った。コンサートの趣旨は、「彼女の軌跡を振り返り、「愛人」「つぐない」「別れの予感」「時の流れに身をまかせ」などヒットナンバーを聞きながら、テレサ・テンへ思いを馳せる特別な時間を届ける」とあった。
出演歌手は、小柳ルミ子、中澤卓也、小林未都、郭静、司会は宮本隆治となっており、そんなに有名な歌手が出演するわけではないが、間際なのにまだチケットがあったので、早速購入した。テレサの生歌を聴きたいところであるが、かなわぬ夢であるので、ファンとしては雰囲気だけでも味わいたいところである。BS11が主催するコンサートなので、別途テレビでも放映されるものと思われる。
今から10年前の没後20年の時は、台湾北部の金宝山の墓園に鄧麗君紀念公園として整備されている彼女のお墓参りにも行ってきた。台湾の英雄として、蒋介石及び蒋経国両総統同様、火葬されることなく、そのままの姿で埋葬されている。墓園には大きなピアノの鍵盤、テレサのゴールドの像があり、お墓そのものは大きな大理石でできていて、マリア様が見守っている。墓園には、テレサ・テンの中国語、日本語、英語による歌声が1時間交代で絶えず流れているので、さながらコンサート会場にいるようである。
テレサ・テンは、1967年に14才でデビューし、日本の歌もいろいろカバーしていた。彼女のことを知ったのは、日本でデビューする4年前の1970年3月の台湾旅行中のことで、その時からのフアンである。彼女の透き通るような歌声は大変魅力的で、日本語の歌もさることながら、流れるような旋律を持つ彼女の中国語にはついつい引き込まれる。当時から、レコードやカセットテープをいろいろ集めていたが、今やその多くはユーチューブで聴くことができるので、便利な世の中になったものである。
鄧麗君紀念公園の様子(お墓参り時) : https://www.youtube.com/watch?v=jSC4-RMhczg
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