今回の海外旅行で、日本帰国時の検疫措置としてスマホにMySOSアプリの事前登録が必要ということを初めて知ったが、マスメディアでもほとんど取り上げておらずPR不足は否めない。義務化ではないが、ファストトラックといって、入国前にWEB上であらかじめ検疫手続きの一部を済ませておくもので、利用すれば入国時の手続きが簡略化できるという。ファストトラックを利用すれば、出発72時間以内の陰性証明書、個人誓約書、ワクチン接種証明書等の書類の確認手続きを入国前に済ませることができるという。
先ずスマホを持っていない人は対象外だし、持っていても書類を画像にアップしたり、相当スマホ操作の知識がないと対応できない気がする。今回は、よくわからないので、登録は子供にやってもらったが、年寄りの海外旅行者にとってはハードルが高すぎる。登録しておいたので、成田での検疫手続きは、確かにほとんど待つことなくスムーズであったが、これが一般化されたらたまらないという印象を持った。
このMySOSもそうだが、先日行ったマイナンバーカードの作成・マイナポイントの獲得や区の健康ポイントプログラム等、スマホを前提とした制度がどんどん導入されてきており、危機感を覚える。年寄りは、スマホを持っていない人も少なくないし、自分のように操作に疎い人も多いはずであり、問題が多い。スマホの種類も数えきれないほどいろいろあり、操作が統一的でないという問題点も目立つ。スマホにはアイフォンとアンドロイドの二種類があり、スマホ会社も機種も数えきれないほどあるので、スマホに詳しい人に訊いても操作がよくわからないということがよくある。そんな複雑なスマホ機器を前提とした制度設計や企画は迷惑な話である。