花浄土鹿児島

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台風被害 神之川北側海岸を歩く 2020/09/19(鹿児島)

2020-09-20 21:44:16 | 吹上浜
9月19日(土)高波被害を受けた日置市東市来町の神之川海岸を歩きました。

最初に江口側 エビスサーフ横の護岸 以下の画像は一部を除き9月19日撮影 


神之川からおよそ1.1km北側の護岸です。このすぐ横は国道270号で、ここから北側はコンクリート護岸が続いています。

この付近は数年前の施工箇所と思われますが、今回被害は出ていないようです。南側の神之川川口へ移動しました。

神之川 川口の護岸と砂浜に並ぶ消波ブロック


画像左の海に突き出しているのが神之川右岸(北側)の護岸です。ここから北側にかけて砂山の下に消波ブロックが並んでいます。

港にあるような大型テトラポットではなく、四角いサイコロ状のものです。高さ2m程度で、所々で形が崩れていました。

消波ブロックが置かれていない隙間部分では特に半円状の浸食が目立ちます。グーグルマップの画像と比較すると、台風前から同様の浸食が進んでいました。

画像外すぐ右手は釣人などの駐車スペース


この場所も波が洗ったようで、軽石や河川ゴミが揚がっていました。北側の砂山にはコンクリート造りの高さ10mほどの魚見台が3基残っていました。

地引網が盛んな50年ほども前に造られたとのこと。海岸林を挟んで東側に集落があり、国道270号が南北に通じています。東側の山手を進むと、薩摩焼の里「美山(みやま)」があります。

高波で押された消波ブロック


国有林内で意外なものに気付く 海底ケーブルの陸揚げ地点


直径1mほどのマンホールが近くにありました。沖縄へ通じている海底ケーブルで、今年4月から稼働しているようです。

2019年12月27日 海底ケーブル敷設船


年末の吹上浜沖合に泊まっていた、「KDDIケーブルインフィニティ」と思われる作業船です。

海岸林に彼岸花が咲いていた


山手側に少し歩くと海岸林になっており、砂山を下ると集落がありました。この付近は車で海岸に直接出られる場所が少なく、道も狭く離合困難です。

北側でも浸食が進んでいた


すぐ南側に小さな川があった


浸食が特に目立つ場所のすぐ南側には小さな川が流れていました。川を遡り跳ね返された波と、海から押し寄せる大波が合わさって海岸に下りる通路などを削り取ったように見えました。

浸食された海岸 車が止まっているすぐ上に民家がある


浜から30m程度の所に民家があり、その数軒先は国道270号です。応急対策が迫られているようです。

浜ではニベ(イシモチ)が釣れていた


釣人は地元の人で話を伺うと、今回は台風9号、10号の連続で大きな被害を受けたようです。日置海岸でも9号が東シナ海を北上した9月3日は大潮時で潮位が高く、高波も加わり海岸が大きく浸食されました。その後、6日から7日にかけて10号が甑島のすぐ西側を通過し被害が拡大したようです。

海は濁っているためかキスではなく、ニベが釣れていました。大半は小型でしたが酒の肴になりそうです。吹上浜では海砂の減少で北部を中心に広範囲で海岸浸食が進んでいます。

コンクリート護岸は味気ないものですが、民家や国道に迫る被害は放置できません。9月11日には塩田知事が現地を視察しています。財政厳しき中ではありますが、県民を守るため早急な対策をお願いします。

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