花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

西郷どん ゆかりの地 城山 2018/11/11 (鹿児島)

2018-11-12 16:59:21 | 史跡巡り
11月11日(日)久しぶりに城山遊歩道を歩きました。
この日は黎明館に所用があり早めに着いたので、城山展望台(107m)まで足を伸ばしました。

黎明館内に展示された西郷銅像タペストリー


鹿児島県歴史資料センター黎明館に壁掛け展示されていました。左側の上野西郷銅像は2階から掛けてあり見上げる形、鹿児島の西郷銅像は一階床面に合わせてあり横に並んで記念撮影ができます。

見え方の違う二つを横に並べてみました。上野の西郷さんは浴衣姿で愛犬と散歩しているように見えます。鹿児島のものは天皇警護の厳めしい軍服姿です。

上野の銅像除幕で夫人が「うちの人はこんな人ではなかった」と言ったと伝えられています。大河ドラマ西郷どんも終盤、ドラマの最後に登場するのは上野の銅像か、鹿児島の銅像でしょうか。親しみと実直さ、両方とも西郷どんらしさを感じます。

城山遊歩道 案内看板の一部を表示


右側の薩摩義士碑から城山遊歩道を上がりました。一部の道は階段になっていますが、全般に緩やかな坂道でゆっくり歩いても20分ほどで展望台まで行けます。舗装工事が進められていました。

薩摩義士碑


鹿児島県観光サイトから引用して紹介します。

1753年、徳川幕府は薩摩藩に木曽川・揖斐川・長良川(岐阜県)の改修工事を命じました。この宝暦治水は非常な難工事であり、約1,000人を動員し工費40万両を費やした末、1年3ヶ月かけてやっと完成しました。 その間、幕吏や地域住民との対立、 悪疫の流行などで88名の犠牲者をだし、その供養墓塔として薩摩義士碑が大正9年(1920年)に建立されました。藩の出費の責任をとって自刃した治水総奉行・家老平田靱負の碑を頂上に、将棋の駒を並べたような碑です。(引用終わり)

城山道路開鑿記念碑


明治時代の記念碑でしょうか、陸軍大臣の筆になる文字が刻まれています。道路設置記念碑として大切にされているようです。

こちらは日露戦争戦没者慰霊碑


薩摩藩の藩校「造士館」出身者の日露戦争戦没者慰霊碑です。明治44年に建立されており、石碑横には砲弾らしきものが置かれています。

遊歩道を歩く親子連れ


木の実を探しながら歩いていました。自然に保たれ生い茂った照葉樹林から木漏れ日が差しています。

お馴染みの展望台からの桜島


城山展望台からは市街地を一望でき、鹿児島湾(錦江湾)を挟んで目の前に桜島がそびえています。天気は下り坂で弱い南風に乗って噴煙が緩やかに霧島市方面に流れています。

団体客を中心に次々と観光客が訪れ、優美な姿をカメラに収めていました。西側に林が茂っていて日差しが届きにくく桜島背景で撮影すると顔が暗くなります。人物もきれいに写すためには発光機能があるカメラが便利です。

ボランティアのガイドさん2人が活躍していました。団体バスのガイドさんは、桜島を中心に、市役所、水族館、山形屋、県庁などを案内していました。きれいな筋雲が広がるのを期待して粘りましたがダメでした。

国旗掲揚台 城山礼賛の言葉


礎石に城山の素晴らしさをたたえる言葉が刻まれています。

宝の山
高からず 低からず 遠からず 近からず
40万鹿児島市民の排気ガスを緑の600余種の自生の森林が
さわやかに清めてくれる 身も心も私は魅せられて
雨の日も 雪の朝も 40年を 登りつづけてきた
健康のみなもと わが城山 感謝の心を
島津斉彬公の創られた日の丸の旗に託して高く掲げん
 永久に国のいや栄とともに!!
昭和49年秋 一老医(77才)建之

帰りは照国神社側に下りる 上の案内板では左側の白い道


展望台から下りてお土産品店を過ぎ、一般車両駐車場の北側から照国神社に通じる道があります。ここは利用者が少なく、中央に手摺はありますが道幅が狭く階段面は下がり気味でした。勾配が強く転倒の危険性もあるので高齢者には不向きです。体育会系の若者が足腰を鍛えるには手頃かもしれません。

半世紀ほども昔、祖父が城山ホテルから照国神社へは近道があると言うので一緒に下りました。今思えば85歳くらいの老人がよく歩けたものです。80歳までは畳職人を続け足腰は丈夫でしたが、何度も休憩しながら照国神社にたどり着くと座り込んでしまった思い出があります。

水路の落葉


照国神社横の水路に色付いた落葉がありました。かつてはネオンきらめくホテルがありましたが、今は立派なマンションが建っています。

城山を下りたら筋雲が出てきた


照国神社境内には七五三参りの家族連れを見かけました。あと30分早く雲が広がっていたら桜島とうまく組み合わせて印象的な風景が撮れたかもしれません。なかなか思い通りに行かないのが風景写真ですが、久しぶりの城山散策に満足しました。

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