花浄土鹿児島

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桜島の山体膨張 気象台は注意を呼びかけ 2015/01/07 (鹿児島)

2015-01-07 15:23:59 | 桜島
桜島では年明けから山体の膨張が観測され、気象台は大きな噴火に伴う空気振動や噴石の飛散、火砕流、土石流などに注意を呼びかけています。

鹿児島市南部の谷山港から 撮影 2015/01/07 10時49分


1月6日に気象台が発表した情報は次のとおりです。

火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第2号
平成27年1月6日10時30分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本 文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
 大隅河川国道事務所の有村観測坑道及び京都大学防災研究所のハルタ山観測総合坑道に設置している傾斜計及び伸縮計では、1日頃から山体の膨張と考えられる変化がみられています。昨日(5日)以降も同様の変化が続いています。

 同様の変化がみられた、2012年7月24日及び2013年8月18日には多量の噴煙を噴出する噴火が発生しており、今回も同規模もしくはそれ以上の噴火が発生する可能性があります。今後の火山活動に注意して下さい。

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> (引用終わり)

今朝のテレビ朝日 KKB鹿児島放送


今朝の桜島ライブ画像 NHKテレビ


桜島の風向き情報 今朝のNHKテレビ


年明けから7日12時までの爆発回数は29回で単純平均では一日当たり4回程度。昨年の爆発回数は450回で一日当たり1.2回ですからハイペースです。

2013年8月18日夕方には噴煙が5000mmまで上り、東風に乗って火山灰が鹿児島市街地を直撃しました。地元民としては普段より火山灰が多い感じでしたが、翌朝のワイドショーレポーターが夜中に駆けつけた事の方に少し驚きました。

桜島の山体膨張について、2013/12/23にブログ記事「桜島の山体わずかに膨張傾向」を書いています。興味のある方はご覧ください。

噴煙は大隅半島方向へ 谷山港から撮影 2015/01/07 11時3分


注目のキーワードは 「南岳火口からの噴火」と「山火事」

噴煙を上げているのは桜島の南東斜面にある昭和火口です。鹿児島市側からは見えません。南岳火口からは白い湯気程度しか出ていません。

南岳火口の噴火規模は噴煙量で昭和火口よりも一桁大きいとされています。南岳火口から噴火するようになれば、噴火活動が新たなステージに移ったことを示すものです。噴石の飛散距離が伸びて山火事が発生することも活動激化を表す指標だと注目しています。

南岳火口から大きな噴火が続いた昭和50年代には空気振動で窓ガラスが割れる被害もありましたが、今のところそのような状況ではありません。
噴火が今よりも大きくなったとしても冬場の風向きでは鹿児島市街地や鹿児島空港付近に火山灰が降ることは考えにくく、観光・ビジネス面への影響はありませんのでご安心ください。

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