花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
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桜島の山体わずかに膨張傾向 2013/12/23 (鹿児島県)

2013-12-23 17:27:45 | 桜島
昼のニュースで桜島の山体がわずかに膨張傾向にあると伝えていました。今のところ大きな爆発はなく直ちに危険な状態になることはなさそうです。私なりに今年の桜島の話題を振り返ってみたいと思います。



画像は2011年9月の夜間撮影です。月明かりのために昼間のように写っていますが、上空に見える小さな白い線は星の軌跡です。今は火口が少し左側(南側)へ拡大しています。

1 国際火山学会
  7月20日から5日間鹿児島市で開催され、およそ60カ国1100人の研究者らが参加して噴火研究成果などが発表されました。桜島での現地観察中にも活発に活動し研究者の目をひきつけました。
 それまでおとなしかった火山活動がこのときとばかりに盛んになりました。地元民としてはおかしいような、お国自慢のような、桜島は「ええかっこしい」です。(笑)

2 南岳火口の爆発なし
  2006年に活動を再開した昭和火口に対して従来からの南岳火口の活動はわずかです。
  2013年中は南岳からの爆発はありませんでした。それでも南岳からの噴煙は少しずつ出ています。南岳火口が本格的に爆発するようになると要注意です。

3 火山礫で車のガラス破損
  桜島島内では火山礫により9月4日に17台、9月25日にも少なくとも車2台の窓ガラスが割れたと報道されています。昭和火口から約3km離れた地点まで小さな噴石(火山礫)が飛んだものですが、人や家屋への被害は報告されていません。
  パチンコ玉ほどの火山礫が降るとガラスが破損するようで、南岳の活動が激しかった昭和50年代には多くの車が被害を受けました。

4 噴煙高度が5500mに達した
  8月18日夕方、爆発的な噴火が起きて、噴煙が高さ5000メートルまで上がり、大量の火山灰が市街地に降りました。 高さ5000メートルの噴煙が確認されたのは、気象台が観測を始めてからは初めてで、全国的に大きく報道されました。
  この日は風が弱くて普段よりも噴煙高度が高くなっただけですが、夜中にはワイドショーのレポーターがやってくるなどの騒ぎぶりに違和感がありました。

  地元民としては特段驚くほどのことではなく、かえって風評被害で観光への影響を心配しました。



来年は大正大噴火から100年目となります。今年は今日までに832回爆発しています。年間爆発回数が800回を超えたのは2010年から4年連続です。
今日の山体膨張のニュースが少し気がかりです。

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