花浄土鹿児島

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鹿児島の正月伝統行事 花野地区の鬼火焚き 2015/01/11 (鹿児島市)

2015-01-12 17:08:13 | 祭り・伝統行事
寒い日が続く1月11日(日)、鹿児島市の花野(けの)地区で正月恒例の鬼火焚きが行われました。ここは西側に花野団地(最初の画像右側)、東側に伊敷団地がある水田地帯です。

正月前から積み上げられた孟宗竹や丸太などの櫓に点火されました。晴れていると西空に明るさが残る時間帯ですが、あいにくの曇天でした。

近所から集まった人々 左側は明かりを持って歩く人影


たちまち燃え上がる炎


現場に着いたのは点火直前でした。数日来冬型の天候で弱い北風が吹き空気が乾燥していました。18時26分、数人の子供たちが点火するとわずか1分ほどで櫓の上まで炎が駆け上がり歓声が湧きました。

遠慮がちな子供たち


鬼火焚きは無病息災を願う正月行事の一つです。県内各地で今も続いていますが、鹿児島市では北西部の郡山地区で多く行われています。

昔の鬼火焚きは中学生以下の子供たちが中心の行事でした。孟宗竹で櫓を組んで杉の葉や丸太などを置き、門松や正月飾りを燃やしていました。少子化と子供たちの安全を考慮し、最近では大人が中心の行事です。

手前には焼酎なども準備 大人の楽しみ


年末から準備して殆どは1月7日に点火します。点火時間帯は早朝、昼間、夕方など様々です。大人の都合に合わせて7日以外に開催するところも多く、ここでは日曜日の11日に点火されました。

姶良市ではジャンボ鬼火焚きが行われ一大イベントになっていましたが2010年の第14回を最後に途切れています。近くにビニルハウスができて開催できなくなったようです。高さ35mの巨大な櫓を燃やすので、他に適当な場所を探すのが難しいのでしょう。

火の管理は大人が受け持ち 安全に燃やすのが肝要


今も昔も子供は宝ですが、安全に配慮して焚火をさせないようです。今は野焼きも原則禁止されています。はるか昔のことですが、小刀を使えるようになったのがうれしくて「肥後の守」を学校にも持っていくものでした。今そのようなことをしたら大事でしょうね。

孟宗竹のはじける大きな音と、燃え上がる炎には風邪など吹っ飛ばす力強さがあります。子供も大人も健やかな一年を過ごしたいものです。

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