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花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

夏は進む 照国神社の六月灯 2023/07/16(鹿児島)

2023-07-17 17:21:10 | 祭り・伝統行事
7月16日(日)朝方、鶴丸城跡のハスを見て照国神社へ向かいました。

7時40分 鶴丸城跡のハス 以下の画像は7月16日に撮影


照国神社近くの中央公園地下駐車場は7時からの利用開始です。便利ですが料金は3倍ほどのため、いつもの市役所近くの駐車場を利用。

前回7月11日に撮影した時とは様変わり、この辺りではハスの花は数輪だけで開花ピークを過ぎていました。

御楼門前石橋の南側 こちらもハスの残りはわずか


すでに日が高いこともあり三脚を担いで回らずに正解。11日の撮影は実に良いタイミングでした。

西郷隆盛銅像(高さ8m) 朝から日差しの強い夏空


気を取り直して照国神社に向かう途中、鹿児島市立美術館の西郷隆盛銅像です。まだ観光客の姿はありません。

街角に咲く ノウゼンカズラ


暑いほど勢いが増すような夏の花、人目を引く存在でした。

島津斉彬公像 照国神社本殿の東隣


薩摩藩10代藩主・島津斉興の長男で、薩摩藩による富国強兵や殖産興業に着手し国政改革にも貢献しました。西郷隆盛ら幕末に活躍する人材も育てましたが、志半ばで1858年(満49歳)に死去。

照国神社の御祭神として、今も広く親しまれている幕末の名君です。

島津久光公像 照国神社手前の探勝園


島津家第27代当主(薩摩藩10代藩主)島津斉興の五男で、島津斉彬公の異母弟です。斉彬公死去後に藩政の実権を掌握し、明治維新など様々な歴史の舞台に関与しています。

島津忠義公像 探勝園 


島津忠義公は島津久光公の長男として生まれ、鹿児島藩知事でしたが実質的な藩政は西郷さんに任せていたと言われています。

照国神社と城山(しろやま)


国道3号、10号、225号の起点になっている照国町交差点から写した鳥居と、背後に見えるのは城山ホテル鹿児島です。

照国神社 旧社格は別格官幣社


別格官幣社は明治神祇制度における神社の格式の一つです。国家的な功績のあった人臣を祭神とした神社で、かつては官幣小社と同じ待遇を受けていました。

照国神社の六月灯 夏越しのお祓い 茅の輪(ちのわ)


六月灯は、旧暦六月(現在は主に新暦七月)に鹿児島県内の神社や寺院で、それぞれ日を定めて行われる夏祭りです。

多くの献灯


「ろっがっどう」の呼び名で親しまれ、鹿児島市などでは七月に入ると毎晩のように市内の数か所で催されます。

こちらは大型の献灯 子供たちの絵が多い


六月灯の中でも特に多くの人が集まるのが照国神社です。7月15日と16日に開催されました。

鳥居側から見える面には企業広告があり、反対側には子供たちの絵が多く描かれています。夜には明りが灯されて祭りの雰囲気が一層盛り上がります。

巫女さんの姿を時々見かけた


多くの人が訪れるのは夕方で、夜には花火も打ち上げられ多くの人で混雑します。祭り2日目の朝方に訪れる人はまばらで、神社のお守りなどの販売は9時からとのこと。

笹飾り 願い事が書かれた短冊


鹿児島の梅雨明けは平年では7月15日。年によっては雨に降られることもある照国神社の六月灯ですが、今年は晴天に恵まれました。

ここにも出店があった 今日もにぎわいそう


コロナ感染対策の緩和で今年は鳥居前から中央公園付近まで出店が多く並び、酒類の販売もありました。

9時ちょうど 鹿児島市立美術館 開館は9時半


帰り道では美術館の門扉が開いていました。わずか1時間半ほど歩きながらの撮影でしたが、汗にまみれて駐車場へ戻りました。

海の日を含めて3連休のためか高速道路へ向かう車が多く国道3号は渋滞し、普段よりもプラス10分程度。焦っても仕方ないので、皆さん暑さに負けず元気で何よりと思いながら帰宅しました。
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東郷平八郎記念日 多賀山公園 2023/05/28(鹿児島)

2023-05-28 19:03:42 | 祭り・伝統行事
5月28日(日)10時から東郷平八郎記念日式典が開催されました。

晴天の多賀山公園(鹿児島市清水町) 以下の画像は5月28日に撮影


ここ数年は限定的に開催されていましたが、今年は節目の70回。コロナ対策の緩和で久しぶりに記念式典を見ることができました。

9時57分 東郷銅像は小高い場所に建っている


国旗など掲揚前です。10分前、1分前、10秒前などの合図があり居合わせた一般の人たちも緊張する時間帯です。

10時7分 表敬飛行 海上自衛隊鹿屋基地の哨戒機


南空のごく小さな粒が見る間に大きくなり、ゆっくりと北へ通過していきました。

10時10分 国旗と自衛艦旗の掲揚


ラッパ吹奏に合わせて青空にゆっくりと揚げられ、画面外左上には最初からZ旗が掲揚されていました。

儀仗隊


指揮官は女性自衛官で、きびきびした声が良く通っていました。

期待していた自衛隊音楽隊の参加はなく残念でした。4月の沖縄ヘリ事故ではいまだに行方不明者もあり、原因調査が継続中です。

多賀山公園からの桜島


雨に降られることも多いですが今日は南寄りの風で蒸し暑く、桜島の山頂部は雲隠れしていました。

式典準備や演武奉納などに当たられた方々、自衛隊関係者の皆様には暑い中大変お疲れ様でした。ありがとうございました。

関係者の挨拶などに続き献花


墓前に広くテントが張られ参加者の半分ほどがマスク姿でした。元同僚が挨拶文を代読する立派な姿を目にしながら、撮影を続けるうちに挨拶の機会を失したのは残念でした。

一般参加者の中には自衛艦旗を手にした人の姿もあり、お話を伺うとJRを利用して来られた年配の方でした。

薬丸自顕流の演武奉納


東郷元帥も稽古に励んだ薬丸自顕流の演武では、小さな子供も参加して元気一杯の動きをしていました。

天吹(鹿児島に伝わる尺八に似た小さな竹製の縦笛)の吹奏もありましたが短時間で終わってしまい写せませんでした。殆どの人がスマホを手に撮影しているので、撮影位置を動くことはできませんでした。

東郷元帥の肖像写真 1848年1月27日〈弘化4年12月22日〉生まれ


鹿児島では東郷元帥としておなじみの方ですが、東洋のネルソンとも呼ばれる海軍軍人です。明治38年(1905年)5月27日にロシアのバルチック艦隊を迎撃しました。

「皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ」とZ旗を掲げて全軍の士気を鼓舞したことで知られ、昭和9年(1934年)5月30日に満86歳で亡くなり、国葬が行われました。

西郷どんで知られる西郷隆盛は1828年1月23日(文政10年12月7日)- 1877年(明治10年)9月24日)。西南戦争に敗れ、郷里の城山において49歳で亡くなっています。

墓前に献花台


11時15分頃に式典が終わり、会場の片付けが始まりました。いつもきれいな花が供えられている墓前ではサツキが咲きそろっていました。

体調管理に努め、来年こそは久しぶりに音楽隊の演奏を聴きたいものです。
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馬跳ねる初午祭 多くの人出 2023/02/12(鹿児島)

2023-02-13 18:40:16 | 祭り・伝統行事
2月12日(日)3年ぶりに通常開催、15万人の人出でにぎわいました。

10時19分 木田御神馬保存会 以下の画像は2月12日に撮影


南九州に春を告げる祭り「初午祭」(はつうまさい)が霧島市隼人町の鹿児島神宮で開催されました。五穀豊穣や畜産の振興などを祈願する伝統行事で、およそ470年の歴史があります。

今年は鈴掛馬16頭と踊り連1400人が参加。一番奉納は毎年、姶良市加治木町の木田(きだ)御神馬保存会です。

今回はマスコミ取材が特に多く、カメラマンも多数で思い通りの撮影は無理と判断。間近での撮影は早々にあきらめ、祭りの雰囲気を楽しむことにしました。

参道階段には多くのカメラマンが陣取り、高い脚立に馬乗りの人もいて、その横には物干竿のような長い撮影用ポールがありました。

8時58分 コロナ対応の手水場


小さな柄杓はなく、管から出る水で手を清めます。

ここは大隅の国


鹿児島には薩摩と大隅の半島があり、鹿児島神宮のある霧島市隼人町は真ん中あたりに位置しています。

ドローンやラジコンでの撮影は禁止


上からの撮影は面白そうですが、多くの人が集まるので危険防止が第一。

宮内小学校のうどん


コロナ対策のためか、今年は事前予約分のみで当日販売はありませんでした。

これは何だろう 馬のバーコード


デジタルスタンプラリーの抽選会もあったようで、その案内でしょうか、彼らが歩いて回ると胸のバーコードにスマホを向ける人たちがいました。

9時24分 出店が気になる子供たち


薄雲を通して柔らかい朝の日差しが参道を照らし、春を感じました。奉納馬は9時半から13時15分まで、15分おきに出発します。

元気なお姉さんたち


こっち、こっちと呼ぶ声がしました。元気な笑顔をありがとうございます。天気も良く多くの人出でお店がにぎわったことでしょう。

9時37分 参道の途中 木田保存会


踊りの一行は保食(うけもち)神社でお祓いを受けて出発します。最初にすぐ横の交差点内で一踊りしますが、観客が密集して近づくこともできませんでした。

参道では軽く踊りながら進みます。鳥居も入って絵になる場所には、マスコミと一般カメラマンが垣根を作り待ち構えて、私が入る隙はなし。

馬に続く、お囃子の子供たち


参道を北西方向におよそ400mほど進んだ先の広場(一番目の画像)で踊った後、緩やかな坂道を上がった社殿前が奉納踊りのメイン会場です。団体によっては馬踊りに加えて民舞奉納なども行います。

かごしま神宮奉納後に地元などで馬踊りを披露する団体もあるようです。

霧島ふるさと大使 木田保存会に同行して踊る


踊り連の先頭で笑顔が素敵でした。断然マスクなしの方が良いですね。長時間お疲れ様でした。

10時50分 拝殿横で踊った後に記念撮影 木田保存会


木田御神馬保存会だけは特別に拝殿横でお祓いを受け、ここでも踊りを奉納します、今回はこの場面を動画で記録しました。

この後の境内踊り広場は観客が一杯で、上の社殿側からも踊りの様子は見ることができませんでした。

コロナ対策など健康管理が大事ですが、元気で祭りを楽しむことができて幸いなことでした。

帖佐中学校卒業生同窓会


隼人中学校、日当山中学校の同窓会や卒業生の馬踊り奉納もありました。前半の数団体には観客や取材者が集中しますが、11時を過ぎると動きもスムーズになります。

まだマスクを外せない状態で、幼子から高齢者までこれほど多くの人出があるとは意外でした。暖かい天候で出足が良かったようです。

11時32分 宮崎県三股(みまた)町 中米(なかよね)ジャンカン馬踊り保存会


宮崎県の三股町は旧島津藩が統治する日向に属していたことから、鹿児島と同様の馬踊りが継承されているようです。

京セラ隼人工場 初午祭保存会


境内での踊り待機中に撮影させていただきました。天候が心配されましたが、祭り開催中は青空も広がり厚着では汗ばみました。

12日、鹿児島市の最低気温は10.0度、最高気温は18.6度。午後は急に天候悪化、16時頃から降り出して積算雨量は46ミリ、春を感じさせる一日でした。

思うような位置からの撮影はできませんでしたが、跳ねる元気な馬、鉦太鼓が耳に心地よく、踊りなど見るにつけて体の中から元気がわき上がる感じでした。

関係者の皆様方にはコロナ感染対策が続く中での練習や準備には、ご苦労が多かったことでしょう。コロナ禍を吹き飛ばす元気な祭りを見せていただき、ありがとうございました。
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満月と鬼火焚き 皆与志町 2023/01/07(鹿児島)

2023-01-08 11:19:07 | 祭り・伝統行事
1月7日(土)日没後、鹿児島市皆与志町で鬼火焚きがありました。

17時46分 まずは体を温める


ここは鹿児島市北西部の皆与志(みなよし)町、後ろの建物は皆与志小学校です。先月下旬に木や竹で櫓が組まれ、今日は門松なども加えて間もなく点火されます。

12月24日 準備作業の様子


1950年(昭和25年)に鹿児島郡伊敷村が鹿児島市に編入された際、大字皆房(かいぼう)と大字比志島(ひしじま)の全域を以て鹿児島市の町「皆与志町」となりました。

日本の警察制度を確立した「日本警察の父」として知られる初代大警視(現在の警視総監)川路利良の出身地(明治維新前の比志島村)です。(wikipedia.org/wiki/皆与志町から引用)

12月24日 孟宗竹と木で組まれた櫓


鬼火焚きは地域の人々の無病息災を願う、正月明けの伝統行事です。年末に孟宗竹や木などで櫓を組み、正月明けの門松なども加えます。

昭和の頃は子供たち中心の行事でしたが、今では地域の子供たちの見守り活動の一環として地元自治会などを中心に開催されています。

開催日は七草の1月7日に近い土日、祝日です。殆どは暗くなった時間帯に点火しますが朝方や昼間の所もあります。

17時50分 日没は17時半 だいぶ暗くなった


昼間は強かった風が収まり鬼火焚きには幸いでした。ここは広い田圃で林と離れていますが、飛び火を思えば強風だと心配です。

隣の郡山地区では道路や建物からかなり近い場所に櫓があり、火をつけても大丈夫かと心配な個所も見かけました。

17時57分 点火




櫓ができてからは雨なしの日が続いていました。7日は朝方鹿児島市で雨量1.5ミリを観測しただけで、点火後たちまち火が燃え上がりました。

餅やぜんざいが準備されていた






今回も三脚は使わず、ISO感度を3200まで上げて火から離れた場所を写して回りました。もっと感度を上げて、炎の揺らめきや飛び散る火の粉などを狙うと違った表現ができそうです。

18時15分 東の空に満月(月齢14.5)


車に戻る途中で振り返ると、東の空に丸い月が上がりきれいでした。燃え上がる炎とはじける竹の音に気を奪われ、月には全く気付きませんでした。

鬼火焚きと満月はこれまで経験がなく大変印象的でした。今年も良い一年になりそうでうれしいことです。皆与志町の皆さん、ありがとうございました。
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2022 川辺町上山田太鼓踊り 2022/10/23(鹿児島)

2022-10-23 20:28:56 | 祭り・伝統行事
10月23日(日)3年ぶりに南九州市川辺町の竹屋神社に奉納されました。

8時36分 境内に入った踊り一行 以下の画像は10月23日に撮影


例年8時頃から踊ります。7時50分頃、すでに10名以上のカメラマンが集まっていましたが、踊りの一行は8時20分頃にやって来ました。

太鼓踊りについて鹿児島県のホームページから引用して詳しく紹介します。

南九州市川辺町勝目地区の太鼓踊りは,上山田・中山田・下山田の3地区4団体で構成されています。4年に1度交代で,竹屋神社の豊祭(ホゼマツイ)に奉納されるため,「ホゼオドイ」とも言われます。



勝目地区の太鼓踊りは,慶長年間の朝鮮出兵に従軍した際に,それぞれ「出陣」(上山田),「凱旋」(中山田),「帰陣」(下山田2団体)の様子を踊ったと伝えられています。

「中入り」(鉦と小太鼓)という花笠と振袖を着用した4人を中心に,脇太鼓(ワッデコ)が囲むようにして踊られます。脇太鼓は,浴衣に博多帯,サラシの鉢巻で,上山田と下山田では背中に武具(ナギナタ)を背負います。



中山田は,凱旋の踊りのため,武具を背負っていません。また,下山田の武具は激戦のため刃こぼれした様子を表現しています。踊りの隊形も4団体とも若干異なっていますが,3集落で1組の踊りとなっています。

現在上山田太鼓踊りが県指定文化財に,他の3団体は市指定文化財に指定されています。(引用終わり)

撮影位置を移動


今日は多くのカメラマンが訪れ、写友のNgさんと久しぶりにお会いしました。スマホで撮影の人も多く、踊りの合間の短い間に急いで鳥居側に移動しました。

ここ数年祭りでは三脚を立てた動画記録を主にし、合間に写真撮影をしています。今朝は観客が多いため、動画記録をしながら動きまわることができませんでした。

鉦や太鼓の音、踊りの動きがしっかり記録できるので、何度見ても祭りの感動がよみがえります。一眼レフカメラで動画記録機能があっても全く使っていない人も多いようで、もったいない気がします。



上山田の太鼓踊りは踊りを先導するワラ振りが特徴的です。出陣の踊りだけあって皆気合十分で、掛け声勇ましく飛び跳ねながら踊る場面もありました。

腰を落とし、時に飛び跳ねる息の合った踊りは1演目が1~3分程度。踊り子が向き合った形、丸い輪になった踊りなど形も様々に16演目が踊られました。



9時7分 境内から退出へ


女装の若者たち 勝目地区の太鼓踊りは男性だけの踊り




これを夜まで踊るとかなり疲れそうですが、ここはまだ始まったばかりで皆元気一杯で、踊りの区切りごとに大きな拍手が送られていました。

コロナ禍で練習にも気を使われたことでしょう。力あふれる踊りを見せていただき、ありがとうございました。お疲れ様でした。

9時20分 静けさを取り戻した境内


踊りの一行は車に分乗して次の会場へ移動していきました。先ほどの感動と興奮を鎮めるように、境内にかすかな秋風が吹き込んでいました。

夕方まで多くの会場で踊るそうです。祭り一行を追いかけて撮影する人もいますが、会場によっては駐車スペースがないところや、狭い場所での変則的な踊りもあります。朝方で元気がみなぎった竹屋神社での奉納踊りは見映えがします。

周辺の風景など写して車に戻ると、見覚えのある方が歩いてきました。40年ほど前に仕事上でお世話になったHkさんでした。ご健在で、久しぶりに挨拶することができてうれしいことでした。

2015年の川辺太鼓踊り(下山田東区・「帰陣」の踊り)のブログはこちらからご覧ください。
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花尾神社秋の大祭 太鼓踊りなど 2022/09/23(鹿児島)

2022-09-23 20:35:50 | 祭り・伝統行事
9月23日(金)秋分の日、3年ぶりの太鼓踊りなどを楽しみました。

11時28分 花尾神社境内に向かう


朝方は各地の色づいた稲田と彼岸花を見て回りました。カーラジオから、いちき串木野市では大里虫追い踊りが開催中との情報が流れてきました。

花尾神社は鹿児島市花尾町(郡山地区)にあり、島津氏の藩祖忠久が建立した伝統と歴史をもつ神社です。毎年秋分の日が秋の大祭日です。

3年ぶりに太鼓踊りなど奉納 奉納行事は11~13時


コロナ禍も3年目、一部で伝統の祭りが再開されています。例年よりも規模を縮小して、鹿児島市消防音楽隊の演奏、花尾と西上の太鼓踊り、「蟻の花尾詣で」が開催されました。

11時33分 花尾太鼓踊り まもなく本番


今年もコロナ禍が続いているため短縮版の祭りでしたが、境内にはいつも通りに露店が並んでいました。

11時34分 音楽隊の演奏は終盤


観客数はカメラマンも含めて例年の半分以下に感じられ、特に小中学生の姿が少ないようでした。

11時58分 花尾太鼓踊り


今年は場所を移動せず、三脚を利用して主に動画記録をしました。日差しが強いと背景の杉山との明暗差が大きく、撮影の難しい場所です。

花尾太鼓踊りの間は大きな雲がかかり、ずっと日差しが遮られたので動画記録には好都合でした。

西上太鼓踊りの間に 蟻の花尾詣で一行が到着


鹿児島市中心部の鶴丸城跡から花尾神社までの17.5kmを歩いて参拝します。

出発地の鶴丸城跡(黎明館)は島津家18代家久が築いた平城跡で、到着地の花尾神社には島津家初代忠久の両親とされる丹後局と源頼朝が祀られています。

12時25分 輿が下ろされる


丹後局役は、かごしま親善大使小田陽菜乃(ひなの)之姫です。

12時52分 社殿前で記念撮影に応じる一行


源頼朝役は「原口薩摩守泉」、日本近世史・近代史学者の鹿児島志學館大学教授、笑顔で親しまれている原口泉先生でした。

西上太鼓踊り


コロナ禍で練習、参加者確保など多くのご苦労があったことと思います。力強い鉦と太鼓の響きに今年も元気をもらい、ありがとうございました。

12時50分 奉納を終えて


例年であれば、大平の獅子舞や岩戸疱瘡踊り、棒踊り、日舞などが奉納されます。テントでの昼食休みを挟んで花尾太鼓踊りは2回奉納されます。

境内が静かになるのは15時以降で、露店には名残を惜しむ子供たちの姿を見かけるものでした。

今日はうれしいことに、先輩方のカメラマンと5年ぶりほどにお会いしました。再会を喜び合い、どうかお元気で、またお会いしましょうと声を掛け、帰途に就きました。
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3年ぶりに開催 伊作太鼓踊り 2022/08/28(鹿児島)

2022-08-29 15:21:38 | 祭り・伝統行事
8月28日(日)コロナ禍が続く中、多くの困難を克服して開催されました。

8時47分 南方神社に向かう踊り一行 以下の画像は8月28日に撮影


朝一番のふもと公民館前での踊りを終えて、伊作太鼓踊り湯之浦保存会の一行が南方神社に向かうところです。例年8月28日と29日の2日間開催ですが、今年はコロナ禍のため28日だけとなりました。

8時54分 最初の鳥居をくぐる


強い日差しの中、神社へ向かう祭り関係者


今日は三脚とカメラ2台、飲料水などはリュックに入れて持ち歩きました。少し歩くうちにマスクは汗でびしょ濡れ、額からは汗が出続けて大変でした。

マスク姿でも何事もなく涼しげな人もいて、普段から汗かきの私にはうらやましいことです。

8時57分 コロナ感染対策 検温と手指の消毒


鹿児島県内の新規感染者数は7月下旬から急増し、1日当たり2000~5000人近くで推移しています。7~8月の感染者数は2020年はわずか351人、2021年でも4330人で現在よりもはるかに少ないものでした。

今思えばごくわずかな感染者数で、様々な伝統行事が中止されてきました。現状の重症化率は低いものの、感染者数の多さにはただ驚くばかりです。

9時ちょうど マスク姿の人々が待つ南方神社


観客は例年より少なめで、カメラマンは例年より若干少なめ程度。報道関係や祭り記録スタッフ、スマホでの動画記録者は少し多めに感じました。

9時16分 大きな矢旗を揺らして踊る


8月末に近いもののまだ真夏の伝統行事です。今年はコロナ禍のため練習など準備作業にもご苦労が多かったことと思います。

今年は踊りの最中にも大きな団扇で踊り子に風を送る姿が多く見られ、踊りの合間の休憩時間は長めに確保されていたようです。

薄暗い境内に木漏れ日は眩しい


9時前には薄雲もあり好都合と思っていたら、雲はすぐ消えて眩しい日差しが照り付けました。私にとっては写真撮影に不向きでした。

動画の一部を画像として保存したもの


動画では鉦・太鼓の響きも入り、勇壮な動きが記録できました。動画の気に入った部分を画像として保存できます。若干横長ですが、ネットにアップするには十分で便利なものです。

動画記録のできるカメラをお持ちの方は、一度試してみられてはいかがでしょうか。

10時10分 踊りのクライマックス 列をなして退出する「引き」の場面


次の会場へカメラマンも移動


勇壮な太鼓踊りは人気があり、例年多くのカメラマンが集まります。祭りでよく会う人などと会話を交わしました。

今日28日は夏休み最後の日曜日でもあり、阿久根の神舞、市来の川上踊りなど県内5か所で伝統行事が開催予定と聞きました。

11時14分 多宝寺跡(島津氏分家伊作家の菩提寺) 広場での踊り


11時24分 日置市役所吹上支所へ移動


大型トラック2台に分乗して一行は移動していきました。朝からマスクをしたまま、昼前の厳しい暑さの中をさらに同行する元気はなく、ここで一行を見送りました。

コロナ禍に負けない元気な踊りを楽しませていただき、ありがとうございました。何よりも大きな矢旗の揺れるさまが見事でした。

水路沿いの小さな花壇


先ほどの踊りがあったのは画面中ほど奥の多宝寺跡で、右側の建物は公民館です。

祭り関係者の車が去った後に、きれいな鶏頭の花が目に付きました。おそらく近所の方が管理されているのでしょう、鶏頭の横には種蒔き予定地のような区画もありました。

鹿児島県内の多くの地域で過疎高齢化による人口減少が進む中、細やかな心遣いに感銘を受けました。太鼓踊りと併せて、この夏の思い出になりました。
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2022 校庭で加治木太鼓踊り 2022/08/16(鹿児島)

2022-08-16 17:38:53 | 祭り・伝統行事
8月16日(火)3年ぶりに加治木太鼓踊りが披露されました。

姶良市加治木町の柁城(だじょう)小学校 以下の画像は8月16日に撮影


コロナ感染対策のため入口で手指の消毒、検温の後、小さな紙に連絡先を記入して校庭に入りました。

姶良市立柁城小学校は創立151周年、この地は古くからの歴史ある所で、加治木のいわれは柁木(かじき)のようです。

姶良市のホームページには・・・柁は船のかじのことであり、島津義弘は、この地に一大屋形を築き、「柁城」と呼んだ。これを「かじき」とも読む・・・と、書かれています。

9時27分 広い校庭での開会式


例年では8時頃から春日神社と精矛(くわしほこ)神社に分かれて、神事の後踊りを奉納します。その後、柁城小学校西側に集合、学校前と護国神社前の通りで踊ります。

学校体育館で昼休みの後、商店街のかもだ通りを踊りながら進み、菅原神社に踊りを奉納後それぞれの地元に戻ります。

今日は感染対策のため、人が密にならず風通しの良い小学校の校庭での踊りだけでした。

校庭には大きな栴檀の木


西側の広い木陰は涼しくて良いのですが、踊り子さんたちは逆光になり撮影しにくいのが難点でした。

校庭で開催されたことが異例であり、何よりも気持ちを湧き立たせる音を残すため、今日は動画主体で記録しました。

広すぎて写しにくい


普段写している朝の神社境内は光が柔らかく、場所も広すぎずに撮影しやすいことを痛感しました。

鉦の音を聞くと気分が高まる


今日は小山田、木田、西別府の順に3保存会が踊りました。反土(たんど)保存会は、踊り子に感染者が複数出たため参加中止と聞きました。

太鼓の若者が走る


緑の背景 大きな栴檀の木


西別府保存会 吉左右(きそ)踊り 


運動会のようにテントが張られた校庭


8月21日(日)には、蒲生の川東・北の2地区の保存会が、新型コロナウイルス感染症の収束を祈念して蒲生小学校で太鼓踊りを披露する予定です。

雷は聞こえたが雨は降らずに済んだ 10時48分 3団体の踊りが終わる


加治木に向かう8時前から強い雨が降り続き、吉田を過ぎてようやく止みました。帰り道でも少しだけ雨の区間があり、雲が多く変わりやすい天気でした。

太鼓踊り保存会、会場設営と運営の皆様、本日は大変お疲れさまでした。コロナ禍で気持ちが沈みがちな中、鉦・太鼓、踊りに大いに元気をもらい、ありがとうございました。
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2022 花野町内会の鬼火焚き 2022/01/09(鹿児島)

2022-01-10 15:13:06 | 祭り・伝統行事
1月9日(日)正月行事の鬼火焚きが花野(けの)町内会で行われました。

17時42分 曇り空で普段よりも早く暗くなった 以下の画像は1月9日に撮影


鹿児島市郊外の伊敷団地と花野団地の間を流れる花野川沿いの水田です。12月中旬に組まれた孟宗竹の櫓には正月飾りも持ち込まれていました。

鬼火焚きは地域の人々の無病息災を願う、正月明けの伝統行事です。孟宗竹や木などで櫓を組み、1月7日前後に点火します。

各地に伝承されていますが、規模や内容、時間帯は少しずつ違っています。殆どの所では暗くなった時間帯に点火しますが、朝方や昼間の所もあります。

焼酎の燗を付ける竹の容器 


町内会の方に話を伺うと、大量の竹や木を燃やすため、火の後始末まで終えるのは23時過ぎ。ダンプカー4台分の孟宗竹で櫓が組まれ、このところ雨が降らず風もないため開催条件は良いそうです。

18時16分 かなり暗くなった 雨は降らずにすんだ


コロナ禍のため恒例のぜんざいの振る舞いは中止。それでも点火前には正月飾りを持ち込む人、子供連れの家族を中心に多くの人が集まりました。

何方向からも櫓を支えていたロープや畳の縁が順に外され、点火準備が整いました。

18時31分 数か所で子供たちが一斉に点火


18時31分 たちまち火が櫓を駆け上る


18時36分 後退しながらの撮影


風がなく炎はまっすぐに上がり、焼けた竹がはじけると火の粉が降ってきます。熱さのため後ろに下がりながら、火の粉を避けるようにして撮影しました。

18時36分 炎の表情が様々に変化


18時40分 火勢が少し落ち着いてきた


18時46分 孟宗竹を投げ込む子供たち


18時51分 古里の思い出になることでしょう


乾燥が進んでいたこともあり、火の回りが早く櫓の先端部は数分もせずに燃え落ちたようです。三脚を据えてじっくり写そうと思っていましたが、燃え上がる炎と周囲の人々を写し込むため、また火の粉を避けるためにもカメラを手持ちにして動き回りました。

火の勢いが強いため、お日様をまともに写すようなもので炎の色が飛んでしまい、真っ白になった画像もありました。その都度感度やシャッター速度を変え、露出補正をしながら写し回りました。

コロナ禍ではありますが、多くの人が集まる鬼火焚きの様子を写すことができて幸いでした。この一年元気で暮らせますように、何よりもコロナ禍が早く収束しますように。

2016年1月10日の花野の鬼火焚きは、こちらからご覧ください。
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各地の祭り 開催復活を願って 2021/12/30(鹿児島)

2021-12-30 18:25:26 | 祭り・伝統行事
12月30日(木)寒くはありませんが、少し風が強くなってきました。

コロナ禍で多くの祭りが中止されています。早い時期での開催復活を願いながら、鹿児島の春先の祭りなどを振り返ります。

2014年撮影時のブログ記事へのリンクをそれぞれ付けました。

指宿市の中川地区 中川ごちょう踊り 詳細はこちらへ


2020年の春頃から流行し始めた新型コロナウィルス感染症、感染状況はこのところ落ち着いていますが、各地の祭りなどに大きな影響を及ぼしています。

元旦に開催される祭りは珍しいと思います。衣装が派手で、他の太鼓踊りとは趣が少し違います。

1月初旬 鬼火焚き 県内各地で行われる 詳細はこちらへ


年末から田圃などに孟宗竹の大きなやぐらが組まれています。子供から大人まで協力して地区を上げての祭りです。

今年は各地にやぐらを見かけます。点火日時はそれぞれ違っていますので、やぐらの案内板にご注意ください。

鹿児島神宮 初午祭(はつうまさい) 鈴かけ馬踊り 詳細はこちらへ


春先の南九州最大のお祭りです。2021年は中止、2020年の来場者は10万人とあります。

2022年は2月20日(日)、鹿児島神宮による神事及び規模縮小・無観客での開催が予定されています。

薩摩川内市 高江神社 太郎太郎踊り 詳細はこちらへ


田起こしを前に、神社に奉納される田園劇です。この時は地元の小学生も参加していました。

薩摩川内市 射勝(いすぐる)神社 次郎次郎踊り 詳細はこちらへ


こちらも同様の田園劇ですが、牛も農夫も気が荒く火の着いた大きな薪を振り回す荒っぽい祭りです。

暴れ牛の動きには見物人・カメラマンも一時も気が抜けません。

日置市吹上町 大汝牟遅(おおなむち)神社 たじまどん 詳細はこちらへ


ユーモラスな田園劇です。神社のすぐ近くには楠の大木が茂る「千本楠」があり、おススメです。

いちき串木野市 羽島崎神社 太郎太郎踊り 詳細はこちらへ


豊作と豊漁を祈る祭りが行われ、例年大勢の観客とカメラマンが集中するので、思い通りに祭りを写したい方には不向きかもしれません。

春先の田起こしの様子などを面白可笑しく演じる田園劇などの祭りが、鹿児島県内には多く残っています。

コロナ禍により昨年は殆どの祭りが中止となりました。観光目的の大きな祭りとは違って、地域ごとの小さな祭りは、過疎化による後継者不足もあり、祭りの保存継続にはご苦労の多いことでしょう。

一般への3回目のワクチン接種が年明けには本格化しそうです。多くの人を力づけてくれる祭りの賑わいが、早く戻ることを願っています。
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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。