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花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

霧島の紅葉 冬の気配に硫黄山変化なし 2015/11/10 (鹿児島)

2015-11-12 17:29:28 | 霧島連山
硫黄山は霧島の観光スポットえびの高原東部に位置します。韓国岳登山路、不動池に隣接し県道沿いにあるため火山活動に注意が呼びかけられています。

穏やかな硫黄山


昨年は紅葉シーズンに硫黄山周辺が立入禁止となり、県道の通行止区間もあり観光に大きな影響が出ました。今年も時期を同じくして火山性地震や微動が発生し、ごく小規模の噴火が心配されています。

十数年前は硫黄山だけでなく道路沿いにも少量ながら水蒸気が吹き出し、硫黄臭を感じました。林田温泉近くにある噴気地帯こそ今にも噴火しそうな勢いですが、それほど心配されていません。

木曽御嶽山の火山災害があまりにも衝撃的で「あつものに懲りてなますを吹く」ような社会情勢です。極度に災害を恐れると霧島観光は全く成り立ちません。防災意識を常に持つことは大切ですが、気にし過ぎては火山地帯である霧島連山を楽しめません。

えびの高原から生駒高原側 道沿いの紅葉












生駒高原側に降りて行くと数カ所で橋梁工事中でした。こちらも白鳥方面と同様に大半の紅葉が終わっていました。一部残っているところも色合いが冴えずに残念でした。

冬の気配を感じる韓国岳山麓


新湯から見た新燃岳


新湯 道路近くの噴気地帯


午後の日差しが新燃岳斜面を照らし、噴火で焼けた樹林帯がはっきり見えていました。新湯温泉への道沿いには相変わらず噴気が出ています。風向きのせいか普段よりも匂いがきつくて、5分もせずに頭痛がして数時間悩まされました。

14時44分 丸尾の滝


ちょうど日差しが当たる時間帯でわずかに虹が出ていました。車の流れはバイパス側がメインになり、この付近は交通の安全性が向上しています。周辺斜面の防災工事が進んでいました。

みやまコンセール近くの紅葉


色づいた木は少ないものの、枝折れなど台風被害は少ないようでした。

山茶花が見頃




今年は8月下旬に台風15合が鹿児島県西岸を北上し薩摩半島を中心に大きな被害が出ました。霧島でも少なからず影響受けたようです。葉が散り、枝が折れるなどして紅葉が冴えなかったのでしょう。例年11月中旬が見頃の塩浸温泉付近の紅葉が終わっていたのは残念です。

霧島神宮方面には行かなかったので様子はわかりませんが、丸尾温泉街までの並木は色づいて綺麗でした。山麓を巡れば、もうしばらく残りの紅葉が楽しめそうです。
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霧島の紅葉 えびの市白鳥神社周辺 2015/11/10 (宮崎県)

2015-11-12 16:23:10 | 霧島連山
吹上浜のキス釣りシーズンが終わり、霧島の紅葉が気になる時期です。
11月10日(火)天候回復を期待して霧島に出かけました。

霧島では雲が厚く日差しがなく、丸尾から林田、大浪池登山口と進むうちに冬のような薄暗い風景になりました。えびの高原から白鳥神社方面では霧が出て視界が悪く車のライトを点灯しました。

墨絵のような風景


道沿いのススキも色づく


白鳥神社までの道沿いの紅葉は殆どが終わり、日曜日の雨でかなり落葉したようです。

白鳥神社境内


社殿に向かって右側の紅葉


日清戦争時の砲弾


白鳥温泉上湯から左折して白鳥神社に向かうと狭い道沿いの小さな銀杏が色づいていました。社殿横は適度に色付き、右側の木は色合いの変化が美しく毎年楽しみです。境内には日清戦争時の海軍砲弾が奉納されています。長年の風雨にもかかわらず表面の損傷が見られません。明治日本の気概を感じます。錆びないよう大切に管理されているのでしょう。

県道沿いの大きな紅葉


落葉も多くピークは8日頃?


昨年11月7日の白鳥神社紅葉


道沿いの目立つ場所にあり霧島連山では有名な紅葉です。昨年11月7日に訪れた時はわずかに色づいた程度でした。毎年の天候により見頃が前後しますが、今年は5日程度早かったようです。

白鳥温泉下湯公園の紅葉


今年も実が多い山柿


駐車場横の紅葉










昼前には雲が少なくなり日差しが出ると紅葉が輝き見事でした。平日で温泉客も少なく、せっかくの紅葉がもったいない感じでした。タイミング良く美しい紅葉に巡り会いありがたいことでした。
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霧島のミヤマキリシマ 鹿ケ原は見事な花畑 2015/05/20 (鹿児島)

2015-05-22 18:10:42 | 霧島連山
高千穂峰登山口の高千穂河原(鹿児島県霧島市)には年間を通じて多くの人が訪れます。その殆どは周辺の散策路、中岳山麓のミヤマキリシマ群生地、高千穂峰登山へと向います。5月20日(水)に中岳と高千穂峰の中間部にある鹿ケ原周辺のツツジを見に行きました。

10時前の駐車場 平日で利用者は半分程度


古宮址のミヤマキリシマ


訪れる人の少ない鹿ケ原は宮崎県高原町の皇子原へと通じる古道沿いにあります。観光道路計画もありましたが反対意見が多く実現せず、今も自然が残っています。観光地化しておらず、静かに山歩きを楽しめる場所です。行政区域は宮崎県小林市細野瀬田尾です。

鹿ケ原(瀬田尾)のミヤマキリシマ群生地


小さな花がびっしり


鹿ケ原(瀬田尾)は高千穂河原から北東方向に歩いて20分ほどにあるミヤマキリシマの群生地です。例年は半ばススキに埋もれて咲きますが、今年は見事な花畑に変貌していました。ネット情報によると一般財団法人自然公園財団 高千穂河原支部の方々が冬場に草刈作業をされたそうです。詳細は同財団のページをご覧ください。

鹿児島の南日本放送テレビでも見事な花畑が紹介されていました。最初は気付かなかったのですが中のほうに入ってみるとあちこちススキや小さな雑木が刈り払ってあり、美しい花畑が出現したことがわかりました。

広大な場所なのでご苦労の多かったことと思います。よく撮影に訪れる方の話では霧の朝などは幻想的な美しさだそうです。
美しい花畑を見られて、ありがたいことでした。感謝! 感謝です。

中岳と枯れた赤松 鹿ケ原から少し進んだ位置から撮影


「逆Y字」分岐点 画面左奥が高千穂河原方向


新燃岳の火山礫 大きいもので1~2センチ


鹿ケ原から皇子原方面へ向うと新燃岳南東山麓方向への登山路との分岐点があります。高千穂河原方向から見た形なのでしょうが「逆Y字」分岐点と呼ばれています。火山周辺立入規制のため新燃岳までは行けませんが、「炭化木の沢」までは行くことができます。

ただし、炭化木の沢付近は地形が入り込んで踏み跡が判りにくく遭難騒ぎもありました。現在は標識が増えていますが、霧や雨の日は要注意です。目印のテープが見つかりにくい箇所もあります。

沢筋のツツジ落花


川の中で見かけた炭化木 直径30センチ程度


日差しが西に傾いた鹿ケ原


高千穂峰も夕暮れが近づく


全体的に登山路の勾配は緩やかですが、初夏の日差しで紫外線が強くかなり消耗しました。高千穂河原から鹿ケ原までの往復なら1時間もあれば十分ですが、その先まで歩くには水を余分に持った方が良いでしょう。

火山礫に覆われた地帯なので湧き水は少なく、一方で雨の日やその直後は沢が出水して渡れないこともあります。美しい自然に囲まれた山域ですが霧や雨の日は目印になる高千穂峰も中岳も見えず方角の見当が付きません。沢沿いには崩壊地もありますので悪天候での単独行動は避けたほうが賢明です。
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花と新緑の霧島 カメラ散歩 2015/04/26 (鹿児島)

2015-04-29 16:07:36 | 霧島連山
大型連休前半の4月26日(日)霧島に出かけました。一番の目的地はノカイドウ(野海棠)の咲くえびの高原です。

高速道路料金の割引低下と、新燃岳周辺、えびの高原硫黄山の立入規制により霧島から足が遠のいていました。それでも年に一度のノカイドウ開花時期は行ってみたくなり、自宅(鹿児島市)を4時40分に出発しました。

朝焼けが終わろうとしている新燃岳 画面中央部 5時39分


硫黄橋横の噴気地帯と山桜 5時59分


風景撮影の場合は日の出前には撮影地に到着していましたが、最近では気持が上滑りして体が付いて行けません。5時半頃に朝焼けが始まり、道路脇で山の見える位置に駐車。すでに雲は白々と色を失っていました。

噴気地帯の山桜は木の勢いが旺盛で毎年白い花をたくさん付けます。つい立ち寄って数カット撮影。時間を気にしながら車を走らせ6時7分、大浪池登山口を通過。すでに北側駐車場には8台ほど車が止まっていました。

えびの高原は霜の朝 6時21分(宮崎市の日の出時刻 5時34分)


ノカイドウに朝日が差し始めた


広場の芝生に咲く小さなリンドウ


予想したとおり標高1200mのえびの高原は霜でした。つつじヶ丘に朝日が差し込んで霜はすぐに解け、川に氷は見られませんでした。ノカイドウは29日頃に満開と予想されていましたので、つぼみが多く残るうちに撮影できました。

ノカイドウはえびの高原ホテル南側などに分散しています。小川の上流部では衰弱した木が増えていました。年によっては数本しか開花しないこともあり、今年は花の多いほうでした。9時過ぎになり訪れる人も増えて、ホテル跡地の駐車場に車が入り始めたので撮影を切り上げました。

日陰つつじ 鹿の食害防止のため金網で保護され花が満開


えびの高原駐車場から見える硫黄山


えびの高原周辺見取り図


硫黄山には火口周辺警報が発令され、えびの高原から小林方面への道路は封鎖されています。29日の新聞記事では気象庁が警報(火口周辺危険)を噴火予報(平常)に引き下げることを検討しています。

警戒が緩和されれば5月1日正午頃に通行規制が解除されそうです。えびの高原の売店や駐車場などと硫黄山は1kmほどの距離。木曽御嶽山噴火を考えると噴火災害が起こらないことを願わずにはおられません。

これからミヤマキリシマの季節になり観光客増加が期待されます。観光面への打撃が大きかったので地元から規制緩和への強い要望があったと思われますが、危険性が察知された場合は機敏に対応してほしいものです。

新湯渓流沿いの山桜


山藤の太い蔓


枯れている斜面のスズタケ


えびの高原からの帰り道、10時過ぎの大浪池登山口は満車で周辺道路脇にも車が止まり始めていました。新湯に立ち寄り渓流沿いを少しだけ歩きました。山桜が花を咲かせ、山藤は殆どがつぼみのまま。風景に違和感があり渓流側を見ると斜面のスズタケが笹を落とし枯れはじめていました。これまでは道路から渓流が見えることはありませんでした。

全国各地で同様な状態があり、鹿の食害やタケ類天狗巣病が原因ではないかと言われています。広範囲で枯れそうなので、鹿の食害が原因ではないようです。スズタケ以外の樹木にも影響が及ぶようなので今後調査・対策が必要になるかもしれません。

山麓の牧園地区の山つつじ


塩浸(しおひたし)発電所横の新緑


照葉樹林の若葉 「山笑う」新緑風景


田起こしの季節 嘉例川にて 画面奥で働くトラクター


霧島を下りて牧園地区の道路斜面に多くのツツジがあり、車を止めて撮影しました。おそらく花好きの人が植えたのでしょう、数メートルおきに50本程度ありました。道行く人の目を楽しませてくれる先人に感謝です。

塩浸の竜馬公園を過ぎた発電所近くに楓並木があります。紅葉時期には多くの人が集まる場所ですが、皆さん気持が霧島連山に向いているのか立ち寄る人は殆どありませんでした。山は若葉が萌えて見事です。色とりどりの新緑は初夏の日差しで色濃くなり、やがて青山へ変貌します。

古い木造駅舎で有名な嘉例川(かれいがわ)駅の近くでは、田起こし風景がありました。南さつま市などの早期水稲作地帯では3月末に田植が終わっていますが、普通作はこれから田植え準備が始まります。

今朝のえびの高原は霜、12時過ぎに帰宅した鹿児島市の最高気温は25度を超える夏日。日差しは強いものの、まだ暑いほどではなく風薫る爽やかな季節です。
駆け足でしたが霧島の新緑とノカイドウ、つつじなど見ることができて感謝一杯の日曜日でした。
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秋の日に輝く霧島山麓の紅葉 2014/11/22 (鹿児島県) 

2014-11-25 15:24:18 | 霧島連山
11月22日(土)、今年最後の3連休初日は天候に恵まれ、霧島山麓の紅葉を眺めに霧島神宮へ向かいました。途中の鹿児島空港周辺は殆どの民間駐車場が満車。駐車場に入れない車がつながって左側車線は空港ホテル前から空港駐車場への右折地点まで渋滞。飛行機に乗り遅れる人が出るのではと心配するほどでした。

妙見渓谷の紅葉 11時40分


日射しにきらめく


落葉も増えていました


塩浸発電所側はピークを過ぎていました


上流から見たラムネ温泉跡(左奥)


嘉例川を過ぎて妙見渓谷に下りるとラムネ温泉跡地に紅葉が輝いていました。渓流西岸の林を大胆に伐採して散策路が設けられ、駐車場が整備されています。人が立ち入らず野鳥が多く集まる渓流の様相は一変し環境破壊ではないかとの批判もありました。

一方でカーブの多い道路沿いは駐車スペースが狭く、車を止めて鑑賞するには不向きな場所でした。駐車場や散策路がゆったりと整備され多くの人々を和ませている様子を見ると英断であったと思います。周辺には花木も植樹されており将来的にも楽しみです。

昼食は「がまこう庵」の蕎麦料理


霧島神宮前を東に進み宮崎県に入った道路左手に「がまこう庵」があります。蕎麦を主として地元の野菜や自然食品がふんだんに使われている人気の店です。

大規模工事中の霧島神宮に到着


遅い昼食を済ませて霧島神宮に着いたのは14時過ぎでした。本殿造営300年を記念して駐車場、休憩所などの拡張、建替え工事が進められていました。工事車両を含めて駐車場への出入りは交互通行になっていました。

駐車場の西側にあった林は跡形もなく伐採され、重機が入り土地造成中でした。これまで親しんできた紅葉風景は失われ、火山礫や赤土がむき出しになっていて愕然としました。落胆して境内を進むと休憩所横の燃えるような紅葉が目に飛び込んできました。神様が出迎えてくださったようで大変うれしくなりました。

画面外右手が休憩所 14時20分


反対側から見た紅葉


黄色い葉


日射しにきらめく


燃える秋


訪れる人々が携帯電話やデジカメを向けていました。雲が日射しを隠す時間帯もありましたが全体的に明るくて光の状態は良好でした。

階段横の大きな楓


本殿横の紅葉


階段横の大木は枝が少なくなっており色付きのピークはこれからのようでした。本殿横の紅葉は今がピークでしょう。

丸尾の滝 すぐ下流の紅葉


日射しは出たが虹は見えず 15時54分


帰り道で丸尾の滝に立ち寄りました。道路横にある霧島の観光スポットですが、道が狭く危険な急カーブで、駐車スペースが数台分しかないのが難点です。前回11月7日の15時半頃に通過したときは滝に虹が出ていたので期待しましたが、この日は雲が厚くてわずかに差した日射しでは虹は見えませんでした。すぐ横の紅葉は朱色で真っ赤に色づくのは数日後でしょうか。

天候に恵まれてすばらしい紅葉を堪能し、一方では景観の変貌に失望するところもあり、美味しい蕎麦で満腹もしました。眼福、口福で幸福を感じた秋の一日でした。

11月7日にえびの市白鳥神社周辺を訪れたブログ記事はこちらです。
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霧島の紅葉 山麓の色づきに期待  2014/11/07 (鹿児島)

2014-11-12 17:20:42 | 霧島連山
霧島連山は10月下旬から11月にかけて紅葉シーズンを迎え、観光やトレッキングでにぎわいます。11月7日に宮崎県えびの市白鳥方面の紅葉を見てきました。10月上旬に台風が2週連続で襲来し、強風の影響を受けた所では枝葉がかなり傷んだようです。

丸尾の滝




丸尾交差点を霧島神宮側に右折するとすぐの観光スポットです。9時過ぎに立ち寄りましたが、まだ訪れる人は少なく周囲の楓はまだ緑葉でした。滝のすぐ下流の橋から下に見える紅葉は渓流との組み合わせがきれいです。
15時半頃に通ったときは滝に光が差して虹が見えていました。路側帯は満車で立ち寄ることができませんでした。

白鳥神社外苑 県道脇の楓


白鳥神社駐車場横


日本武尊(ままとたけるのみこと)石像 白鳥神社境内


道路脇の楓は大きくて目立ちますが今年は枝葉が少ないように感じました。すぐ横に電線・電柱があり、最近は周囲の木が茂り撮影しづらくなっています。少し色づいていますが、紅葉のピークを過ぎると落葉が早いです。

白鳥神社に上がると駐車場周辺も境内も色づいておらず、紅葉は下旬になりそうです。すぐ近くにある白鳥温泉下湯公園の楓は少しだけ色づいていました。









ここは温泉客が多く、特に週末や休日はにぎわいます。紅葉があり撮影には手頃な場所です。今年は表年の山柿の葉が光にきらめいていました。

道路脇の紅葉






路側の広い場所に車を止めて少し歩いて撮影しました。紅葉のピークを過ぎたような、もともと葉が傷んで枯れ上がったような感じの木が多かったです。色に鮮やかさがなく赤錆色で枯れて縮んだ葉が目立ちました。

みやま荘から高千穂河原方向に進んだ砂防ダム付近の紅葉








大半が落葉した枝先


みやま荘は8月で閉鎖されていました。多くの温泉客が訪れていましたが、「売物件」の看板横には岩に植えられた松でしょうか、盆栽が枯れていて哀れを誘いました。周辺の木々も心なしか元気がないようで色付きが悪く枝葉が痛んでいました。

帰り道は別荘地を過ぎて霧島神宮近くから丸尾を走りました。神宮付近の楓は台風の影響が少なかったようで緑葉ですが傷みは見られませんでした。下旬にかけての色づきに期待しましょう。
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霧島連山 登山規制はどうなっているか 2014/11/07 (鹿児島)

2014-11-12 15:45:14 | 霧島連山
えびの高原の硫黄山に火口周辺警報が出されたのは10月24日でした。11月7日、紅葉シーズンで訪れる人の多い霧島連山の様子を見てきました。

鹿児島から高速道路を利用して霧島に入り、丸尾交差点を直進し霧島いわさきホテル手前からの南側風景です。


右手に鹿児島空港、左側は桜島です。さらに画面外左手には大隅半島が広がっています。霧島と桜島の間には高い山がないので錦江湾に浮かぶ桜島が良く見えます。最近は大気汚染が進み見晴らしが悪いのですが、この日は良く見えました。

大浪池登山口を9時半頃に通過しましたが、既に道路両側の路側帯は満車でした。硫黄山に火口周辺警報が発令され、宮崎県小林市の生駒高原側に通じる県道はえびの高原三叉路で通行止めです。えびの高原から白鳥方面は通行できます。

えびの高原三叉路 左奥の硫黄山・小林方面へは通行止め


えびの高原駐車場から見る硫黄山


新燃岳などの活動情報


登山路の規制情報


えびの高原駐車場、道の駅、売店などは硫黄山から1kmほどの位置にあります。すぐ目と鼻の先です。今後火山活動が表面化した場合は警戒範囲が広がり、この付近は立入規制されるものと思われます。

ただし、この日に見た範囲では全く硫黄山に変化はなく普段どおりの秋景色でした。えびの高原ホテルも通常通り営業しています。10時前ということもあり、臨時駐車場は閑散としており訪れる人はまばらでした。硫黄山横を経由して韓国岳への登山ができないことよりも、高原散策や、白紫池、六観音御池、不動池などの池巡りができない影響が大きいように感じました。

県境から大浪池に至る登山道、大浪池登山道を経由して韓国岳山頂への登山ができます。硫黄山側からの登山、硫黄山側への下山はできません。韓国岳から獅子戸岳~新燃岳~中岳の縦走路は現在も利用できません。甑岳へは白鳥温泉下湯から白鳥山を経由して登山は可能ですが、往復6時間以上かかるようです。

白鳥方面で紅葉撮影後、13時50分頃に大浪池登山口に立ち寄りました。この時間も道路両側とも満車でした。登山道入口には退避舎が整備され、警戒情報などが表示されていました。

登山情報


新燃岳周辺の案内図


警戒を呼びかける表示


14時頃に新湯に立ち寄り、新燃岳を撮影しました。雲ひとつない好天で火口からの噴気や水蒸気は見えませんでした。「うさぎの耳」と言われる南側の岩山とその斜面はいまだに噴石が覆いつくし緑は見えません。


山火事で消失した山林 上は「うさぎの耳」


2011/01/26 新燃岳噴火の様子 右側は中岳方向 左手の赤い点は山火事


美しい自然景観に恵まれ多くの人々を魅了する霧島連山は火山地帯です。木曽御嶽山の悲劇を教訓に常に警戒注意が必要な山でもあります。

11月下旬にかけて霧島の紅葉は山麓に下りて行き、特に霧島神宮付近の紅葉が期待されます。えびの高原と新燃岳周辺では立入規制もありますが観光地の温泉・ホテルなどは通常営業しています。霧島が輝くこの季節は観光にドライブにお勧めです。次のブログでは紅葉などを紹介します。
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霧島連山の硫黄山に火口周辺警報 2014/10/24 (宮崎県)

2014-10-24 13:44:25 | 霧島連山
10月24日10時、紅葉シーズンが始まった霧島連山の硫黄山に火口周辺警報が出ました。

硫黄山(いおうやま)は韓国岳(からくにだけ)登山口の北西側にあります


12時過ぎ、鹿児島のMBCニュースは次のように伝えています。

霧島連山のえびの高原、硫黄山からおおむね1キロの範囲では小規模な噴火の可能性があるとして、鹿児島地方気象台は24日火口周辺警報を出しました。

気象台によりますと、霧島の韓国岳付近や硫黄山付近では去年12月以降、火山性地震が時々発生しており、今年8月20日には硫黄山を震源とする火山性微動が初めて観測されました。この際、火山性微動は7分ほど続き、傾斜計では北西の斜面が隆起するような変動が観測されました。

こうしたことから気象台では「えびの高原、硫黄山の周辺では火山活動が高まっており、おおむね1キロの範囲では小規模な噴火の可能性がある」として24日午前10時に火口周辺警報を出して警戒を呼びかけています。硫黄山の火口1キロはほとんどが宮崎県側ですが、県境に近いことから県では周辺道路の規制を検討するとともに、登山客への周知を図りたいとしています。(引用終わり)

韓国岳から見た硫黄山 撮影 2014/01/10


甑岳(標高1301m)と硫黄山(1310m)


えびの高原周辺の位置関係


上の画像3枚は今年1月10日午後、韓国岳から撮影したものです。硫黄山は硫黄採掘が行われていた時期があり、10年ほど前までは小規模な水蒸気があちこち上がって硫黄の臭気がしていました。

硫黄山は韓国岳の北西山麓に位置し、山と言うよりも小高い丘状になっています。水蒸気が出ていた山頂付近でも一部にミヤマキリシマの開花が見られます。かつては観光道路脇にも勢い良く水蒸気が噴出して観光の目玉になっていましたが、今年6月に訪れたときは周辺も含めてそのような光景は見られませんでした。

それだけに今回の火口周辺警報は実感が伴わず意外な気がします。木曽御嶽山での火山災害を教訓に多くの人が訪れる時期でもあり、わずかな兆候でも早い段階で警報を出したのでしょう。

霧島連山は鹿児島・宮崎の県境に位置し熊本県からも近く、多くの観光客やトレッキング(山歩き)の人たちで賑わいます。特に10月下旬から11月上旬にかけては観光道路周辺でも紅葉が美しく、団体客も多く訪れます。えびの高原は標高1200m、風光明媚で山歩きや周辺散策など観光拠点です。ホテル、売店、駐車場、キャンプ場があり、冬はアイススケート場も営業しています。

硫黄山と背景は白鳥山 以下の画像撮影日 2014/06/14


硫黄山から韓国岳(標高1700m)に向う人たち


硫黄山斜面の林


硫黄山に夏場だけ現われる小さな池


周囲の林に咲くオオヤマレンゲ


初夏を彩るミヤマキリシマ


天然記念物 ノカイドウ 撮影 2014/05/03


観光業界にとっては初夏のミヤマキリシマ開花時期と並び紅葉シーズンは一番の書き入れ時。どのような防災対策、事前の備えをするのか関係者に緊張が走っていることでしょう。

何事もなく過ぎれば良いですが、もしも噴火すれば多くの人が集まる観光地であり被害は計り知れません。硫黄山だけでなく周辺でも噴火の可能性があるとされていますので、観光道路横で噴火しないとも限りません。私も紅葉撮影を計画していたので大変気がかりです。

追記:立入規制などの情報 10月24日21時 追記

硫黄山周辺およそ1km以内に立入規制


画像は環霧島会議による霧島火山防災マップから引用(硫黄山周辺図)

交通規制情報 10月24日20時段階 テレビ報道による

1 宮崎県の県道1号線は、生駒高原南側の小林市環野地区(旧料金所)で通行止め
  えびの高原までの約13km区間は当分の間通行できません。

2 白鳥公園側からえびの高原ホテル前を経由して鹿児島県霧島市側へは通行できます。

3 鹿児島県霧島市側からえびの高原ホテル前までは通行できます。
  えびの高原交差点から硫黄山・小林方面へは通行止めです。

トレッキングへの影響 (個人的推定による参考情報)

 詳細は不明ですが硫黄山からおおむね1km以内は立入規制のため

 韓国岳、硫黄山、甑岳、白鳥山は登山禁止となりそうです。

 不動池、六観音御池、白紫池周辺への「池巡り」も禁止と思われます。

 現段階では大浪池、高千穂峰への登山規制はないものと思われます。

警戒範囲や交通規制、立入規制については気象台や自治体の指示に従い、最新情報にご注意ください。
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守りたい霧島のオオヤマレンゲ 2014/06/14 (宮崎県えびの市)

2014-06-14 19:03:42 | 霧島連山
鹿児島と宮崎県境にある霧島では梅雨時にオオヤマレンゲの白い花が咲きます。6月14日、曇り空の霧島山麓にオオヤマレンゲを訪ねました。オオヤマレンゲはモクレンの仲間ですが、霧島では個体数が少なく生育環境の悪化で保護区域が設定されています。

10年程前までは、えびの高原の硫黄山北西部にオオヤマレンゲが群生していました。岩場の急な斜面ですが道路から近いため、美しい花に多くの人が集まり、周囲の木が枯れ根元が踏み固められ、個体数は年毎に減少しています。現在は周囲にロープが張られて立入が規制されていますが、この付近では絶滅が危惧されています。

保護区域の看板


立入規制のロープ


開花の様子 望遠レンズで撮影


枯死したオオヤマレンゲと周囲の木


次は別な場所に一本だけ残る貴重なオオヤマレンゲです。こちらは民間団体で保護活動をされているようです。うれしいことに今年も元気に花を咲かせていました。昨年の様子はこちらのブログ記事をご覧ください。



近くにはミヤマキリシマが残っていました


白い花は数日で茶色く色あせます


蕾も多くありました


掌に入るほどの可憐な花です


白熱灯を思わせる色合い


白木蓮や蓮などが上向きに咲くのに対して、オオヤマレンゲはうつむきかげんに咲いて実に可愛らしい表情です。うっすらと甘い香りもあるので、つい近づいて匂いを嗅ぎたくなります。近くで大きく写したいと思うのは人情ですが、木を傷めないよう大切に守っていきたいものです。

雨の多い時期だけの小さな池


今年は梅雨入り後に雨が降り続き雨量が多い地域もありますが、九州南部は例年よりも少ないようです。この池も半分以下の水位です。ミヤマキリシマの花が満開の頃は水面に映りこんできれいなところです。

韓国岳の山頂付近はミヤマキリシマが見頃で山歩きの人が多く、道路沿いには車が一杯止まっていました。山麓のミヤマキリシマは花が終わっています。えびの高原は徐々に静かさを取り戻す頃です。
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霧島のミヤマキリシマが見頃です 2014/05/22 (鹿児島・宮崎) 

2014-05-23 14:55:29 | 霧島連山
鹿児島・宮崎の県境に位置する霧島連山でミヤマキリシマが見頃を迎えています。5月22日は霧島連山の南東側にある高千穂河原から北東側に歩いてミヤマキリシマを見てきました。

高千穂河原を訪れる人は高千穂峰登山客と中岳自然散策路への山歩き、駐車場周辺の散策がメインです。これらの登山道や散策路とは別に宮崎県の皇子原に通じる古い道を歩きました。

駐車場利用料金が上がっていました


画面奥の山が高千穂峰に通じる「お鉢」火口の縁


駐車場横のミヤマキリシマ


霧島神宮古宮跡のミヤマキリシマ


白い花のミヤマキリシマ


霧島がにぎわうのはミヤマキリシマの咲く5月下旬から6月初旬です。霧島連山のミヤマキリシマ鑑賞は散策程度なら高千穂河原とえびの高原周辺が手軽です。登山では韓国岳、大浪池、大幡山、高千穂峰などで楽しめます。

現在は新燃岳火口周辺1km以内は立ち入り規制されています。新燃岳、獅子戸岳、中岳への登山はできません。えびの高原と高千穂河原間の霧島縦走もできません。

ミヤマキリシマは高さ1m程度のツツジですが花の色形が微妙に違いがあります。以前は白い花も見かけましたが殆どが盗掘されたようです。高千穂峰登山道途中にある霧島神宮古宮跡の事務所横には白花が植えられています。

高千穂峰へ通じる斜面


アップ画像 右側に登山者が見えます


枯れた黒松と背後は中岳


新燃岳の噴火で降り積もった火山礫


高千穂峰を右に見て、左手には中岳の見える瀬田尾(せたお)付近は火山礫が降り積もってミヤマキリシマも枝先が枯れています。2011年の大噴火から4度目の春、次第に枯れ枝も目立たなくなっていますが、立ち枯れた黒松の細枝が落下し始めています。

この付近は中岳方面に通じる自然散策路のように整備されていません。訪れる人は少なく風の強い日は枯枝落下の危険性が高いと思われます。狭い道を外れると自然林で見通しが利かず、迷いやすいので特に霧や雨の日の単独入山はお勧めできません。

回復が進むミヤマキリシマ


枯枝が少し目立たなくなっています


道沿いのツツジ


ミヤマキリシマはツツジの一種ですが、一般の山で見かけるようなツツジもあります。例年6月初旬にはえびの高原周辺のミヤマキリシマが見頃になり、中旬には韓国岳山頂部で見頃となります。休日には駐車場や登山口は大変混雑しますので早めにお出かけください。昨年5月のミヤマキリシマの様子はこちらのブログ記事をご覧ください。
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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。