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花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

霧島の春 カメラ散歩 2014/05/03 (宮崎・鹿児島)

2014-05-06 09:10:42 | 霧島連山
今年の大型連休後半スタートの5月3日、霧島方面のカメラ散歩です。湧水町魚野に立ち寄って、白鳥経由でえびの高原へ向いました。ノカイドウの記事はこちらです。

PM2.5の影響でしょうか 霞んだ夜明け(左下は川内川)




雲海など全くなく単に見晴らしの悪い朝で霧島連山は見えませんでした。画面外右側に「緊急ヘリ離発着場」の看板が新しくできていました。霧の深い朝、平野部に着陸できないときも、ここなら大丈夫なのでしょう。画面内の看板は霧島連山と雲海を説明したものです。

白鳥神社道路沿いの楓大木


道沿いの三つ葉ツツジ


キリシマミズキ


えびの高原でノカイドウを撮影後に小林方面に進むと山桜に出会いました。新緑の木々と山桜の取り合わせが爽やかです。平地ではとっくに終わった桜に再び出会えて得したような気持ちです。楓などの新緑が鮮やかでした。











鹿児島方面への帰り道、10時頃のえびの高原はどこも車がぎっしりあふれていました。えびの高原ホテル跡地も500円駐車場の準備中でした。大浪池登山口付近も車が一杯で近くの路側に車を止める人が多く見られました。

霧島いわさきホテル(旧林田温泉)を過ぎると道路右手に硫黄谷噴気地帯があります。噴気中には有毒物質が含まれているため、この付近に長時間留まることは危険です。幸い(皮肉にも?)広い駐車スペースがあるので久しぶりに立ち寄りました。

危険を知らせる看板


道路西側の噴気地帯


噴気の横にツツジが咲いています


山藤


庭園跡に残ったようなツツジ


まだ藪椿も咲いていました


林の中には露天風呂もあります(右中ほど)


前回は5年ほど前に訪れましたが、風向きが悪く有毒ガスを吸い込んだためか頭痛がひどくて半日以上も悩まされました。この日はそれほどのことはなかったのですが長居は無用(危険)な場所です。ツツジは酸性土壌に強いと言われていますが、立木が枯れる有毒ガス噴気地帯に咲くとは驚きです。

道路横の噴気は珍しいので撮影する人も見かけますが短時間で切り上げるのが無難です。今月中旬にはミヤマキリシマが見頃を迎え、6月中旬にかけて霧島はさらに賑わいを増します。

10時半過ぎ霧島を後にすると、山をめざす対向車がひっきりなしに続いていました。もう駐車場は一杯ですよと教えてあげたくなりました。11時過ぎの高速道路は鹿児島入りする県外ナンバー車が9割方、いずれも先を急ぎ通勤時間帯並みの通行量でした。
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霧島えびの高原 野海棠(ノカイドウ) 2014/05/03 (宮崎)

2014-05-05 17:03:45 | 霧島連山
ノカイドウはバラ科リンゴ属の植物で霧島えびの高原だけに自生する固有種の天然記念物です。花海棠やリンゴと同じような白い花を咲かせます。この日は7時前から8時半頃まで保護区域内を散策しながら撮影しました。

この案内板は旧えびの高原ホテル入口にあります


鹿への餌やりを禁止する説明版


蕾が膨らんだノカイドウ


大雨による土砂流出、日照不足、鹿の食害で個体数は減少傾向です。絶滅危惧種1B類に分類されています。昨年の親株は256株とされていますが、きれいに花を咲かせる木は10本程度です。

幼木が保護されていますが花をつけるまで30年もかかるそうです。かなり気の長い保護作業です。生息地保護のため河川護岸整備、日照を妨げている木の伐採、施肥などが思いつきますが・・・・・・付近一帯が天然記念物に指定されているためできないようです。

防護ネットや入口ゲートが設置され鹿の侵入防止対策がされています。道路沿いに出てくる鹿は可愛いものです。つい餌をあげたくなりますが、鹿の増殖につながり樹皮食害を悪化させる一番の原因です。交通にも影響があるので車内からの餌やりはやめてほしいものです。

金網で保護された日陰ツツジ


日陰ツツジは美しい黄色い花をつけますが、鹿の好物で食害により霧島ではあまり見られません。崖地や岩場など鹿の近づけないごく一部だけに残っています。

赤い蕾は膨らむにつれて桃色に変わり、白い花を咲かせます








時々霧が出て花の撮影には好都合でした


防護ネット


枝の様子 鳥は止まりにくいようです


蕾は膨らむにつれて赤から桃色に変わります。緑葉と白い花、蕾の赤色と桃色の対比が美しく訪れる人をなごませてくれます。開花が進むと白い花だけになり美しさは半減します。見頃としては、花の咲き始め数日間がお勧めです。







この後は小林方面に移動して山桜などを撮影し、噴気の出ている硫黄谷にも立ち寄りました。別ページに記事と画像を掲載します。
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新燃岳大噴火から3年 霧島連山 2014/01/21 (鹿児島県)

2014-01-21 16:57:20 | 霧島連山
鹿児島・宮崎両県にまたがる霧島連山の新燃岳(標高1,421m)大噴火から3年が過ぎようとしています。2011(平成23)年1月26日午後に大規模な噴火が始まり翌27日までが活動のピークでした。周辺に火山礫などによる被害をもたらしました。

特に1月26日以降は風下の宮崎県高原町から都城市付近にかけて火山礫や火山灰が大量に降り積もり、交通が遮断され市民生活に大きな影響が出ました。また、2月1日朝には爆発に伴う強い空気振動で南西側の霧島市でホテルや病院などのガラスが割れる被害が発生しています。

大浪池に設置された監視カメラの画像 2011/01/26 午後 


南東側斜面に降り続く噴石 2011/01/26 新湯から(以下の画像も同一地点で撮影)


今年1月10日撮影の新燃岳 左側、右は中岳、右端の三角形は高千穂峰


新燃岳にはエメラルド色の美しい火口湖があり、ツツジや紅葉時期を中心に多くの登山者で賑わっていました。大噴火後に火口縁まで競り上がった溶岩がさらに大規模な爆発を起こすことが心配されましたが、その後山体の膨張は止まり噴火活動は徐々に低下しました。大相撲の八百長問題が報道され始めた頃です。

新湯から見た新燃岳南西斜面 活動は収まり最近では噴煙は殆ど見られません


火口縁から緩やかに上がる水蒸気


昭和34年に活動した南西斜面に連なる噴火口跡


南側の通称「ウサギの耳」


ウサギの耳付近を拡大表示


ウサギの耳山麓の山火事跡


噴火警戒レベルは昨年10月に3から2に引き下げられていますが、立入規制の継続している新燃岳、獅子戸岳のほか、中岳へも登山ができません。高千穂河原から中岳に通じる登山道は火山礫で埋まっていて、滑りやすくコースも不明なため当分の間は再開できないと報道されています。

中岳付近では天候不良で道に迷うなどして遭難騒ぎも起きています。捜索救助作業で多くの人に迷惑をかけます。火山ガスの危険性もあります。立入規制区域内への登山はやめてほしいものです。

※ 韓国岳、大浪池、高千穂峰へは登山ができます。えびの高原や高千穂河原、霧島温泉郷、霧島神宮、生駒高原、皇子原公園、御池などの観光にもなんら支障はありません。

火山雷を伴い激しく噴火する新燃岳 ウサギの耳付近 2011/01/27 新湯から撮影


霧島一帯は火山活動が生み出した山や湖が連なる景勝地です。新燃岳は3年前の大噴火以前にもごく小さな噴火をしており、そのつど短期間の規制がありました。それでも普段の火山防災で警戒されていたのは新燃岳よりも高千穂峰の「お鉢」の方でした。新燃岳がこれほどの大規模噴火を起こすとはあまり想定されていませんでした。

1月26日は夜半から噴火活動が激しくなり、撮影中も地鳴りが続き足元が小刻みに揺れるようで、夜空を焦がす噴石・噴煙、火山雷はすさまじいものでした。氷点下の寒さも加わり恐ろしさに体が震える一夜でした。
火山活動は人間の考える時間スケールよりもはるかに息の長いものです。これからも霧島連山の様子には目が離せません。
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霧氷の輝く霧島韓国岳 2014/01/10 (鹿児島県)

2014-01-13 11:26:41 | 霧島連山
連休前の1月10日、霧島の冬景色を楽しんできました。最初は2011年1月の大噴火から3年目の霧島新燃岳(右側の山)です。



昨年10月に噴火警戒レベルが3から2に引き下げられましたが、立入規制が継続中で新燃岳はもとより西側の獅子戸岳、東側の中岳にも登ることができません。新湯温泉手前の噴気地帯から撮影したものです。火口の縁からわずかに水蒸気が上がる程度でした。



10時過ぎには山の霧が完全に消え、右上に韓国岳が白く見えています。この日は積雪がなく道路は普通タイヤで通常走行できました。例年ならばチェーン規制の多い時期です。

次は新床展望所から少し上の方で見える韓国岳南西斜面です。



えびの高原にある不動池です。寒さが厳しくなると氷結しますが、まだ湖面はきれいな青色でした。



えびの高原を小林方面に少し下った露天風呂跡付近からの韓国岳です。野生鹿による食害のためか樹林荒廃が進んでいます。近くには鹿の捕獲用柵がありました。



霧氷(樹氷)の輝く韓国岳に上っていきます。標高はえびの高原が1200m、韓国岳は1700mで標高差は500mほどです。観光地でもあり登山路は良く整備され手軽に登れます。それでも真冬は氷点下10度以下となり霧による視界不良で遭難事故も起きています。強風が吹き荒れ展望もないときは入山しないほうが賢明です。積雪後は登山路が踏み固められ凍結しますのでアイゼンがあると安心です。



霧氷は2合目付近から見られました。雲ひとつない青空で日射しにきらめいて見事でした。雪が降り寒さが厳しいときはえびの高原の道路沿いでも霧氷が見られますが、タイヤチェーンが必要です。この日は天候に恵まれて登山口の気温はマイナス4度、南国の日射しは強く午後には霧氷もかなり溶けていました。



上がり始めたのが15時頃だったので山頂までは行かず5合目の手前で引き返しました。

3合目付近から4合目を見上げる


遠景は高速道路えびのIC方面


右手の山は甑岳、左奥は白鳥山


17時過ぎになると霧氷は少しだけ夕日色に染まりました




17時半過ぎに日が沈むとすぐに山路は薄暗くなり急ぎ足で下山。新燃岳噴火で足が遠のき久しぶりの霧島冬景色、帰りの夜道が遠く感じられました。
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霧島秋色 2013/11/15 (鹿児島県)

2013-11-17 18:35:12 | 霧島連山
11月15日の霧島は曇り空が続きました。えびの高原付近の紅葉は終わったので行き交う車も少なくなりました。





えびの高原から北東方向の小林側にある展望台よりも下の紅葉です。落ち着いた紅葉風景なのか冴えないと見るか・・・考え方の分かれるところです。期待したような撮影条件でない場合にテンションが一気に下がるカメラマンがいます。

一緒に撮影していると少し厄介です。愚痴や不満が出始めて撮影の気力をそぐことにもなりかねません。私はこの日も単独行動でしたが、こういうときこそ気持ちを切り替えて、その日、その時の条件を活かして撮影するように心がけています。

次は七折滝の斜め向いにある紅葉です。普段でも午後には日射しが当たりません。横にあった枯れた山桜がなくなり撮影の面白みが減少しています。



私が好きなのは主に次のような画像です。







これらの紅葉は日射しが強いとあまり美しさを表現できません。次はえびの高原を北西方向に下りた白鳥神社です。神社外苑の紅葉は霧島でも有名です。霧島神宮階段横の木と同じくらいに大きなものです。





すぐ横に電柱や電線があり道路向いの山桜や神社の御神木が生長して日射しをさえぎり、年々撮影条件が悪くなっています。

急な下り坂で見通しの悪いカーブですが道路中央に三脚を構えて撮影する人がいました。自身の危険性だけでなく周囲も顧みず迷惑そのもの、カメラマンとして恥ずかしい行為です。



最後の画像は神社近くの白鳥温泉下湯公園の紅葉です。休日は特に入浴客でにぎわいますが平日はゆっくりと撮影を楽しめます。

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霧島秋色 2013/11/11 (鹿児島県)

2013-11-17 17:18:35 | 霧島連山
霧島の秋景色を紹介しています。今回はあまり目立たない植物たちです。正確な名称は確認しておりません。一般的な名前で記載していることをご了解ください。

まずは秋の風景によく登場するススキです。えびの高原付近は特に多くて光り輝いてきれいです。紅葉時期は道路両側に車が並ぶほどの混雑が続きます。これは林田温泉付近のものです。







ススキの次はハゼです。鹿児島の平地でも年末には赤く色づきます。霧島では黄色から朱色程度で真っ赤になる前に落葉します。ノイバラの実も赤く色づいていました。

地面に目を移すと、ツチトリモチ、テンナンショウがありました。鹿児島のツチトリモチは準絶滅危惧種に指定されています。

テンナンショウは有毒なためでしょうか、鹿などの食害を受けていないようです。霧島山中ではよく見かけます。この時期は実が色づいて目立ちます。





霧島は火山地帯だと実感するのが次の画像です。道沿いや露天風呂の周辺に噴気が出ている場所があります。有毒ガス発生の危険性があり近づかないほうが賢明です。吸い込むと頭痛で頭がふらつくこともあります。





この日もきれいな紅葉に出会いました。日射しに輝いて感動的な美しさでした。霧島が賑わうのは初夏のミヤマキリシマが咲く頃と紅葉シーズンです。この美しい風景も天気が悪いと楽しみが半減です。雨の日には文字どおり殆ど霧に包まれてしまいます。すばらしい天気に恵まれて霧島の自然を満喫できたことに感謝しています。
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霧島秋色 2013/11/08 (鹿児島県)

2013-11-17 16:10:37 | 霧島連山
霧島の秋景色を広角から標準画角で撮影したものを掲載します。前回書いたように霧島の紅葉は量的に少なく、景色の一部でしかありません。
車で通過すると見落としそうな場面も、ゆっくり歩き回ると様々な秋景色に出会います。







色づいた落ち葉も朝露に濡れた時間帯はきれいです。えびの市白鳥下湯公園の隅には自生の山柿でしょうか一杯実をつけていました。おそらくかなりの渋柿でしょう。鳥がつついた様子もなく今年は表年で豊作です。

自生の山茶花が小さな白い花をつけています。紅葉に隠れて気付く人は少ないかもしれません。テントウムシが止まっていました。





霧島の山林は殆どが国有林で植林地以外は自然林です。冬の寒さが厳しいためか生い茂るほどではなく林の中はどうにか人が歩ける程度です。手前の木々は早々と葉を落とし、松や樅などに混じって色づいた木がわずかに残っていました。





林の中では木々が日射しを求めて背伸びするように生えています。下から見上げて撮影するうちに首が疲れてしまいます。楓以外の色づいた木々があると彩り鮮やかです。

最後の画像は道沿いに植えられた楓です。左側は4月下旬に見頃となる山桜。右奥には杉が茂り観光地霧島らしい風景です。
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霧島秋色 2013/11/05 (鹿児島県)

2013-11-16 16:26:39 | 霧島連山
霧島は鹿児島県と宮崎県にまたがる火山地帯です。日本で初めて国立公園に指定され、名前のとおり霧の多いところです。





霧島連山の中ほどに位置する新燃岳は今も火口周辺1km以内への立入規制が継続されています。1km圏外でも一部の登山道は火山礫や噴石に埋まり危険な状態で閉鎖されています。霧島では登山事故も時々発生していますのでご注意ください。

観光のメインは連山北西側の宮崎県えびの高原(標高1200m)です。周辺は10月下旬から11月上旬にかけて不動池、六観音御池、白紫池を巡る紅葉散策、韓国岳・大浪池登山などで大変なにぎわいです。特に池巡りは勾配が比較的緩やかで手近なことから観光客にも人気です。






鹿児島・宮崎は南国のイメージがありますが霧島連山の韓国岳は標高1700mで阿蘇山よりも高く、高千穂峰も1574mあり紅葉が見られます。それでも南国のことで紅葉する木は少なく、全山燃える紅葉や、林が黄色く染まるような風景は見られません。

緑濃い原生林の中や渓流沿いに紅葉する木々が混じる程度ですが、緑の風景に点在する紅葉や、その枝先、葉などを写すには十分です。







えびの高原の紅葉は11月中旬に終わり、下旬にかけては霧島山麓北西側の白鳥神社付近や南東側の霧島神宮付近の紅葉が見頃になります。今シーズンの紅葉風景を何度かに分けて掲載する予定です。

えびの高原にミヤマキリシマの咲く頃の話題はこちらです
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大切な一本 霧島のオオヤマレンゲ

2013-06-12 21:04:58 | 霧島連山
霧島山中にはオオヤマレンゲが自生しています。6月には白い小さな花を咲かせます。手の平に入るほどの可憐な花がうつむき加減に咲き、かすかな甘い香りを放ちます。



天女にもたとえられる気品ある美しい花。不動池に近い生育地では、その美しさゆえに毎年多くの人が訪れます。オオヤマレンゲ周辺の木が枯れて根元も踏み固められ、鹿の食害も加わり絶滅が心配されています。数年前から保護区域が設定されロープに囲まれて花には近づけません。



これは保護地域とは別な場所にただ1本残っているオオヤマレンゲです。この木も鹿による食害が続き、痛んだ幹は強風で今にも折れてしまいそうです。鹿が枝葉を食べないよう周囲にロープが張り巡らされ、幹には支柱や添木を当てて、大枝は下から木で支えてあります。



成長の遅いオオヤマレンゲですが、この木は根元が20cmほどの老木のようです。見守る人々の気持ちが通じて一年でも長く生き残ってほしい大切な一本です。
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えびの高原のミヤマキリシマ

2013-06-08 18:10:54 | 霧島連山
鹿児島県と宮崎県の境にある霧島連山。5-6月はミヤマキリシマが咲き誇り、多くの観光客や山歩きの人たちでにぎわいます。霧島連山の中ほどにある新燃岳周辺2km以内は今も噴火警戒のため立入禁止です。観光の主な拠点は北西部のえびの高原と南東側の高千穂河原です。

上の画像はえびの高原の韓国岳西側山麓から見た硫黄山の風景です。かつては硫黄山だけでなく下の県道付近でも硫黄を含んだ噴気がさかんに出ていました。今はすっかり止んでしまって、北側のえびの市営露天風呂は湯温が下がり2005年秋以降は休業しています。今年は雨が少ないため例年出現する画面右手の小さな池は干上がったままです。

ミヤマキリシマは大規模な害虫発生などで花が少ない年もあります。広い地域なので人為的な害虫防除は実質不可能です。新燃岳噴火で高温の火山礫や噴石が降った場所では大半の枝が枯れましたが、被害から3年目になり地表近くで花が復活しています。全体的に今年の花付きは平年並みのようです。花の色は紫色系が多いですが朱色、赤色、まれには白色もあります。白い花は珍しいためか盗掘もあり残念なことです。

えびの高原は観光地のため道路脇に大規模なミヤマキリシマの花園があり、例年6月第一週が見頃です。山に上らずとも手軽に花が楽しめます。韓国岳は霧島連山の最高峰で標高は1700m。山頂付近のミヤマキリシマは例年6月中旬が見頃です。

ミヤマキリシマは火山地帯の岩場や荒地に群生し、植生の変化で松などの高い木が成長して日当たりが悪くなると次第に衰えていくようです。岩の隙間にも根を伸ばして力強く花を咲かせています。開花時期には少し差が有り一斉に開花しないぶん長い期間花を楽しめます。

6月は梅雨空が多く名前のとおり霧がよく出ます。山の上では見通しが数メートルになることも珍しくありません。道に迷いやすいので霧の深い日の山登りは要注意です。遭難事故も年に数回あり2012年正月の行方不明者はいまだに発見されていません。撮影は九州南部が梅雨入りした2013年5月27日です。

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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。