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花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

紅葉進む 立冬の霧島連山 2018/11/07 (鹿児島)

2018-11-08 17:58:27 | 霧島連山
11月7日(水)紅葉が気になり霧島に向かいました。
7日は立冬なのに鹿児島市の最高気温は25.2度。今年も暖冬でしょうか、季節が一か月ほど逆戻りしたような一日でした。

公園の立木も色付く 9時


朝の日差しに色付いた葉が輝き、小休止のつもりが30分ほども足を引き留められていました。

新燃岳 火口縁から上がる白煙 10時過ぎ


新湯地区から写した新燃岳の西側斜面です。火口の西側からあふれ出た溶岩が見えます。火口の縁からは少し白煙が上がる程度です。昨年は南西側斜面の数か所でも白煙が上がっていましたが、今回は全く見られませんでした。

えびの高原 硫黄山から上がる白煙 11時過ぎ


右側は硫黄山から上がる白煙です。韓国岳北峰の小さな池の西側付近のようです。左側の白煙は生駒高原に通じる県道沿いから立ち上がっています。

煙の色が灰色に変わると噴火ということでしょうか。想定した範囲よりも西側の県道沿いで噴火したことは驚きでした。国立公園内の道路なので簡単に道を付け替えるわけにもいかないでしょう。小林方面への通行止めで観光面で大きな影響が続いています。

つつじヶ丘 ススキの穂がきれい


ススキの穂が日差しに輝いていました。以前はよく見かけた野生鹿は全くいませんでした。食害対策で駆除が進んだのか火山活動で個体数が減ったのか、いずれにしても寂しさを感じます。

黄葉とススキ 12時25分


見た目にはきれいでしたがススキの銀色、木立の黒、黄葉の組み合わせが思ったようにうまくできませんでした。近くの広場からは大浪池休憩所建設用の機材がヘリで運搬されていました。大変な騒音とプロペラが巻き起こす強風の中、真剣な作業が10分おきほどで続いていました。

白鳥神社の大もみじ 13時8分


えびの高原からえびの市街地方向へ下りていく道路左手にあるひときわ大きなもみじです。例年より5日ほど早く真っ赤に色付いていました。東側の杉木立が茂り、数年来日当たりが少ないように感じます。この木はすぐに散るため、今季の紅葉ピークを見られたのは幸いでした。

白鳥温泉下湯公園の紅葉






15時頃になり日差しの当たる範囲が少しずつ狭まる中、真上を見上げるような姿勢で撮影しました。立冬とは思えない力強い日差しに色付いた葉が透き通り、いくら写してもきりのないような状態でした。

丸尾の滝 橋のたもとの紅葉 16時18分


まだ日差しが残っていて小人数の観光客が立ち寄っていました。下流側のバイパスができて通過車両が減少し、滝見には好都合となりました。

霧島の道沿いの紅葉は例年よりも早めの感じです。霧島神宮は立ち寄りませんでしたが、例年では11月中旬が紅葉見頃です。
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岩場に冷汗 高千穂峰 2018/05/20 (鹿児島)

2018-05-21 20:40:08 | 霧島連山
5月20日(日)午前中のえびの高原に続いて高千穂河原へ向かいました。
霧島連山は宮崎県と鹿児島県境に位置します。えびの高原は宮崎県、高千穂河原は鹿児島県、ともに霧島観光の拠点です。

新湯に立ち寄る 新燃岳の風景 以下の画像は5月20日撮影


大浪池へは登山禁止ですが、登山口広場には車が3台ありました。近場を散策しているのでしょうか。新燃岳の様子を見に立ち寄りました。

新燃岳からは新湯が風下で視界は良くありませんでした。新燃岳の西側斜面の一部に溶岩があふれ出していますが、量はわずかです。道路下からの硫黄噴気が少し鼻に付き、短時間で撮影を切り上げました。

丸尾の滝


下流側の楓


家族連れが次々に訪れていました。私は滝よりも下流側の道路脇から伸びだした楓が好きです。11月中旬頃には色付いて見事です。

今年は鹿ケ原へは通行止め


高千穂峰登山路を上がる


高千穂峰は熱心な登山者が多く家族連れの姿、高齢者も目立ちました。林が途切れる手前ではアジア系の若者夫婦が赤ちゃんを抱きあやしていました。岩場までは行かなかったようですが、石畳の登山路を乳飲み子とともに上がってきたのには驚きました。

南側には桜島 風が強く帽子を押さえる


中岳方向を望む 小さなピンク色が鹿ケ原


望遠レンズで撮影 鹿ケ原はピンクのじゅうたん


御鉢斜面を下山する人たち


林が途切れると火山礫と小石が入り混じった歩きにくい道になります。御鉢火口の斜面岩場を慎重にコースを選びながら下ってくる人が続きました。13時半頃でしたが登っていく人もいました。

皆さん何度も登っているのか、岩場よりも下側の火山礫砂地を掛け下りて来る人もありました。上の方もミヤマキリシマがきれいだと聞き、リュックと三脚を置いてストック片手に少しだけ岩場を登りました。

首から下げたカメラが揺れてバランスが悪く、たちまち小石に躓きヒヤッとしました。倒れることはなかったですが、岩で打ち付けるとカメラも体も大きなダメージです。

転んだらどうなる? 中ほどが高千穂河原の駐車場


下りる方はもっと厄介でした。傾斜が急なため足を滑らすとどこまでも転げ落ちそうな感覚になります。黄色のペンキで印が付けられた確実な足場をたどり慎重に下りました。

風がさらに強くなった


帰りは自然観察路をたどり駐車場まで戻るとすっかり曇り空でした。北東からの風がさらに強く吹き付け山頂は雲に隠れそうです。午後から登った人は無事に戻れるのか気になりました。

新湯方面への道は通行止めが続く


新燃岳の噴火警戒のため通行止めが続いています。新湯、大浪池登山口、えびの高原方面への重要な路線です。高千穂河原から新湯方面へ行くには霧島神宮前まで下りて丸尾を経由しなければならず、15分ほどの遠回りです。

朝の天気予報は曇りのち雨でしたが、えびの高原、高千穂河原ともに撮影時間帯は青空が広がり幸いでした。帰り道では高千穂峰は雲に隠れ、加治木に立ち寄った17時頃からは雨になりました。一日よく遊びました。ケガなく帰れて感謝、感謝。
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えびの高原 風向きはどちら? 2018/05/20 (鹿児島)

2018-05-21 17:42:38 | 霧島連山
5月20日(日)、ミヤマキリシマが見頃の霧島連山に出かけました。
最初に宮崎県えびの高原へ向かいました。噴火警戒レベルが3から2に引き下げられ、鹿児島県側からえびの高原に行くことができます。

売店、ホテル、キャンプ場などが平常営業中です。えびの高原から小林市方面へは通行止めですが、白鳥温泉からえびの市街地方向へは通行できます。

駐車場から見た硫黄山 右側は韓国岳 以下の画像は5月20日撮影


エコミュージアムセンターの東側は立入禁止区域


緩やかに湯気が上がり、南西方向へたなびいています。エコミュージアムセンター横では硫黄臭は感じませんでした。

硫黄山からは泥水が流下


硫黄山横のバス停北側付近から泥水が流下しています。硫黄山よりも駐車場に近い県道横から水蒸気が上がっていますが、ジェット音は聞こえませんでした。

ミヤマキリシマが咲いている硫黄山西側斜面


斜面の岩場にミヤマキリシマが咲いていますが、一部では水蒸気も出ています。画面外左側には不動池がありますが、周辺は現在も立入禁止が継続中です。

無人工事用の作業機械


道路整備、汚濁水対策用でしょうか無人で操作できる重機が持ち込まれていました。

高原ホテル西側の白濁水 左側は硫黄山からの汚濁水


硫黄山から流出している泥水は長江川となって宮崎県えびの市内で川内川に合流しています。川の水から環境基準を上回るヒ素などの有害物質が検出されました。川内川では魚が大量に死んで浮き上がりました。

下流域の宮崎県えびの市、鹿児島県湧水町、伊佐市では川内川から農業用水を取水している地域があり、それらの地域では今年の稲作が中止されました。転作では国の補償がありますが、休耕だけでは補償制度の対象になっておらず稲作を断念した農家に深刻な影響が出ています。

つつじヶ丘 ミヤマキリシマが見頃


つつじヶ丘は5分咲き程度でしょうか、20分ほどの間で見かけた人は8人ほどでした。例年ならば多くの観光客でにぎわう時期ですが、今年は韓国岳への登山もできないので訪れる人は限られることでしょう。

微妙に色合いの違う花


松林に差し込む光が美しい


つつじヶ丘周辺では美しい花が楽しめましたが、硫黄山の噴火や火山ガスが気掛かりでした。火山活動と汚濁水に注意を呼び掛ける放送が英語でも流れていました。この後、高千穂河原へ向かいました。
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硫黄山警戒レベル引き下げ 大丈夫? 2018/05/01 (鹿児島) 

2018-05-01 17:34:08 | 霧島連山
5月1日(火)午後、気象庁は硫黄山の噴火警戒レベルを2に引き下げました。

気象庁の発表は次の通りです。

霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の噴火警戒レベルを2へ引下げ
報道発表日平成30年5月1日
概要
本日(1日)14時00分に霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き下げました。
本文
 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)では、本日(1日)14時00分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げました。

 今後も、えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰や小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 なお、火山性地震の多発や急激な地殻変動などが認められれば、再び噴火警戒レベルを引き上げます。(引用終わり)

ライブ画像 UMKテレビ宮崎 5月1日16時48分


規制範囲の縮小に伴いえびの高原駐車場には数台の車が止まり、行楽客の姿も見えます。

ライブ画像 MRT宮崎放送 5月1日16時49分


ホテルからの映像でしょうか、県道沿いの噴気孔がすぐ近くに見えます。

えびの市が5月1日発表 警戒レベル引き下げに伴う規制範囲図(拡大)


県道沿いに新たに噴気孔が開き、えびのエコミュージアムセンターまで500m程度しかありません。しかし、警戒範囲の中心点は硫黄山のままです。火山噴火への警戒範囲としては頭をひねるしかありません。

大型連休期間中でもあり、ミヤマキリシマシーズンを前に地元観光産業などからの要請が強かったのでしょうか。噴気孔が新たに西側に出現したわけですから、警戒範囲はその分だけ西側に広げるのがごく自然と言うものでしょう。

昔のえびの高原はこんな風景だったと言えなくもありませんが、噴火してからまだ一ケ月も過ぎていません。有毒な火山ガスも出ていますし、熱泥水も流出しています。御嶽山はレベル1で噴火し、大災害を引き起こしました。

現状の観測体制では確実に噴火を事前予知することは困難です。気象庁は噴火した当時、新噴気孔の予測はしていませんでした。気象庁と地元で綱引きをして、いやいやながら気象庁が警戒レベルを下げたような発表内容です。

あまりにも経済優先の発表ではないでしょうか。噴火災害の場合、自治体や気象庁が金銭補償をするはずもなく、つまるところは自己責任でしょう。御嶽山、本白根山、阿蘇山のような悲劇が起きないことを祈るしかありません。
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硫黄山噴火 ライブ画像 2018/04/22 (鹿児島)

2018-04-22 17:14:49 | 霧島連山
4月19日(木)霧島連山の硫黄山が250年ぶりに噴火しました。
翌20日に噴火は停止しましたが、今も噴気が出続けています。噴火は停止したものの、えびの高原の観光施設などにとっては深刻な事態が発生しています。

以下のライブ画像などで順に見ていきましょう。
ネット上にアップされている中継ライブ映像のキャプチャー画像です。中継各局のご厚意と、好天に感謝します。

4月19日(木)15時39分に硫黄山が噴火

夕方のMBC南日本放送 硫黄山の中継映像


同じく KTS鹿児島テレビニュース 西側上空からの映像


4月20日(金)噴火は6時半に停止したが・・・

17時36分 UMKテレビ宮崎 えびの高原駐車場西側からの映像


硫黄山の手前に湯気のようなものが見えています。硫黄山から流れ出した泥水の影響でしょうか。

17時29分 MRT宮崎放送の映像 県道沿いの複数個所から上がる白煙


18時3分 MRT宮崎放送 噴気地帯のアップ映像


4月21日(土)硫黄山から泥水流下

8時21分 MRT宮崎放送 


県道沿いの噴気が大きくなり、硫黄山からは泥水が流れ下っています。バス停に通じる階段道付近でしょう。

8時27分 MBC南日本放送 硫黄山からの泥水流下がはっきり見える


4月22日(日)県道沿いの噴気続く

8時54分 MRT宮崎放送 

引き続き県道沿いからの噴気が高く上がっています。左側(北側)にも新たに小さな噴気が出ています。

8時55分 UMKテレビ宮崎 左の建物はえびの高原エコミュージアム 


県道沿いの噴気孔までの距離は500m程度でしょう。噴火以前の硫黄山では警戒レベルが1と2を行き来していました。警戒範囲はおおむね火口から1kmとされ、範囲外にあるホテル、売店、エコミュージアムセンター、キャンプ場、スケート場、駐車場が利用できました。

2017/05/29 警戒範囲説明図


今回の新噴気孔が観光施設などから500m程度の位置にあるとすれば、噴気活動が収まらない限りこれらの施設への立入は困難でしょう。えびの高原への立入規制も継続すると思われます。硫黄山の噴火よりもずっと大きな打撃です。

13時5分 MRT宮崎放送 北側の噴気が少し大きくなっている


14時58分 桜島・新燃岳・硫黄山のライブ画像


一つの画面に気になる火山のライブ画像が詰込まれています。あまりにも映像情報が多すぎてわかりにくいのが残念ですが、まさに情報社会のありがたさに感謝です。

霧島の名前のとおり、霧島連山ではこの先雨や霧の日が多くなります。活動状況が目視できないのは不安ですが、少しずつでも状況が沈静化することを願っています。
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えびの高原硫黄山が噴火 2018/04/19 (鹿児島)

2018-04-19 21:35:40 | 霧島連山
4月19日(木)15時39分に霧島連山の硫黄山が噴火しました。
1768年以来250年ぶりの噴火とのこと。これまでも火山活動の変動により、警戒レベルが1と2を行き来していましたので、ついに噴火という感じです。

南日本放送 MBC夕方の報道番組 NEWSNOW



ヘリからの中継情報もありました。画面右上の奥は高千穂峰、その下に見えるのは新燃岳です。左手の硫黄山からは白い噴煙が上がっています。

噴煙の高さは300m程度で白色、桜島の噴火を見慣れているので噴火と言われてもピンときません。番組内では霧島市丸尾地区からの中継、霧島市の対応状況についても取り上げられていました。

気象庁の噴火発表から2時間程度、要所を押さえた素早い報道に感心しました。活動激化は心配ですが、全国でこれほど大ニュースになると風評被害の方が大きくなりそうです。

硫黄山の現状と今後について 名大山岡教授の話




噴煙が数箇所から上がっていますが、一番勢いがあるのはこれまでよりも南側の地点からの噴気とのこと。噴煙が白く水蒸気噴火のようですが、活動が激化すれば噴煙高度が上がり色も濃くなるのでしょう。

硫黄山はえびの高原の売店やホテルなどの観光施設からわずか1kmの距離にあります。いきなりの大噴火ではなくケガ人も出ておらず幸いなことでした。草津白根山のような不意打ち噴火であれば風向次第では大きな影響が出た可能性もあります。

鹿児島テレビ KTSでは鹿児島大学の井村准教授(画面右端)が出演




こちらの上空画像では韓国岳が見えています。左手の湖は白紫池のようです。えびの高原に通じる県道は新床展望所で通行止めとなりました。新床展望所は霧島市丸尾地区から新湯交差点、大浪池登山口を過ぎ、さらにえびの高原方向に進んだ道路左側が広くなっている場所です。

景勝地の霧島連山は一年を通じて人気がありますが、ミヤマキリシマが咲く5月から6月にかけては多くの観光客でにぎわいます。硫黄山の噴火は大きなダメージですが、観光も命あっての物種です。

新床展望所からは周囲の立木や山に隠れて硫黄山そのものは見えません。雨や霧で火山活動が確認できない状況では何も見えないだけでなく不安が先行します。新燃岳の噴火警戒も続いているので無理に近づかない方が無難です。
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7年ぶり爆発的噴火 新燃岳 2018/03/06 (鹿児島)

2018-03-07 00:34:47 | 霧島連山
3月6日(火)午後、霧島連山の新燃岳で爆発的噴火が発生しました。
夕暮の噴煙を撮影するため16時前に出かけたものの、幅広い火山灰の帯に阻まれてうまく撮影できませんでした。

霧島に順次近づいて撮影した画像を以下に掲載します。

16時1分 鹿児島市緑ヶ丘町から 右に桜島 左は新燃岳の火山灰


風向きは北から北東、霧島連山は画面外左側方向です。鹿児島市にもわずかながら火山灰が飛んできました。桜島はおとなしく、殆ど煙が出ていません。

16時53分 鹿児島空港北側の茶畑から 霧島連山方向


16時55分 同じ場所から火山灰の流れていく南西方向


新燃岳から幅広い火山灰の帯が流れてきて、日差しを遮っています。霧島方向からジェット機のような連続音が聞こえました。

17時13分 霧島市牧園町から 中ほど奥は市役所牧園支所


火山灰の雲が広がっていますが、道路に火山灰は目立ちません。ジェット音も聞こえず、車も普通に走っていました。

17時29分 県道沿いの広場から霧島連山方向


近くの渓流音にかき消されているのか、ここでは新燃岳のジェット音は感じられませんでした。

17時41分 霧島市丸尾地区から見えた噴煙


噴煙が上がり新燃岳の位置が判りました。あまり勢いのない噴煙でやがて火山灰の帯に紛れてしまいました。道路には少し火山灰が付いていました。

新湯交差点 高千穂河原方向へは通行止め


えびの高原方向へは通行できますが、高千穂河原方向は通行止めになっていました。道路には粉状の火山灰が積もり、靴底にへばり付きました。近くの旧有料道路料金所跡の作業倉庫前に軽トラックが一台止まっていた以外は、15分間ほどで通過車両が3台。

18時ちょうど 新湯展望台から新燃岳方向 左下は獅子戸岳


この日の鹿児島市の日没は18時19分。夕日に照らされて噴煙が不気味に色付いていました。ここから新燃岳までおよそ3km、噴火に伴う轟音の合間には、ドドドーンという爆発音や、バリバリ、ガキッと大きな岩がぶつかるような音がします。噴煙に隠れて山体は見えず、今にも噴石が落ちてきそうな恐ろしさでした。2011年の大噴火ではすぐ近くに噴石が落下しています。

2011年1月26日の噴火 新湯から撮影 山麓に山火事発生


2011年1月26日に経験した噴火よりも今日の活動は弱いように感じました。噴煙の色が薄く、火口から噴石が飛び出しているような感じではなく、大きな焚火がくすぶっているようでした。薄暗くなっていく新燃岳方向に火は見えませんでした。

18時45分 日没後 霧島岩崎ホテル南側から南西方向の空


霧島神宮方向へ移動して高千穂牧場付近から夜間撮影の予定でしたが、周辺は火山灰が積もり通行止めとの情報もあり断念しました。

画面外左奥には鹿児島空港があります。今日は多くの便が欠航したとのこと。2011年の噴火では風向きが殆ど北西で、激しい噴火は1月26日から27日で実質収束しました。2月1日には大きな爆発で霧島市側のホテルで窓ガラスが破損する被害が出ています。

今回の噴火は3月1日から連続しており、3月6日に爆発的噴火が発生しました。長々とくすぶり続けるのか、ある程度で終息するのか、あるいはさらに活動が激化するのか気がかりです。

<追記>
3月7日 フジテレビめざましテレビニュースから引用


3月6日の爆発状況です。気象庁が韓国岳に設置している監視カメラ画像です。多量の噴煙が画面右側の鹿児島空港方向に流れています。噴火が継続していたので、風下側から近づいても火山灰に阻まれて様子が判らないのも当然でした。夜には火口のマグマが噴煙を照らし出す火映現象が出ているようでした。
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冬の訪れ 韓国岳に霧氷 2017/11/19 (鹿児島)

2017-11-20 15:42:28 | 霧島連山
11月19日(日)は北日本を中心に強い寒気が流れ込みました。
初冬の景色を期待して霧島に出かけました。以下の画像は11月19日に撮影したものです。

11月19日朝 NHKの気象情報


今シーズン初めての本格的な冬型気圧配置となりました。

桜島の遠景 10時11分


霧島いわさきホテルの南側、県道1号から桜島方向を見たところです。風はそれほど強くなく雲も少ない状態です。

えびの高原では薄氷 10時45分


水たまりに氷が張り詰めた光景を期待したものの、まだ薄氷でした。手袋をしていたので寒さを感じることはありませんでした。

不動池周辺を散策する人たち


有毒な火山ガス発生のため、硫黄山から不動池周辺道路にはロープが張り巡らされ車の駐停車はできません。不動池付近では白紫池、六観音御池などを巡る人たちを見かけるだけでした。

韓国岳(からくにだけ)北側斜面の霧氷 13時10分 


ススキ原の木々の先には霧氷が見えました。この日は日曜日で多くの登山者が訪れたようで、立入規制範囲外の駐車可能な路側には多くの車が止まっていました。

晩秋と初冬の景色が見られました。山頂は雲に隠れていましたが、午後には雲が消えてすっきりと斜面が見えていました。

硫黄山の噴気


バイクでツーリングの人たちも見かけました。噴気が切れ目なく上がるものの、ジェット音は聞こえませんでした。

韓国岳南西側の斜面 県道1号から撮影 12時33分


右側には下山する人が見えました。斜面の砂礫部分は白くなく、積雪はないようでした。白く見えるのは木々に着いた霧氷です。

えびの高原への道は真冬にはチェーン規制されることも多く、普通タイヤで安全に通行できて霧氷が見られるのはこの時期だけです。程良い冷え込みで道路に積雪がなければ手軽に霧氷が楽しめます。大浪池登山口では周辺路側にも多くの車が止まっていました。

新湯温泉からの高千穂峰


左側の三角に出ているところが山頂です。右側に少し角が出ているのが御鉢火口です。この日は強い風でPM2.5が吹き飛ばされたのか素晴らしい眺望でした。

新燃岳火口からわずかな白煙 14時43分


火口からの噴気がわずかに見えました。南西斜面の噴気は前回11月13日に訪れた時と同程度でした。北西風のため近くからの噴気で頭が痛くなることもありませんでした。

霧島市長選挙ポスター 硫黄谷温泉近くの掲示板


霧島市長選挙はこの日が投票日。新人の中重(なかしげ)氏(40)が4期目を目指す現職の前田氏(70)を563票差で破り初当選しました。

丸尾の滝 橋横の紅葉 15時13分


周辺の木々が少なくなり日差しが強すぎて期待したような風景ではありませんでした。滝には日が当たり滝壺の少し上には虹が出ていました。訪れる車が多く、小さな子供連れの観光客も多くじっくり撮影できる雰囲気ではありません。

この日はレンタカーも多く、鹿児島、宮崎以外の車もかなり見かけました。やはり撮影には天候条件の良い平日が好都合です。

ミヤマコンセール近くの紅葉 16時12分


雲一つない空からの日差しがまぶしいほどに紅葉を輝かせていました。

今年も実が付いていたムラサキシキブ 16時33分


日も傾く中で昨年の記憶をたどり林沿いのムラサキシキブを探し当てました。人の手で管理されていな場所ですが今年も紫の実を少し付けていました。
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がまこう庵 雨の霧島 2017/11/13 (鹿児島)

2017-11-14 16:16:16 | 霧島連山
11月13日(月)鹿児島の天気予報は晴れのち雨。
テレビでは11月11日、中国の「独身の日」のネット取引額が過去最高を更新したと報道していました。(以下の画像は11月13日撮影)

11月13日 日本テレビ、スッキリ 


青空と皇帝ヒマワリ 10時53分


皇帝ダリアに続いて栽培が増えてきました。高さ3~4mにも成長します。皇帝ダリアと同様に一度植えると翌年以降も発芽生育するようです。

霧島新燃岳 13時27分


途中の寄道が長引いて霧島に着いたときには曇り空。気温が下がったためか、新燃岳の南西斜面からは水蒸気が出ていました。音は聞こえず、火口からの水蒸気などは曇り空のためわかりませんでした。

南西斜面の水蒸気


遅い昼食は「がまこう庵」 がまこう膳(手打ち十割そば付)


自然を生かし、自然に生かされて


霧島神宮前の国道223号を宮崎県側に東進、道なりに宮崎県道31号に入り都城方向へ走ると左手カーブの所にお店があります。地元の食材を生かした料理が味わえます。自然食品系が好きな方にはお勧めです。店内薪ストーブの暖かさもうれしかったです。お店のホームページもあります。

所在地 宮崎県都城市吉之元町5186 ◎営業時間 午前10時〜午後5時 ◎定休日 毎週火曜日・第1水曜日(祝日の場合は営業)(お店のページから引用)

霧島神宮 色づき始めた境内の楓


紅葉は一部で色づいていますが、階段横の大木はまだこれからです。

菊花の奉納展示


雨の社殿・本殿 14時56分


時折雨の降る中参拝客が次々と訪れていました。今週末は七五三のお参り、紅葉狩りなどで賑わいそうです。宮崎県境に近い霧島観光の中心として、天孫降臨伝説などで古くから崇敬されています。

参道横の「さざれ石」


国歌君が代に歌われている「さざれ石」です。見るからに成長しそうな石です。

休憩所横の紅葉


バス駐車場はこれまでよりも東側に移され、跡地に休憩所とトイレが新設されていました。これまでの倍近くの真新しい立派な施設です。一般参拝者用の駐車場も従来から5割ほど拡張されています。明確に線引きされ車止めも完備して、いっぺんに二時代ほど更新されたような感じで驚きました。

丸尾の滝 15時57分


すぐ下流の橋の上から


滝のすぐ手前に駐車できる観光に便利な場所です。
丸尾地区にバイパスが完成して一般車両が通過しなくなり、丸尾の滝見物が安全になりました。ここは見通しの悪いカーブで道が狭く、駐車・道路横断に気を遣うところでした。時間的に遅かったこともあり、訪れる人はまばらでした。
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警戒範囲縮小 霧島の紅葉は? 2017/11/01 (鹿児島)

2017-11-02 18:33:58 | 霧島連山
火山活動の低下により10月31日に警戒レベルが引き下げられました。
11月1日、霧島連山の交通規制が一部解除され大浪池、韓国岳への登山路が再開。紅葉の様子も気になり早速現地へ出かけました。(以下の画像は11月1日に撮影)

NHK7時のニュース


夜明け前には撮影地に到着するのが常でしたが、最近は無理せずのんびり出発です。猟奇的な事件の報道もあり、各局のワイドショーまで見渡して9時過ぎに出かけました。吉田~溝辺(鹿児島空港)は高速道路を利用、途中の物産館に立ち寄り霧島の新湯交差点に着いたのは10時41分。丸尾付近では街路樹の楓が色づき始めていました。

新燃岳の様子

新湯温泉入口道路から


今回の噴火活動は低下したようで火口から噴煙は出ていません。南西斜面の湯気もわずかでした。ここは道路下から火山性のごく弱い噴気があり少し頭が痛くなりました。

新湯展望台バス停横の地震計


何気なく置かれていました。地震計=精密計器を想像しますが、案外と簡易なもの? 機器管理の都合上、道路横にあるのでしょう。

2011年2月1日 新燃岳からの噴石落下跡地


新湯展望台バス停の南側100mほどの地点です。道路向かいの林に噴石が落下し深さ1.5mほどの窪地が残っています。6年が過ぎ痕跡は不明瞭です。

気象庁の発表資料では新燃岳火口から南西に3.2kmの地点で、噴石は長径70㎝、短径50㎝、当時の落下痕は深さ2m、直径6mとなっています。この時の爆発では強い空気振動によりホテルなどの窓ガラスが多数割れました。

宮崎県小林市側

道路状況 粉のような火山灰が少しだけ貼り付いて残る程度


枯葉が貼り付いたような痕跡


大浪池登山口には車が10台ほど止まっていました。えびの高原までの道沿いの木々は葉が吹きちぎられたものが多く紅葉は期待薄です。

えびの高原から生駒高原側へ下りる県道の通行止めが解除されました。えびの高原は通過して先に生駒高原側へ下りると道路には火山灰が付着していました。桜島島内の火山灰に比べるとごくわずかで、注意して走行すれば雨の日でもスリップすることはなさそうです。

紅葉はまだこれから この木だけは色付いていた


日差しが出るときれい


今年は10月下旬に2週連続で台風が接近しました。新燃岳の火山灰の影響もあり葉が傷んでおり全体的に美しい紅葉は期待薄です。七折滝横の楓は傷んでおらず、まだ色付き前でした。

えびの高原

韓国岳と右手は硫黄山


旧露天風呂近くからの風景です。少量ながらも硫黄山の噴気が絶え間なく風に乗って流れていました。日差しにススキが輝いていますが、ツツジには少し火山灰が付着していました。

火山ガス注意の立看板


日本語、英語、ハングル、中国語の4種表記の看板があちこちに立っています。外個人観光客が危険地帯に立ち入るので注意を呼び掛けているとのこと。

硫黄山周辺、不動池周辺は車での通行(通過)はできますが駐停車禁止となっています。道路近くでも危険な火山ガスが出ているため、硫黄山周辺の歩行は危険と書かれていました。観光シーズンですが命あっての物種、今年は我慢するしかありません。

韓国岳への登山迂回路は規制区域の南側にあり、韓国岳2合目で通常路に合流しています。この日は数組の下山者を見かけました。

枯れ始めている松の木


10月15日に新燃岳からの火山ガス(二酸化硫黄)放出量が一日当たり11,000トン(前回13日1,400トン)に急増、えびの高原では駐車場、売店などが閉鎖されました。

この火山ガスの影響で松の葉が枯れ始めたのでしょう。このような光景を目にするとは意外なことでした。影響は一様ではなく今後回復するのか、さらに枯れ込むのか気がかりです。

帰路は白鳥温泉側へ

下湯公園の紅葉


白鳥神社の駐車場横


白鳥神社横の大楓は色付き前でした。下湯公園内では一本だけ色付いていました。台風による楓の傷みは見られず火山灰も降らなかったようで、11月中旬には例年並みの紅葉が期待できそうです。

えびの市の白鳥神社を16時前に出て広域農道経由で京町温泉に出て一般道を帰りました。交通量は少ないものの下校時間帯で夕日もまぶしくて少し走りにくい状態でした。溝辺から蒲生方面へは坂道で道路が良すぎて、速度超過しやすく交通安全には要注意です。

2時間ほどで帰宅できましたが、高速道路を利用すれば白鳥神社から鹿児島まで1時間少々でしょうか。高速料金は「えびの~吉田」で1,770円(46分)。今日は170kmを走行、疲れました。時は金なりと実感しました。
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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。