龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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メルセデスベンツのC-classセダンC220dを20ヶ月乗った感想(その1)

2021年06月21日 16時43分21秒 | クルマ





ベンツのCクラスセダンのディーゼルターボエンジン車になるC220dを20ヶ月使用した感想を書いておく。とても良いクルマだったので、そのことについて書き留めておきたいと思った。

 同時に、Cクラスは、今年(2021年)4月に新しいタイプが発表されたので、私が乗っていたc220dは今後W205の後期型(2018年7月以降)の一台として、中古車市場で評価されていくことになるのだろう。そういう方の役に立てば幸いだ。

もちろん、素人のクルマ好きが感じた個人的感想なので、参考になるところをみていただければ。

まず、基本データは以下の通り。

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発売は2018年7月~

エンジン型式はOM654。

4気筒ディーゼルターボ。

排気量は1995

燃費は18.9km/L(JC08モード)

馬力は194ps・トルク40.8kgf・m

サイズ4705×1810×1430mm

最小回転半径5.2m

乗っていたのはAMGラインというオプション付きで、通常のものとは違って内装に黒の艶消しの木目が配されており、足まわりはエアサスペンションになっている。

安全装備は2018年後期に装備されているオプションを装備。

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私にとってもっとも印象的だった美点をいくつか挙げてみる。

①とにかく燃費が最高!

②長距離をしても腰痛と無縁!

③運転が愉しい!(高速はもとより、ワインディングもけっこういける)

①燃費が良い(トータルで17km/l)。

20ヶ月で38000キロほど走行し、平均燃費は満タン計測でジャスト17km/L。

これはかなり驚異的なことだと思う。

私の所有したクルマ史上最高の燃費がベンツのセダンってどういうことだ。

ちなみに、かつて17万キロ乗ったエスティマエミーナの2.4Lディーゼルターボの燃費は9~10だった記憶。

とにかくスゴい。高速で遠出をすると20km/Lを超える。これはどう考えても9速ATの恩恵に違いない。

車中泊のできるディーゼルターボの4WDがどうしても欲しくてこのc220dを手放したのだが、購入したCX-8の平均燃費は、普通に走って13~14km/L。遠出をエコランを心がけても、私が運転する限り15km/Lがいっぱいいっぱいというところだろう。メーターの燃費表示で17km/Lが一瞬でることはあるが、やはり高速走行巡航時の低回転っぷりは、9速ATのc220dに叶わない。

ただし、高速長距離ツーリング中心の燃費ですから、街乗りなら14~15km/lってところでしょうか。

②腰が痛くならない。

福島ー奈良間往復を2回やっても、全く腰に支障がなかった。

長距離を得意とするレガシィでも福島ー京都を走ったし、ロードスターでは九州往復4,000キロを走ったが、いずれも腰はかなり重くなった。

電動で細かくセットできるというのならレヴォーグもそうだったが、セッティングの自由度だけではなく、根本的なシートのサポート能力が高いという印象。サスペンションも無関係ではないかもしれないですね。

③ワインディングが楽しい。

これについては注釈が必要かもしれない。

カーブを曲がってもちろん楽しいのはいうまでもなくロードスター(乗っていたのはNC)の方だ。だがこのc220dは、高速でカーブに入っていくと、こちらの腕は関係なく、あたかもクルマに同乗している 「執事」が難なく仕事を処理してくれるようにあっさり走り抜けてくれる。

よく 「運転がうまくなったような」という形容があるが、お金を出せばそれなりにクルマがやってくれる、という好例かもしれない。安心して中速コーナーを楽しんで速く曲がれる(しかもFRテイスト!)のは運転していて文句なく愉しい経験だった。

今回前輪にトラクションを掛けつつ、必要に応じて後輪を駆動するタイプのAWDになっているCX-8に乗り換えてみて、c220dが持っている、FRの上質なハンドルのテイストを改めて実感した次第。

今回入れ替えたCX-8もいいクルマだし、結構曲がってくれるのだが、どうしても 「駆動輪で曲がる」感じが伴い、FFに近い感じ、つまり前輪の求めるラインで曲がっていく必要がある(支障はないが、違いはある)。

だが、FRのC220dはディーゼルで頭が重いなどということも気にせず、こちらの走りたいライン(ハンドルで前輪を操作する意図)が成立し、気持ちよくっまがってくれる。

その確実さは、ほかのクルマのハンドリングと一線を画するものだと実感する。よくプロがいう話に車体の剛性感が違うとかいう指摘があるが、 「執事」感がある、というのはそういうことでもあるのかもしれない。よくわからないけれど(笑)。

以上3点は、おそらく自分の人生史上最高の味わいを味わったことになるような気がしている。

補足すると、このディーゼルターボのエンジンの馬力とトルクは、

1、絶対的な速度を求めず

2、停止から法廷速度(+αまで)の加速感を重視し

3、あとは高速巡航を低回転で快適に

という私自身の志向にもっともマッチしていると思う。

200馬力m400ニュートンあれば、十分である。

そして、新東名の最高速120km/hを基準とした速度の出し入れも、このc220dは完璧に対応してくれた。マツダのディーゼルターボエンジンが決定的に劣っているのは、6速ATしか持っていない点だ。100キロ以上(新東名で免停にならない程度まで)の速度帯で実に余裕たっぷりの走行ができるのは、c220dである。絶対的速度を求める(法令遵守を超越した方)のであれば別だが。

(この項続く)



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