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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

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「忘れられない」編 アウシュヴィッツ

2024年03月20日 07時55分42秒 | 忘れられない

 ポーランドに行くことを決めた時、ちょっと迷いました。「アウシュヴィッツには行きたくない、いや行くべきだ」と。この気持ちは私だけのものではないようで、聞くところによればアウシュヴィッツのときだけ欠席する人がたまにいるそうです。
アウシュヴィッツはドイツ語名でポーランド語ではオシフィエンチムです。またアウシュヴィッツの名前が有名ですが、すぐ隣にはここより大きいビルケナウ強制収容所があります。二つ一緒にして考えることが多いようです。
ここはあまりにも有名なので説明の用は無いと思いますが、少しだけ触れておきます。第二次世界大戦中ヒトラーナチスドイツがユダヤ人を中心として28民族(人種)の人たちを強制収用所に入れました。そのうちもっとも規模の大きいのがアウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所です。ここで殺された人は150万人といわれています。注目すべきはロマ人(ジプシー=この名前は侮蔑語であるとして世界的に現在使用されていません)がユダヤ人と同じ劣等民族として虐殺されています。
そこでヒトラーが同盟国である日本人をどう見ていたのか気にかかるところです。ヒトラーの有名な著書「わが闘争」にかなり詳しく書かれています。戦時中に翻訳された本にはそこだけは省略されていました。戦後に全文が訳されたものが出版されました。興味のある人は角川文庫「わが闘争(上)」p412以下をご覧ください。余談ごとですがヒトラーのモットーの一つに「健全な精神は健全な肉体に宿る」があります。その肉体を鍛えるスポーツとしてボクシングを推奨しています。
さて写真はアウシュヴィッツの入り口です。よく見てください。”Arbeit macht frei” .
(ドイツ語―働けば自由になる)とあります。残酷な皮肉ですね。私はこの言葉は中世ヨーロッパの俚諺”Die Luft der Stadt macht frei “ (ドイツ語―.都市の空気は自由にする=農奴など不自由民であっても都市に入り一年と一日たてば自由身分になれることを言ったもの)の本歌取りではないかと思っています。いずれにしても残酷としか言いようが無いですね。
残酷な写真はあまり紹介したくないのですが、一枚だけ。決められた時間だけの集団トイレ(写真下)
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