カラスといちごとクロッカスと

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うちのイチリンソウ、花筵

2023年04月08日 09時20分00秒 | キンポウゲ科
2023.04.03撮影

うちで、今、イチゲ(一華、一花)、というか、イチリンソウ(一輪草)というか、が花筵(はなむしろ、かえん)の状態で咲いています。色は、主に青で、白〜ピンク〜紫、もあります。

学名 Anemonoides blanda
英名 Balkan anemone「バルカン半島のアネモネ」
別名 Anemone blanda「アネモネ・ブランダ」
和名 ないもよう
キンポウゲ科(Ranunculaceae)イチリンソウ属(Anemonoides

英語圏では、このイチリンソウの類は、「アネモネ・ブランダ」と言い慣らわされています。それで、わたしは、学名は Anemone blanda だと思っていたんですが、調べてみると、Anemone ではなく、Anemonoides が最新の呼び方のようです。

Anemonoides blanda には和名がないもようなので、ここでは、便宜上、学名の種小名から「ブランダ」と呼んでおきます。

また、属名の AnemoneAnemonoides の訳し分けもわかりませんので、一律「イチリンソウ属」としておきます。

2021.03.30撮影

この Anemonoides ですが、この属名は、日本のキクザキイチゲなどにも当てはまるようです。

Wikipediaグループ、と言いましょうか、各種あるWikipediaのうち、Wikispeciesという部門があります。そこでは、生物の分類を専門に扱うので、同じ項目でも、一般のWikipediaの記事よりも専門性が高く、名称にはより信頼がもてます。

そこでは、日本のキクザキイチゲは、Anemonoides pseudoaltaica となっていて、その別名として、Anemone pseudoaltaica が挙がっています。Anemone pseudoaltaica という呼称が間違っているのではなく、Anemonoides pseudoaltaica と現在並行して使われている、ということです。


キクザキイチゲについては、最近、他のブロガーの方の美しい画像での投稿がありました。よろしければ、ご覧になってください。(リンクの許可をいただいています。)



2023.04.04撮影

この属名 Anemonoides の最後についている -oides というのは、「〜のような」という意味です。つまり、Anemone は「アネモネ」、Anemonoides は「アネモネのような(植物)」。

アネモネ類の学名については、
・花びらの大きいいわゆるアネモネ
・キク(デイジー)のようなイチリンソウの類
・キクとは言ってもキクには見えないシュウメイギク
が、同じ属ってことはないだろ、ということで、もう少し勉強してからご報告します。


2021.03.07撮影

ブランダは、上の画像のようにツボミをもたげてきます。バンクーバーの気候で3月初旬です。

これが、3週間後には、次のような花筵になっています。

2021.03.30撮影

明日は、ブランダの色についてと、ブランダがおネムをする様子をご覧にいれます。

今日の最後に、ブランダのピンクの花をどうぞ。


2006.03.27撮影


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2 コメント

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Anemonoides (モウズイカ)
2023-04-08 09:53:56
いつもお世話になっております。
拙ブログにリンクを貼っていただきありがとうございました。
ところでアネモネ・ブランダやキクザキイチゲがAnemonoides に変わっていた件は
今日、初めて知りました。吃驚しました。
言われてみると、シュウメイギクの分離(?)も含めてそうだなと感じます。
次投稿にも期待しております。
貴重な情報ありがとうございました。
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学名の変更・変遷 (flowerconnection)
2023-04-08 10:25:27
モウズイカさん、いろいろひっくり返して調べたのですが、-oides というくくりができたようなんです。でも、わたしは、植物の分類の詳しい学問的なことがわかるわけではありませんから、調べて、そこから素人であるわたしの判断で妥当であろうと結論できることをお知らせするのみです。ほんと、分類には、素人は困惑し、ウロウロするのみ。学者さんたちが理由があってしているのはわかるのですが、素人にもわかるように、植物のそれぞれに、シノニムの羅列ではなく、名称の変遷を書き加えてほしい。できたら、変更の理由も。
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