先日参加したハンズオンで、東芝メモリさんのSDカード型無線デバイスFlashAir™がおそろしく高機能のすぐれものであることを知り、さっそくいつものやつ(羽ばたき機制御への応用)をやってみました。きちんと確認していませんがたぶん世界初であろうと思います(羽ばたき機マイナーですからね)。
FlashAir™は元はデジカメで撮影した画像を無線でPCに送るといった用途の製品だったと思いますが、その後どんどん機能強化されて、最新版の第4世代ではWiFiルータ/HTTPサーバ/DHCPサーバ機能をもち、WPA2エンタープライズ対応でセキュリティも強化。カード単体でマイコンライクにも動かせるとか、何だそりゃ!?の多機能てんこ盛りです。それらの機能を活かし、開発者向けにもIOT分野での活用が盛んに訴求されています。
今回は、標準機能のうちWiFiホスト、HTTPサーバ、GPIO制御あたりを使い、簡易ラジコンに仕立てています。
FlashAir™は接続端子のうち5つをGPIOとして使うことができ、無線で各端子のオンオフを制御できるので、2^5=32通りの信号パターンを出力できます。この信号を適当なマイコン等に流し込んであげれば、その先色々な機器をかなり細かく制御できます(今回は左右2つのモータのオンオフができればよいので端子2つだけ使用)。
コントロールは、FlashAir™にWiFi接続したスマホからブラウザ経由で行います。制御プログラムはHTMLファイルに埋め込むJavaScriptです(外部制御なしで単体で動かせるluaスプリプトというのもあり)。メモ帳等で開発して、コンパイルせずSDカード上に直接書き込みます。特別なライタ等は必要なく、ちょうどmicro:bitのような手軽さです。
電力消費の大きそうなWiFiルータとHTTPサーバを載せて飛ぶわけなのでバッテリの持ちが心配でしたが意外と大丈夫で、1分ほど飛ばしたあとそのまま2台のスマホ間での数百MBの動画データ転送も難なくこなしてくれました。
テストフライトの動画はこちら
開発にあたっては以下のサイトを参考にさせていただきました: FlashAir™ Developers https://www.flashair-developers.com
機体スペック: 全幅720mm/全長700mm/重量34grams/連続飛行時間2分
FlashAir™は東芝メモリ株式会社さんの商標です
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