たいへん久しぶりの投稿になってしまいましたが、このところ取り組んでいたテーマで進展があったので報告します。お題は「micro:bit」です。
micro:bitとは、イギリスのBBC(英国放送協会)が主体となって開発された教育向けのマイコンボードです。英国では2016年に、100万人の小学生に無料配布されました。日本では、2017年秋から正式に販売が始まっています。
micro:bitの外観(公式サイトより):
micro:bitについての詳しい説明は公式サイト(日本語)等を参照いただくとして、本ブログでは当然ながら羽ばたき飛行機への応用を探りました。
で、デモンストレータとして作成したのが写真の機体です。送信機としてmicro:bitを使用。操縦は、micro:bit本体に内蔵されている加速度センサを利用し、送信機を上下左右に振り動かすことで、上昇下降や操向の信号を機体に送信します。micro:bitには無線通信機能があり、micro:bit同士や、スマホやタブレットとの通信が可能です。
機体の外観:
機体は以前製作したmbed羽ばたき機と同様、小型のサーボで羽ばたき翼をダイレクトに駆動します。各部のパーツは、筆者が所属するファブラボ北加賀屋の3Dプリンタで出力しています。
機体前部のアップ:
羽ばたき飛行機は軽さが命ですので、通常のmicro:bitではなく、micro:bitに搭載されているMCU(マイコン)チップだけを取り出したような小型の基板を使っています。見かけは異なりますが載っているのは同じ品番のチップなので、micro:bit向けに書いたプログラムがそのまま動きます。書き込み用の端子も引き出してあり、機体に載せたままでの再プログラミングが可能です。
受信機:
まずは室内でテスト(動画)を行い良好な結果でしたので、近々屋外で本格的なテストフライトを行ってみる予定です。
また、3月25日に開催されるNT京都2018に、ファブラボ北加賀屋メンバーと一緒に筆者も出展します。当機体も展示(あわよくばデモフライトも)予定です。お楽しみに!
なお、micro:bitについての情報は主にインターネットから入手できますが、書籍としてわかりやすくまとまった入門書「micro:bitではじめるプログラミング――親子で学べるプログラミングとエレクトロニクス」がオライリー・ジャパン社から発売されています。オススメです^^
機体スペック |
全幅 600mm |
全長 270mm |
飛行重量 11g |
(50mAhLi-po電池含む) |
製作年月 2018年3月 |
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