ここしばらくの新作はデルタ・ツイスターの派生型が多かったが、一息ついてオリジナルの羽ばたき機開発に取り組むことにする。その最初の試みである「メカニカル・バタフライ」。
4枚の翼は、前後でわずかな位相差をもちながら羽ばたく(単純な逆位相ではない)。また、前翼平面形は、重量増を承知でカーボン・ロッドを組み合わせ、前縁が生物的なカーブを描いている。注目は羽ばたき機構で、ポピュラーなクランク&リンク・ロッドの代わりに、やはり重量増覚悟で多くのピアノ線を知恵の輪のごとく組み合わせたスライディング・リンクとでもいうべき仕組みになっている。
テストしてみた結果だが、十分な推力・揚力で羽ばたき飛行できるのだが、機体構造が脆弱で、着地のたびにどこかが壊れる(重量がありすぎるのも原因)。また、スライディング・リンク機構の工作精度が低く、スムーズに動作せずモータに負担がかかってしまう。
というわけで、スライディング・リンクはあきらめて通常のクランク&リンク・ロッド方式で作り直すことにする。主翼デザインはいい感じなのでこのまま転用するつもり。
機体スペック |
全幅 600mm |
全長 240mm |
飛行重量 11.4g |
(50mAhLi-po電池含む) |
製作年月 2012年10月 |
追伸・・・
最近、仲間内でにわかに羽ばたき機熱が再燃してきた。これまでに見たことのないようなデザイン・機構も含め、面白い機体が続々登場している。詳しくは超小型飛行体研究所ブログを参照。さらなるコラボが楽しみ。