電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

円高のおかげ?

2012-02-01 23:08:20 | Weblog
今年は中華映画が多いですよと、ここでも聞いた情報として買われている作品をあげたりしていましたが、それ以上にいろんなDVDメーカーが作品を買い付けているようです。
さっき見つけた『血戦 FATAL MOVE』(原題:奪師)の5月発売も驚きましたが、これも今、日本が超円高、それに古い作品は値段がかなりリーズナブルになっているから購入されているかもしれません。かといってこの作品のようにバリバリのバイオレンス・アクションはビデオレンタル向き、それに出演もサモ・ハンとかダニー・リーとかサイモン・ヤムの面々に『新少林寺』の公開で注目もされたウー・ジンなども出演しているので、ビデオ化しやすいタイトルだったのかもしれません。あとは発売されるメーカーの考え方やカラーとかもあるので、一概に安いからといってどこもが手を出すというわけでもありません。
その半面、ドラマやラブストーリーといった作品は劇場公開も厳しく、またDVD化してもまったく売れないしレンタルの回転も悪いので、いくら買い付け金額が安くなったとしても手が出ません。リアルな話、私も業界にいますが、いくらいい作品であっても損をするために手は出さない、というのがビジネスの基本でもあります。なので趣味でやるにはリスクが高すぎるのが映画ビジネスでもあります。
といいながらも、香港映画(中華映画)をなんとかしたいと思っていますが、今、ある会社が持っている作品に関してお手伝いできるかどうかの話をしています。某大手の会社が持っているのですが、1月にうちが宣伝担当した作品の初日に、この作品のDVDを発売する会社のご担当ということでご挨拶したときに、公開せずにストレートでDVD発売を夏までにはしたいというお話を聞き、それはもったいないのでなにかできませんかという話になりました。その宣伝お手伝いができるか来週、担当者とあって話をする予定なのですが、相手の会社があまりに大手のところで会社の現状としては無理とはっきりと言われているので、パブリシティのために試写会とかできないのかという話をしてみたいと思ってます。この件ははっきりし次第、またご紹介いたします。ちなみにラブストーリーなんですけど、DVD発売してもらえるだけでもラッキーなのかもしれませんね。

香港のモンコックの劇場で昼1回上映してるのを見つけて観に行った『奪師』。ウー・ジンの日本刀を持って敵の腕を切断しまくるのには驚きました。まさにⅢ級指定のバイオレンス映画でした。
血戦 (FATAL MOVE) [DVD]
サモ・ハン主演
アメイジングD.C.