電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

来日終了

2011-07-28 16:53:19 | Weblog
映画の来日キャンペーンは、始まる一週間前から終わる日まで、ほかの仕事が手につくことができないくらいドタバタしています。インタビュー時間を埋めるために、マスコミとギリギリの折衝をするわけで、来日があれば会見も含めて神経をとがらせています。
さて、弊社が宣伝を手伝っている『レイン・オブ・アサシン』はジョン・ウー監督とスー・チャオピン監督が来日し、本日やっと取材が終了いたしました。どたばたしているので、監督たちと満足な挨拶をしないままでしたが、ジョン・ウー監督とはたまたまお話する機会があり、昔、シネマシティのオフィスで見かけましたなんて話をしたら、「すごい古い話だねえ」と笑って答えていただきました。時は1988年ですから、もう23年が経っているわけです。それと『狼』のシンガポール公開版をゴールデンプリンセスの試写室で見たとお話したら、「あれは10分長いバージョン」なんだと話されておりました。
さて、こうやって映画人にあってあれこれお話している(インタビューを聞いている)中、ジョン・ウー監督にとってのデビュー監督から10年間は撮りたいものが撮れなくて不遇の時代だったと聞いたのは驚きました。そして1985年の台湾時代の1年間は撮らしてくれると言われて移った会社が撮らせてくれなかったという、これもまたがっかりしたということで、その状況から引っ張ってくれたのはツイ・ハークで、彼のおかげで『男たちの挽歌』を撮ることができたと言ってました。この二人はその後『狼~』でいろんなことがあるわけですが、それから月日が経ってこうゆう話ができるウー監督は本当に人格者だと思います。
これから秋には『1949』の製作が開始されるとのことですが、来日の話はまた。