電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

時代

2009-09-16 01:37:55 | Weblog
最近、古い作品を見直す(原稿書いたり講座のため)機会を持ったのですが、今見ると当時、その作品を製作するにあたっての状況が垣間見えます。
ジャッキー・チェンの『レッド・ブロンクス』『ファイナル・プロジェクト』『ナイスガイ』はジャッキーがハリウッド進出直前で、アジア圏より世界を意識した作りになっていますし、それがこれまで見ていたジャッキー作品との違和感を感じる部分でもあり、日本ではこの時期のジャッキー作品の興行収入が落ちて行ったのもへんに英語映画になっているので観客のとまどいがあったのかもしれませんね。『ファイナル・プロジェクト』はトン・ピョウも冒頭と中間の電話のシーン(ここにはロー・ワイコンが横にいますが)、そして最後のシーンでの絡みしかなくて、香港の俳優がほとんど出ていませんし、なんかそれまでの『ポリス・ストーリー』シリーズではなくて寂しい感じがしました。
『スイート・ムーンライト』は日本でのロケですが、当時、香港で日本のドラマが人気があって、もろトレンディドラマなんですが、今見ると結構笑ってしまうところもありながらかわいい映画でなんですねえ。最後のところなんて原宿でレオ・クーとスー・チーが抱き合ってくるくる回ってるのって、かなり印象的ですね。この映画が10年前の作品ですが、ほんと、月日が経つのが早いです。