大空を見上げて

日頃感じていること

十五夜

2009-10-03 | Weblog
  月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ 我身ひとつの 秋にはあらねど (大江千里)
 
  天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも(安部仲磨)

  めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな (紫式部)
   
  やすらはで 寝なましものを 小夜ふけて 傾くまでの 月を見しかな (赤染衛門)

  心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな(三条院)

     秋風に たなびく雲の 絶え間より
     もれいづる月の 影のさやけさ  (左京大夫顕輔)

 ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる(後徳大寺左大臣)

 なげけとて 月やは物を 思はする かこち顔なる わが涙かな(西行法師)

    *百人一首に詠われている「月」を拾ってみました。
     昔は文学少女で、正月といえば百人一首をやっていました。
     懐かしい思い出です。    (shizuko)

              (写真:今夜の月)                        
コメント
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