さすがに朝夕はだいぶ肌寒くなりました。今はどうも蛾類の端境期らしくて、灯りの所を見に行っても今一つ。蛾類を見に出掛けてみたのですが、つまらないので草むらで鳴く虫探し。よく聞こえてくるのは、チンチロリンとマツムシの声です。すぐ側で鳴くので探してみるのですが、身を隠す技はたいしたもので、なかなかその姿を見ることができません。長い間あちらからこちらから見る方向を変えながら探していると、やっとその姿を見付けることができました。
2010年9月29日 大阪府三島郡島本町
草の上に這い上がってきているところでしたが、やや、どうも一匹ではありません。翅を立てた♂の後ろにしがみついている者が居ます。
後ろにいたのは、♀のマツムシでした。♂の背中の分泌物を舐めているようです。この手の昆虫は「甘い汁」で♀を誘うようです。
マツムシの交尾についてはあまり知らないのですが、♂のしっぽの先に見える白い袋状のものは「精球」とか言うものでしょうか。
もちろん♀は鳴かないので、いざ探そうと思うと大変困難です。実は今回初めて見ました。飼育下であれば普通に見ることができるのでしょうが、野生のものとなると、やはり交尾中だとか見付けるしかないと思います。
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