山の春夏秋冬

たまの休日に野山へ出かけたとき目に留まった生き物や風景の紹介

マツムシ

2010年10月02日 | バッタ・カマキリ・ナナフシ類

 さすがに朝夕はだいぶ肌寒くなりました。今はどうも蛾類の端境期らしくて、灯りの所を見に行っても今一つ。蛾類を見に出掛けてみたのですが、つまらないので草むらで鳴く虫探し。よく聞こえてくるのは、チンチロリンとマツムシの声です。すぐ側で鳴くので探してみるのですが、身を隠す技はたいしたもので、なかなかその姿を見ることができません。長い間あちらからこちらから見る方向を変えながら探していると、やっとその姿を見付けることができました。

2010年9月29日 大阪府三島郡島本町

 草の上に這い上がってきているところでしたが、やや、どうも一匹ではありません。翅を立てた♂の後ろにしがみついている者が居ます。

 後ろにいたのは、♀のマツムシでした。♂の背中の分泌物を舐めているようです。この手の昆虫は「甘い汁」で♀を誘うようです。
 マツムシの交尾についてはあまり知らないのですが、♂のしっぽの先に見える白い袋状のものは「精球」とか言うものでしょうか。

 もちろん♀は鳴かないので、いざ探そうと思うと大変困難です。実は今回初めて見ました。飼育下であれば普通に見ることができるのでしょうが、野生のものとなると、やはり交尾中だとか見付けるしかないと思います。



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