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山の春夏秋冬

たまの休日に野山へ出かけたとき目に留まった生き物や風景の紹介

勝持寺の仁王門

2007年03月12日 | 風景

 小塩山のふもと勝持寺の表参道を行くと、竹や樹木が鬱蒼と茂るなか、石段の上にとても古い仁王門があります。

2007年3月4日 京都市西京区大原野南春日町

 「勝持寺は、680年に天武天皇の勅(ちょく)によって役行者(えんのぎょうじゃ)が創建したのが始まりで、791年に最澄が堂塔伽藍(どうとうがらん)を再建して、薬師瑠璃光如来を刻んで本尊としたと伝えられています。838年に仁明天皇の勅によって塔頭(たっちゅう)四十九院が建立されましたが、応仁の乱(1467~1477年)で兵火に遭い、仁王門を除き全てを焼失しました。現在の建物は乱後再建されたものです。」
と、パンフレットにはこのようなことが書いてあるようで、つまりはこの仁王門、とてつもなく古い建物なのであります。
 それにしてもそんな貴重な物、こんな野ざらしでいいのかと、少し心配です。

 仁王門の向こうには、勝持寺への参道が続きます。途中までは樹木や竹林で鬱蒼としています。仁王門もこうやって近付いてみると、やはりだいぶ傷んでいます。

 仁王さんを見てびっくり。痛み具合も半端ではありません。さすがに千百年以上の年月は、仁王さんにとっても重荷だったようです。


大原野の原っぱ(冬編)

2007年02月23日 | 風景

 天気が良くて暖かでも、風景はまだ冬。新芽が吹き出すのはまだもう少し先のことです。

2007年2月21日 京都市西京区大原野南春日町

 大原野の原っぱも、初秋の頃とはずいぶん違います。しかし、あと半月もして桜が咲き始めると、一気に様子が変わることでしょう。


尾ノ島の滝

2007年02月02日 | 風景

 どこか面白そうな所はないかと御嶽山の周りを車で走り回って、山の方へ入っていく路があるとどんどん入っていったりしていました。何やらキャンプ場があったりする路を入っていくと「尾ノ島の滝」の表示がありました。とは言っても十年以上前のことなので、看板だったか道しるべのようなものだったかもう覚えていないのですが。特別行くところもなかったので、車を停めてカメラを下げて滝の方へ山道を下っていきました。

1995年5月28日 長野県木曽郡木曽町開田高原

 周りの樹木も背が低くて割と開けた所で、想像していたよりは落差も結構あってなかなか迫力があります。資料では三十メートルくらいあるように書いてあるのですが、それほども無いように見えます。すでに先客が居て、中判カメラで写真を撮っておられました。あの場所からも見てみたかったのですが、邪魔しても何ですので諦めることにしました。私も写真を撮っているときに人が近付いて来たり話しかけられたりするのはあまり好きではないので。
 この川の水はこの辺りでもいつでも5~8℃くらいしかないそうです。なにせ夏でも寒い御嶽山からの水ですので、とても冷たいわけです。御嶽山の中腹の森の中で湧き水を見付けたときには、あまりの冷たさに驚いたことがあります。まあ、夏に訪れるとなかなか良いところです。


開田高原の風景

2007年01月21日 | 風景

 木曽福島から国道361号線を北上して、新地蔵トンネルをくぐってから少し走ると、ワスレナグサの咲く水生植物園があります。そんなに広い場所ではないのですが、関西から夜中に走って行って睡眠を取る時は、よくここのパーキングに駐めて一眠りしたものです。なぜここかと言うと、目覚めたときの景色がとても良いからです。

1995年5月28日 長野県木曽郡木曽町開田高原

 パーキングから国道を挟んで向こう側は田園が広がります。この写真は5月の下旬に行ったときのものです。田んぼの横にはシラカバが植えてあるし水車小屋まであって、牧歌的な雰囲気があります。とにかく静かで気持ちの良い朝を迎えられます。ただ、5月の下旬と言えども、夜中はかなり冷え込みますので防寒の用意が必要です。
 ちなみにこの植物園にあるワスレナグサの名の由来ですが、昔ある騎士が恋人に贈ろうとドナウ川の岸辺に咲くこの花を採ろうとして、川にはまって「私をわすれないで」と言いながらおぼれ死んだ、ちょっとお間抜けな物語から来ているようです。


春の花と御嶽山

2007年01月19日 | 風景

 また今年も暖冬傾向、と言っても何だか毎年のことのような。いつと比べて暖冬なのか、もう昔のような冬らしい冬は無くなったような気がします。うちのあたりでも、以前は毎年雪が積もって通勤や通学にに支障がでたりしたものですが、もうこの頃ではそういうことがほとんど無くなりました。温暖化は確実に進んでいるのですが、今ひとつ危機感が無いというか。私ら一個人があがいたところで、どうにかなるわけではないのですが。たいがいの場合、手遅れになった時にやっと気付く人が多いので、人類は恐らくいずれは滅びる運命にあるものと私はひそかに思っています。
 それでも冬が無くなったわけではありませんので、虫も花もひそかに春が来るのを待っています。

1995年5月27日 長野県木曽郡木曽町三岳

 三岳村の方から御嶽山を登る路の途中で、御嶽山を背景に黄色い春の花を撮影したものです。雪の残る山を背景にすると春~という雰囲気になります。しかし時期的には関西ではもう初夏の一歩手前です。
 まだまだこれから寒くなりますが、春が待ち遠しいのは虫や花ばかりではありません。


御嶽山から中央アルプスを望む

2007年01月17日 | 風景

 また当分天気に恵まれる気配がないので、昔の写真でお茶を濁すことにします。

199?年?月?日 長野県木曽郡王滝村御嶽山

 いつ撮ったのか記録を紛失したので定かではありませんが、晩秋に御嶽山の4合目付近から中央アルプスに向かって撮したものです。遠くの山まですっきりと見えるこの澄んだ空気は、やはりここまで来ないと体験できません。
 ここは伐採跡だと思いますが、その後にシラカバなどを植えてあるところはやはり土地柄です。関西ならすぐに杉林になってしまいます。


開田高原より御嶽山を望む

2007年01月17日 | 風景

 木曽福島から旧地蔵峠を越えて開田高原へ抜ける山道の途中からは、開田高原を挟んで雄大な御嶽山が望めます。

1996年5月25日 長野県木曽郡木曽町開田高原

 地蔵峠からだいぶ下った辺りからの写真です。御嶽山の広大な裾から開田高原の間に樹木以外何もありません。これが都会でしたらこの裾は家で埋め尽くされていることでしょう。 


東山の土場(木曽町)

2007年01月14日 | 風景

 御嶽山へ行くときは、いつも木曽福島の方も寄って行きました。と言うより元々の目的地は木曽福島でした。もうなくなってしまったようですが、以前はチップ工場の広い土場があって、シーズンにはよく虫屋が集まっていました。

1994年5月29日 長野県木曽郡木曽町新開 東山の土場

 この写真は、この土場がなくなる一,二年前だったと思います。私が訪れるようになった頃はもう衰退期でしたが、それでも木材がもっとぎっしり置いてありました。クリストフコトラカミキリやキモンハナカミキリなど関西ではなかなか見られない種類や関西にはいない種類がお手軽に見られて、なかなか面白い所だったのですが。
 地図を久しぶりに見て初めて知ったのですが、2005年11月に木曽福島町、日義村、開田村、三岳村が合併して木曽町になっていました。合併するのはいいのですが、一口に木曽町と言うと広すぎます。


小倉神社

2007年01月04日 | 風景

 今日もぶらりと近所を歩いてみました。もう初詣客も少なくなったことでしょうし、すぐ近所の小倉神社を覗いてみました。とは言っても、大きな神社のようにぞろぞろ人が来るわけではないので、いつ行っても良かったのですが。

2007年1月4日 京都府乙訓郡大山崎町小倉神社

 小倉神社の本殿を天王山の登山道から見たところです。この神社の横からは天王山の登り口の一つになっています。だいたい神社は明るい印象がありますが、ここは大きな樹に囲まれて鬱蒼とした森の中にあります。この神社が建てられたのは奈良時代の初め頃らしいのですが、今よりは大きな樹が多かったことでしょうし、もっと鬱蒼としていたかも知れません。

 御神木の大きなスギです。樹齢は五百~六百年はあるだろうと言うことです。横に立っているモミの樹も、たいがい大きいのですが。

 本殿を正面から見たところです。祈願するのにも作法があって、祈願した後に本殿の周りを回らないといけないようで、それを一~三回繰り返しなさいということです。
 山崎の合戦の際には、秀吉もこの神社へ祈祷に来たようです。今でこそ神社付近まで住宅が建って開けていますが、当時は山の中です。ここへ来るだけでも結構大変だったのではないでしょうか。 


伊丹市昆虫館

2007年01月04日 | 風景

 去年の疲れもだいぶ取れてきたので、一年ぶりに伊丹市昆虫館へ行ってみました。朝もゆっくり寝ていたので、着いたのはお昼前。思ったより天気が悪く、寒さは緩いのですがあまり陽が照りません。温室の蝶を撮るつもりだったので、もっと明るい方が良かったのですが。
 昆陽池の駐車場に車を置いて、池の側の路を昆虫館に向かいます。越冬昆虫の観察でもするのでしょうか、林の中のいくつかの樹幹に藁が巻いてありました。

 この昆陽池は、私の幼い頃はちょっとした神秘的な沼でした。どこの池でも昔はそんな感じがしたものです。農業用水のため池として奈良時代の行基というお坊さんの指導で造ったものなので、とても古い人工池です。ときどき今は亡き祖父に釣りに連れて行ってもらったものですが、今はどこの池にも柵があって、のんびり鮒釣りを楽しんでいる光景など全く見られなくなりました。

2007年1月3日 伊丹市昆虫館

 入館料400円は自動販売機で。入館すると受付で「ちょうちょおみくじ」をやっていました。大吉だとバッヂがもらえます。と言うわけで、私もゲット!

「マニアックなものですが」と言って受付の方にいただきました。

 特別展示室では、去年来たときと同じ標本がおいてありました。世界の昆虫の綺麗どころ大きいどころが並んでいます。置いてある標本は、なかなか見応えのあるものばかりです。ジンメンカメムシの人形もそのままありました。
 ただ、おびただしい数のコガネムシやタマムシを並べて飾り付けてありましたが、私としてはあまり感心しません。見映えは良いのですが、乱獲そのものを表しているように感じるからです。昆虫館の意図するところとは少し違うのではないかと私は思うのですが、昆虫館の方はいかがお考えなのでしょうか?
 温室の蝶の写真は日をあらためて。