小塩山のふもと勝持寺の表参道を行くと、竹や樹木が鬱蒼と茂るなか、石段の上にとても古い仁王門があります。
2007年3月4日 京都市西京区大原野南春日町
「勝持寺は、680年に天武天皇の勅(ちょく)によって役行者(えんのぎょうじゃ)が創建したのが始まりで、791年に最澄が堂塔伽藍(どうとうがらん)を再建して、薬師瑠璃光如来を刻んで本尊としたと伝えられています。838年に仁明天皇の勅によって塔頭(たっちゅう)四十九院が建立されましたが、応仁の乱(1467~1477年)で兵火に遭い、仁王門を除き全てを焼失しました。現在の建物は乱後再建されたものです。」
と、パンフレットにはこのようなことが書いてあるようで、つまりはこの仁王門、とてつもなく古い建物なのであります。
それにしてもそんな貴重な物、こんな野ざらしでいいのかと、少し心配です。
仁王門の向こうには、勝持寺への参道が続きます。途中までは樹木や竹林で鬱蒼としています。仁王門もこうやって近付いてみると、やはりだいぶ傷んでいます。
仁王さんを見てびっくり。痛み具合も半端ではありません。さすがに千百年以上の年月は、仁王さんにとっても重荷だったようです。