福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

ご存知 名ばかりの改革・・・ 今度こそ賢明な判断を 是非ともお願いします!

2007年07月10日 | オピニオン
                 同世代の熱き女性の集まり
              「明るい明日Getグループ」のメンバーと


またもや政治とカネ~赤城農林水産大臣の事務所費問題。
故松岡大臣が命を絶ち、自民・公明の与党が強引に「改正政治資金法」を採決成立させてから1か月足らずの出来事です。

ご存知のとおり、改正政治資金法で領収証添付が義務付けられたのは資金管理団体のみで、いわゆる抜け穴だらけの「ザル法」。
赤城大臣も、後援会は規制の対象外の政治団体であると言い張っています。
今回も、「法律に則って適正に処理している。領収証等を公開する義務は無い。」との安倍総理と赤城大臣のコメントですが、疑惑を堂々と晴らす事ができない不正なカネの出入りがあったと勘ぐらざるを得ない対応に、馬鹿にされたと感じた国民も多いと思います。

先の国会の審議でも、民主党をはじめとする野党は、政治とカネの不透明さを払拭するためには、議員に係る全ての政治団体の収支報告に領収証の添付を義務付けなければ法律改正の意味がないと主張しましたが、与党は最後まで強硬に聞き入れませんでした。

そして今回、1か月も経たないうちにザル法であることを証明する結果となりました。
民主党の対案を数の論理で反故にして、問題が起きた今、「それならまた改正すればいいじゃないか」といった安倍総理のコメントは耳を疑うとても無責任なものです。

素人目には、与党が矢継ぎ早に改革しているかのように映る法案や施策も、実際は改革とは名ばかりのお茶濁し的な内容になっているものが多いことは既に皆さんもお気付きのことと思います。
中身をみれば、改革に逆行し、その歩を遅らせているのは紛れもなく与党の方です。

例えば、天下りを規制しようと制定された「国家公務員制度改革法」。
天下りバンクの設置で、天下りがなくなるとはとても考えられません。
国民の多くが是とするであろう天下り全廃に向けた野党案は、やはり捨て去られました。
なくなるどころか、これまでより天下りが温存されるといった見方が優勢です。
これもまた、何かをやっておけばとりあえず支持・評価されるだろうといった姿勢で、問題の根本解決を先送りしたザル法となる可能性が高いものです。

安倍総理は、かつて衆院選で小泉元総理が採ったやり方と同じ様に、
「改革を止めるな! 民主党が政権を取ると改革が遅れる!」
「国民が待ち望んだ改革を我々が実現した!」
と選挙用のフレーズで叫んでいますが・・・。

かつて、郵政民営化の時も、民主党は「民営化」に反対した訳ではなく、自民党の掲げた民営化の組み立て方に修正を唱えていた訳ですが、時の首相と政府の選挙対策・広報戦略にまんまと利用されて、「民営化そのものに反対している反改革政党・・」とのいわれ無き攻撃を受けました。ほんとうに狡知に長けています。
そして、大勢与党、なんでもゴーの衆議院をもたらした今の結果・・・。


参院選公示が、明後日12日(木)です。
有権者の皆さんは今度こそバランスある判断をされ、誤魔化さずに実直に改革に取り組む政策集団の後押しをしていただきたいと思います。
ムードや耳ざわりの良い言葉によらず、おかしな流れに歯止めをかける賢い選択をしていただけることを是非ともお願いしたいと思います。


 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp 

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