福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

公教育改革に挑む! 和田中学校 藤原和博校長の講演に感動

2008年01月20日 | 活動報告


東京都で初の民間人校長として公教育改革に挑む「時の人」和田中学校の藤原和博校長を講師にお招きして、宇都宮市PTA連合会(市P連)のPTAリーダー研修会・教育課題委員研修会が開催されました。
参加者は市内各地のPTA代表と教職員及び関係者約250名。
会場いっぱいの大盛況でした。

笑いあり驚きありの中、藤原先生の巧みな語りかけ口調と小気味好いテンポで、少しも飽きさせることなく展開された講演に、会場全体がどんどん引き込まれていった感があります。
先生は、プレゼンの天才でもありました。

「藤原さんの講演を生で聴くことができてよかった!」
期待を超える内容で、参加いただいた全ての方々に充実・満足を感じていただけたと思います。

先生の教育・地域改革の取り組みは、どれもこれもワクワクするものばかり。
世界で一番受けたい授業と言われて久しい「よのなか科」や、地域主導の学校運営形態「地域本部」といった学校教育改革の実践の様子を映像も交えてご紹介いただき、開かれて活き活きとした学びの場が提供されている様を目の当たりにしました。

私が肌で感じた「藤原イズム、藤原ビジョン」の土台を成す哲学のうち、際立っているもの…、

まずひとつは、

公立学校の運営に地域の大人を巻き込み参加していただくことで、地域社会の大人たちと子どもたちの「ななめの関係(利害のない第三の関係)」を作り出すことの大切さ。

そこでは「子どもたちへの様々な教育効果」と併せて、失われつつあると言われる地域内の新たなコミュニケーションが生まれ、結果「地域社会を活性化させる」重要な機軸になるといったもの。
公立学校を「地域の核、大切な拠点」として、これからの日本に求められる「地域社会の再生」を図ろう。
日本の「社会やヒトづくりを根底から見直そう」といった壮大な取り組みでもあります。

もうひとつが、

今のような成熟した社会では、これまでの学歴偏重・点数至上主義はもう通用しないといった考え。
問題に対して常に一つだけの正解がある…とは限らない多様で複雑な社会で、
これからは「情報処理能力(与えられて解く)」ではなく、より多くの人が納得できるような「納得解」を導き出す「情報編集能力(真の学力・能力)」が求められるというもの。
タフな時代を生きなければならないこれからの子どもたちには、「生きる力」を養成してやらねばならない。
そしてそれは、自分の力で「世界観・人生観・幸福観」を創りあげる能力でもあるというもの。

勉強が出来れば幸せになれる…という過去の迷信は、これからの社会では危険なもの。
「ジグソーパズルを早く正確に仕上げる能力」ではなく、「限られた数のレゴ・ブロックで、より多くの人に納得と感動を与えられる組み立ての能力」とも語っておられました。
日本の公教育にも、そういった能力の養成を目指した教育プログラムを取り入れなければ、世界に取り残される…、

といったところでしょうか。

私ももちろん、参加した皆さんも元気とパワーをたっぷりいただけた講演でした。
教育やヒトづくりに夢や理想を持って行動している私たちに、ヒントや更に一歩踏み出す原動力を与えていただけました。


今回は私も、企画立案者の一人として、冒頭に先生の経歴と実績のご紹介と、最後に謝辞を述べさせていただく役をお任せいただきました。

先生のお人柄は、エネルギッシュに学校・地域を引っ張っていくパワフルな企画・実践力と透徹した知性にとかく焦点があてられがちですが、
昨年暮れからの出演交渉での打ち合わせから、今日までのメールのやりとり、そして宇都宮駅へのお迎えとお見送りの車中や会場でのさりげないお気使いなど、実は、ずば抜けた気働きと人間性を兼ね備えた方であることにも大いに勉強させられました。


講演終了後、同じく参加していた某小学校のPTA執行部の友人たちから、

「福田智恵が普段から やりたい、やろうよと訴えていることが良く解ったよ…大役お疲れ様でした…」
「宇都宮で、藤原先生のお話を直に聴けるなんて思っていなかった。すぐそばで迫力あるお話を体感できました…」
「タイムリーなお方の講演で最高!もっと大勢の人に聴かせたい内容だね…」

といった内容のメールをいただきました。
これからの活動で壁にぶつかり悩むことがあれば、藤原先生のプレゼンの迫力を思い出して、地道に一歩づつ歩を進めていこうと思います。

「藤原イズム、藤原ビジョン」は今後加速度的に全国に広がる様相を呈しています。
全国にその哲学と手法が広がっていく時、教育の場と地域社会にどのような変化が出てくるのか今からほんとうに楽しみです。


先生とは、また何処かでお会いできることを楽しみにしています。
ほんとうにありがとうございました。


 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp 

 最新のブログ 

杉並区立和田中学校校長の「藤原和博氏」の講演が行われます!

2008年01月20日 | 活動報告
ネットワーク型授業「よのなか科」や「地域本部」。
教育界に新しい風を吹き込んだ方として、マスコミにも大きく取り上げられている東京都杉並区立和田中学校校長の「藤原和博氏」が、宇都宮市PTA連合会の招へいにより本日宇都宮にお出でになり講義・講演を行います。

超ご多忙なお仕事を調整していただき、私たちの念願叶っての来宇です。
是非とも多くの関係者の方々に触れていただきたいと思います。


本日の、藤原先生の講演・講義日程です。

1 名称  藤原和博氏教育講演会

2 主催  宇都宮市PTA連合会
      (宇都宮市PTA連合会 教育課題委員会 リーダー研修会)

3 目的  和田中学校の学校経営の様子を拝聴しながら、地域を巻き込んだ子どもの居場所づくり
       や学習の支援方法、及び学びの実践化など、これからの学校教育について藤原校長の
       明解なる話を聞き、親として教師として、今後の進むべき道を探る。

4 日時  平成20年1月20日(日)
       受付 13:00~
       開会 13:30~
       閉会 15:00  

5 会場  とちぎ福祉プラザ 多目的ホール
      (栃木県宇都宮市若草1-10-6  電話028-621-2940)

6 講師  東京都杉並区和田中学校校長 藤原和博氏
  演題  「いい学校をつくる! 和田中「よのなか科」と「地域本部」の取り組み
         ~魅力ある学校づくりと家庭・地域の教育力向上のために~ 」

7 お問い合せ先 宇都宮市PTA連合会事務局(宇都宮市天神 宇都宮市教育センター内 028-632-7856)


 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp 

 最新のブログ