福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

教育問題の行政視察に出掛けています

2008年01月16日 | 活動報告
                       東京都江戸川区立一之江小学校
                       すくすくスクール事業の校庭で


昨日から、私の所属する教育問題調査特別委員会の行政視察で、先進自治体である東京(江戸川区)、大阪(寝屋川市)、京都(京都市)を訪ね歩いています。

初日は、私の提案でもあった江戸川区の「すくすくスクール」。
平成17年度に区内全面実施となった事業です。


新小岩の一之江小学校にお邪魔して、「地域の方々がサポーターとなって一緒につくるもう一つの学校」の様子を拝見させていただきました。

「人間教育」を地域の力で行おうという精神で、平成15年度に当校をモデル校としてスタートした事業は、現在、区内全校(73小学校)で実施されていました。

「すくすくスクール」は、自治会、各種団体、学校、PTA等の関係サポーター(ボランティア)の方が作る「子どもたちを地域で育む場」です。
小学校は「地域」の大きな財産であるといった発想で、放課後の学校を有効に活用して、子どもと地域と学校と保護者の連携・交流を喚起して、子ども・大人の豊かな人間性を育むことを目的としています。

また、学童クラブ(留守家庭児童会)を吸収し、学年制を廃止し、希望者全員の受け入れを可能にしているため、学童クラブの待機児童が解消されています。

学校には一切負担をかけず、クラブマネージャーとサポーターにより運営されています。
子ども達は異学年との交流や、大人との接触により社会性を醸成し、地域と学校がより身近になります。
結果、地域の活性化にも大いに貢献しているようでした。

専用のホームルームに企画に添ったスタッフが配置され、いろいろな遊びや運動や各種のイベントを行っています。
全員がボランティアでしたが、高齢者の方々に負うところがやはり大きいとも感じました。
そして、学校・家庭・地域が一体となって、子どもの豊かな人格形成を育むことを目的に運営される教育事業・地域事業としては、一歩先行く洗練されたものと感じました。

学校や職場以外での人との出会い・繋がりの場を創出することの意義。
子どもたちにも大人たちにも、学びと刺激と様々な体験の場所を提供することの意義。
共育・協働の精神の意味を改めて感じさせられました。

因果関係はさておき、江戸川区は東京23区の中でも最も出生率が高いそうで、年間6000人を超える赤ちゃんが誕生しているそうです。

明日からは京都、大阪です。


 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp 

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