島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

原子力発電とクルマ社会を結ぶもの (2)

2011-04-23 22:40:24 | 地球温暖化
 この度の福島第一原発の大事故の直接の要因は3月11日の大地震と大津波によるものとされている。
 もっとも、福島第一原発は既に老朽化しており、構造もかなりもろくなっていたとも言われている。
 多くの外国人は、また日本人も、地震や津波が多い日本で原発が多いのは危険きわまりないと述べている。
 それならば、地震や津波の危険が少ない地域なら原発も安全かと言えば必ずしもそうとは言えない。
 チェルノブイリ原発の事故は内陸での事故だから津波にはまったく関係がないし、地震とも無関係のまったくの人為的事故である。また、アメリカの内陸部の各地にも原発は多い。
 でも、そんな地域にある原発を巨大竜巻が襲ったらどうなのであろうか。
 近年、アメリカでの竜巻は頻度も規模も大きくなっている。
 これはたぶん地球温暖化によるものとも考えられている。
 日本でもあちこちで竜巻被害が起きている。
 その地球温暖化は人類の、とりわけ先進国(経済大国となった中印両国も含めたい)によるエネルギー浪費の諸活動によるものであり、とりわけクルマ社会(※注)による二酸化炭素の排出は大きい。
 こうして竜巻や豪雨などの異常気象はますます頻発し、それゆえ今後は日本でも地震や津波だけでなく、巨大竜巻や火山の大噴火、巨大土石流による原子力施設に対する“襲撃”もありうるものと考える必要があろう。
 そして、同じことはアメリカやロシア、フランスなどでも起こりうることである。

◆24日のテレビの報道番組の中でアメリカの竜巻により原発が停止を余儀なくされたという。
      [25日付記]

 ※注 クルマの走行時はむろん大量の二酸化炭素を排出するが、そのクルマの走行を支えるのが「クルマ社会」であり、クルマ本体及び各部品、カーグッズの生産、販売、修理、廃棄、石油産業、道路建設と補修、交通標識の取り付け、信号機、交通に関する警察活動、損害保険事務etc.を総称したものである。


最新の画像もっと見る