島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

自転車レーンはなぜ必要か(22)

2010-11-26 20:03:19 | 地球温暖化
 この自転車レーンの設置意義を高めるためにも自転車利用者の増加は不可欠である。
 普段、クルマの常用者であってもウォーキングが好きで、健康保持のためということで朝または夕のウォーキングを欠かさないという人は結構多い。
 むろん、徒歩で5分や10分程度の近距離だったら、いかにクルマ依存症の御仁でもクルマを使わずに徒歩で済ますであろう。
 だが、徒歩で20分~40分程度の距離となると結局はクルマを使用する人が多いようだ。それが朝夕のウォーキングなら1時間程度励行する人ですらクルマを使ってしまう。
 朝や夕とは異なり日中は忙しいからということのようだが、それなら自転車を使えば徒歩よりは迅速なはずなのに、自転車を使わないのはそれだけ自転車から遠ざかっているからのようである。
 徒歩で40分の距離の場合、自転車でならわずか15分で済ますことができる。だから30分の自転車走行ならかなり遠くまででかけられるはずである。
 自転車から遠ざかっている皆さんには是非自転車利用の復活を心がけていただきたいものである。
 さて、上の円グラフは以前にもお目にかけた(3月21日)のだが、ともかく家庭におけるクルマ使用による二酸化炭素排出がいかに多いかが一目瞭然である。
 むろん、この場合も高齢世帯などクルマを持たない家庭や所有しても大都市圏の住民のように毎日は使用しない家庭なども含まれるし、また通勤用で毎日使用しても距離・時間が短い(つまりは「半不動産」状態)家庭も多く含まれる。
 ましてや都市近郊の大家族農家のように、高齢夫婦、若夫婦、孫世代のすべてがクルマを使用している家庭の場合はCO2排出割合は50%をかなり超過しても不思議ないことになる。
 そのためにも自転車で30分~40分程度の距離なら極力クルマを使わず、自転車利用を心がけるならば家庭生活における二酸化炭素排出量はかなり減少するはずである。


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