島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

自転車レーンはなぜ必要か(6)

2010-09-27 21:41:10 | クルマ社会の問題
 ブログ主お得意の不可解な絵図の組み合わせ。
 山形の自転車レーン問題とほとんど関係が無いような取り合わせだが、やはり自転車レーンと関係がないわけではないから、このシリーズで採り上げたのであろう。
 左上は言うまでもなく中国のシンボル「天安門」。
 左下は尖閣列島の中心「魚釣島」の位置図で、右下は魚釣島の姿である。
 まさしく現在、尖閣諸島周辺波高しの状態は当分続きそうである。
 さて、右上には4台の自家用車の姿があり、「エコカー」とある。ハイブリッドカーである。
 天安門は中国政府を表しているが、中国政府は尖閣列島問題をめぐり日中間の経済交流などを始めとして様々な強圧的な態度をとり続けている。その中の一つとして中国で採掘されるレアアース(希土)の日本への輸出停止まで命じたとも言われている。
 レアアースは電気自動車などエコカーのモーター製造には不可欠な原料として日本の自動車工業会にとってはノドから手が出るほど欲しいものである。
 地球温暖化などどこ吹く風のノーテンキな生活スタイルをとり続けているのは一般のユーザーであるが、自動車業界がハイブリッド・カーや電気自動車の改良と開発に躍起なのは自動車業界自身が地球温暖化を確かに脅威と感じている表れと思える。
 だからこそレアアースの確保に支障が生じる事態は日本の自動車業界にとってまことに困ったことなわけである。
 もっとも火力発電が主力のまま電気自動車が走行しても、やはり二酸化炭素の排出量は膨大のままであり、それゆえ地球温暖化抑制にはさほど貢献するとは思えない。
 それゆえ、エコカーであろうとなかろうと、クルマの走行量が多い限り地球温暖化抑制にはつながらないのであり、やはり自転車こそが「真にエコな車両」なのである。
 日本人の多くが「クルマから自転車への転換」を図るならば、レアアースの禁輸措置など怖れるに及ばない。
 クルマ社会のまま地球温暖化抑制を図ろうとするからレアアース輸入が不可欠となる。
自転車レーンの廃止を一番喜ぶのは中国政府なのかもしれない。


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