島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

有名観光地の駐車場の状況

2011-11-09 09:30:22 | クルマ社会の問題
 ここ、山形県内の某有名観光地の現状の一端を紹介したい。
 背後の山肌はすっかり晩秋の一歩手前の様相だが、真紅の紅葉がほとんど見られないまま落葉しようとしている。
 これもどうやら地球温暖化の表れでもある異常気象のなせるわざのようだ。
 手前は駐車場であるが、ほぼ満車に近い。
 ところが、時刻は4時を経過し、観光客の多くは既にここを去っているはずであるのに、駐車場に多くのクルマが駐車しているとはどういうことなのか。
 そこでナンバープレートを見てわかったことは、ほとんどが「山形」ナンバーであった。
 この観光地にマイカーで訪れる観光客の多くは県外客だから、むろん県外ナンバーがほとんどである。
 つまりはこの写真のクルマは県外からの観光客のものではないのだ。
 それでは何故夕刻近くなのに山形ナンバーのクルマばかりが多いのか。

 この駐車場はまさにJRの駅に隣接している。
 つまり、これらのクルマの利用者の多くは隣県の仙台などへの通勤・通学者だということである。

 この観光地では「駐車場案内」を表向きにした土産物店店員による露骨な「客引き」が多いことで悪名?!が高い。
 それなのに観光シーズンになるとその光景は衰えることがない。
 確かにここをマイカーで訪れる観光客は幾らでも駐車場の標識を見かけるのに満杯の所が多いので、うろうろしてしまう。
 そこに「客引き」のオバサンたちが待ち受けているわけだ。

 むろん駐車場経営者にとっては観光客の利用より通勤客の利用の方がはるかに効率的で利益が多い。
 観光地にでかけるにもクルマ。鉄道利用による通勤にしてもクルマ。
 これでは準世界遺産的観光地も溢れるクルマと無骨な駐車場だらけで景観が壊れるばかりである。
 

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