島国ニッポンの山国から

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古戦場は高速道路の橋の下?!

2009-09-06 22:11:22 | クルマ社会の問題
 幻の古戦場がいよいよ本格的に幻に

 戦国時代の末期、米沢の伊達輝宗と上山城主との連合軍が山形城主の最上義光の軍勢とが戦ったという「柏木山古戦場」はこのあたりと考えられている。
 伊達輝宗とは有名な伊達政宗の父であり、その妻は最上義光の妹であるから、義理の兄弟が戦ったことになる。
 後世の江戸時代になって著述された数点の記録書や軍記物にその旨が記されているが、具体的な年号が記されていないために史実性が疑われ、「幻の古戦場」とも言われている。
 だが、当時の混沌とした時代背景からすると、この種の戦闘はまったくありえないことではない。
 ともかく確かに最近までは「柏木山古戦場」と記された案内説明版があったはずだが、先日訪れた時にはとうとう見つけることはできなかった。
 上の写真の丘陵のすぐ背後には「東北中央高速道路」が走っており、その建設の際に取り外された可能性が高い。
 地元の郷土史家たちはこの丘陵の南麓(写真では向かって左側)一帯で両軍が戦ったと考えているようだ。
 したがって、下の写真はその高速道路だが、ちょうど橋の下や橋がとぎれた盛り土の上に道路が敷設されたあたりが戦場の中心部だったと考えられる。
 またしても、「クルマ社会」は歴史を消してしまったと言える。
 たとえ「幻の古戦場」であっても、更に「幻」にしてしまったわけである。
 この記事を大阪の「橋下」知事さんにも読んでもらいたいものだ。
 でも、あまり関係ないか。

◆関連記事  姉妹ブログ「山形の過去、現在、未来」(9月7日付けの記事)(←クリック)


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