島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

シーベルトの子守歌では眠れない

2011-03-24 07:00:27 | Weblog
 大震災と超巨大津波の発生から既に2週間だが、死者、行方不明者の数は留まるところを知らない。その報道を聞いただけで直接被災していない自分の心までが暗くなる。
 その上福島原発は今なお予断を許さない危険な状況にあり、作業員3名が被爆して病院に運ばれたという。しかもこの地帯では強い余震が今なお頻発している。
 そんな中でマスコミ報道で連日報道される原子力用語として「シーベルト」とか「ベクレル」とかの言葉にはすかり馴染みになったものの、いま一つ理解が困難である。
 シューベルトの子守歌なら心地良いが、「シーベルト」ばかりを毎日聞かされてはますます眠れなくなる。少しでも早く原発が安定化することを期待したいが、なかなかそうもいかないのが現状のようだ。
 それにしても「基準値を超えてはいるが、健康にただちに影響はない」という弁明にもかかわらず、ペットボトルの水はすぐ品切れとなり、「福島産」ということだけで農産物は売れなくなっているが、「原発以前」の問題として日常クルマから排出される排気ガスにも依然として人体の健康(とりわけ呼吸器系)を損なわせる物質(二酸化窒素、二酸化硫黄、粒子状物質など)が含まれているのがあまりにも見過ごされてきているようにも思える。
 原発停止や廃炉の世論が高まることは必至だが、原発建設を促進させてきた自動車産業を始めとした重工業界にも大きな責任が帰せられるべきではないか。
 超巨大津波の要因には様々あり、当然海底でも地震の大きさ(マグニチュード)が主要因であるが、その他、南北500kmという広範囲のために津波の高さが拡散されないまま陸地に到達したこと、震源地の陸地との距離関係、海底と陸地の地形などの要素がからまっているが、さらに地球温暖化による海面上昇も幾分津波の巨大化に拍車をかけていたのではないか。
  写真はシューベルト、福島原発(事故発生以前)、たぶん東南アジアのどこかの大都市での交通渋滞(ちなみにバンコク市中心部から脱出した「大気汚染難民」の第1号はタイ国王)