島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

電気自動車の未来に暗雲・・・原発事故

2011-03-19 22:07:44 | 時評
 大震災の直後に発覚した福島原発の不具合が放射能拡散とその恐怖心を東日本全域に拡散させている。
 そのためにここ数日で福島、特に浜通り方面から山形県入りする避難者が激増しており、明朝には避難所には4千人を超過しているであろう。
 原子力関係機関からは盛んに原発から30km以内の住民に対し「肌や顔を外気に曝したまま外出しないように」と注意を呼び掛けているが、これではアフガニスタンの女性のような格好(写真「上」)をしなければならなくなりそうだ。
 私の知人の北欧人一家は福島から遠く離れた三重県に居住していながら、急遽本国に帰国したという話を耳にした。
 それなら福島県浜通りの人たちが県外脱出するのは当然ということになる。
 さて、自動車業界もガソリンや軽油などの石油エネルギーの使用が地球温暖化を加速化するばかりでなく、石油資源自体が先細りであることを充分にわきまえている。
 だから、ハイブリッドカーや電気自動車の開発にしのぎを削っているし、政府も「エコカー」奨励策を推進してきたのはその表れであることは言うまでもない。
 だが、いかに効率的なバッテリーが開発されたとしても、電気自動車なるものが大衆化し、長距離走行が可能になるためには太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーだけにアテにしてもすぐ限界が見えている。
 だから自動車産業界は原発の新設や増設にかなり期待をしていたはずである。
 だが、今回の福島原発の超巨大事故により原発の新設や増設はとうてい無理になり、それどころか福島第一原発ばかりでなく浜岡原発などの廃炉まで多くの国民や識者から求められ始めており、したがって電気自動車の大衆化にも大きなブレーキがかけられているといえよう。